前穂高岳 3090.2m ~上高地からのピストン~
2015年9月22日(火) シルバーウイークの1日、混雑を承知で上高地から前穂高岳への日帰りピストンを決行
中央道は渋滞が予想されるため、21日の午前2時に起床
、3時出発
順調に中央道を走れたので、ゆっくりと双葉SAで仮眠
今日は小梨平キャンプ場まで行かれれば良かったので、ここまでくれば急ぐことはない。果物やお土産屋さん、コンビニなどに寄りながら沢渡に正午頃に到着。スムーズに沢渡大橋駐車場に駐車でき、上高地行きのバス
に乗車。

13時半に小梨平キャンプ場に到着し、受付(1名1テント1泊¥800)を済ませ場所探し。梓川沿いは人気で小さなテントすら入りこむスペースはなく、樹林帯の一角にマイテントを設営。このテントを使うのは3年以上ぶりになる。

テン場のすぐ横には美しいせせらぎがあり、見ているだけで清涼な気分になる。

河童橋から見た穂高連峰。明日もいいお天気でありますように

明日は暗いうちから歩きだすことになるため、岳沢登山口の取りつきを確認目的でお散歩をする。
秋の気配が漂う。前穂高岳は山群右手の一番高いところかな?
写真中央の白く見える沢筋が岳沢。あそこを登るのか、その横に登山道がついているのか行ってみてのお楽しみ♪

一応、歩くルートあたりをアップで撮っておく。久し振りのアルプスはやっぱり迫力がある。

こちらは木道を歩いて行くと広場になっているところから眺められる霞沢方向。枯れた木々も絵になる。

見事な大木。上高地は散策だけでも楽しめるところだ

河童橋から約10分ほどでこの分岐に到着。この標識から林道側へ上がると直ぐに登山口があることを確認できた。これで明日の朝は迷うことなく入山できる
小梨平キャンプ場には温泉ではないけれどお風呂に¥600で入れる。遅い時間は混むと受付時に教えてもらったので、河童橋付近のお店で夕食を済ませ、そのあと直ぐにお風呂に行ったら3人程度で空いていた。

9月22日(火) 予定通りAM5:00に小梨平キャンプ場を出発。まだ暗いのでヘッドランプを点けての歩きとなる。昨日、岳沢登山口を確認しておいたので、暗くても安心して歩ける。 空には星が瞬いていた。

岳沢登山口に着く頃には、ほのかに明るくなりヘッドランプがなくても歩けるようになっていた。けれど写真を撮っても真っ暗
最初にフラッシュなしで写すことができたのが、ここの‘風穴’だった。天然クーラーというが、早朝は気温も低いので、とりたててここが涼しいという感覚はなかった。 しかし下山時にはフワーッと冷気が気持ち良かった。

樹林帯からひょっこり抜けだしたように石ころだらけの岳沢に出る。ロープが道しるべ。河童橋から眺めた岳沢は、白くてザレタ急坂で歩くのは大変そうに見えたけれど、実際その場に立ってみると、急ではなく歩き易かった。視界も開けて良かったのだが直ぐにルートは樹林帯に戻ってしまう。

しばらく登って展望が開けるところから河童橋方向を見降ろした写真。たなびく雲が低く幻想的。

岳沢ルートには登山口から岳沢小屋までを、10番から始まり1番までの道程と標高が書いてあり、現在地が確認できた。歩き易い道で苦もなく登れたので、あまり途中で「あとどれくらいだろう?」と気にすることもなかったので、よくよく看板を見たらもう2番だった。

‘胸突八丁’とあるが、運動不足の私でも息が上がるような登りではなかった。木々が次第に秋の気配へ。

岳沢小屋に到着 AM06:31 予定より約1時間早い到着となり、少々安心する。
岳沢キャンプ場は石ころの沢に沿って縦長に広い。どこが設営に適している場所なのか、慣れていないと迷いそう。
シルバーウイークも終わりなのでテントの数は少ない。

こちらが万年雪。冷たい空気が吹き下ろしてくる。

沢よりわずかに樹林帯に入りこんだところにもとびとびに設営地がある。

岳沢小屋を過ぎてからは、梯子と岩登りが連続する。

標高が上がると紅葉も美しくなってきた。

梯子や一般ルートの岩登りは得意としていたが、こんなに自分のお尻が重いと感じ、思ったようにスイスイと軽やかに上がれない自分にガッカリした。まあ体重も増えたけれど、そうではなくて、本当に体幹、四肢全ての筋力が落ち、バランスも悪くなったということだ。しかし、ここまで酷いとは。。

岩登りの感覚もすっかり忘れていた。そういえばもう3年以上も岩登りをしていないんだった。この程度の岩で自分が「危ない」と感じるなんて

でも真っ蒼な空、清涼な空気、凛々しい山の峰々を見ていると、「あーやっぱり好きだ
」と奥底から湧いてくるものがある。

雷鳥広場と書かれているが、こんな快晴
では雷鳥の気配もない。

あの険しい峰は、涸沢岳~北穂方面か。

AM08:10ようやく紀美子平に到着。ここは奥穂岳方面から来た人もいる。ここに荷物をデポして前穂高山頂をピストンする人が多い。登る前に一服入れる人、登り終えてホッと一息ついている人・・・西穂ジャンダルムを眺めている。
さて、私もザックの中の不要な中身だけ出してデポし、山頂を目指す

登るコースを見上げると、左側に白○印がついている。それに沿って登って行く。

下から見るとよく見えていた○印だが、近づくと見失ってしまうこともある。かなり大きな岩のオーバーハングに○印。でもこんなの一般ルートで登るはずもない。と迷っていると、下の方から「左、左!」と教えてくれた^^;

そこから先は前に人がいたので距離を保ちつつ着いて登った。

そして前穂高岳山頂3090.2mに登頂\(^o^)/ 360度の大展望

写真を撮ってくれた青年2人組。雲海をバックに絵になっていたので勝手に撮らせてもらう。右奥には富士山
も見えている

槍ヶ岳のクッキリと尖がっている姿に懐かしささえ感じる。「久し振りー
」
あら、手前の岩の上にも人が歩いている。あそこもルートなんだ

今の体力、バランス力では無理だけれど、いつか歩きたい西穂~奥穂間。

次から次へと登山者が登ってくる。皆、この絶景に大はしゃぎ
そして見惚れる。

山頂に20分滞在した。そして下山こそに注意が必要
落石を落とさないように。浮石を踏まないように。

今回、とある登山者に注意を受けた。「穂高や剣などはヘルメットを着用しないと危ないよ!」と言われた。私はヘルメットは持っているが、アルパインルートや沢登りでは勿論着用してきたが、一般ルートでヘルメットなんて被ったことがない。そこでキョトン
とした表情をした私に、「今は落石より怖いものがある。スマホやipat、カメラを落とす人が圧倒的に多いんだ。」だって。ビックリ
納得
常識って変わるものね。

下山は私以上に皆さん慎重で、道が渋滞するので立ち止まっては景色を眺める。

それにしても、あまりにも遅い人ほど道を譲らないものだ。登りは息が上がって道を譲るが、下りはそういうわけではないので直後に人が追いついてもマイペースを貫く。う~~~ん、今日は上高地から出るバスが大渋滞必須なので、無駄にゆっくりは困るのだ。

ジャンダルム~西穂の険しい尾根。 岩を降りることを繰り返しているうちに、やっと3点支持がしっくりくるようになってきた。

黄葉も青空に映える。

吸いこまれそうな蒼さ。

秋だなぁ。北アルプスでも日本海側に近い立山などでは紅葉
真っ盛りと聴いた。

もう終わりかけだが、険しい岩場の隙間に咲くキキョウが癒しをくれる。

岳沢が近づいてきた。

岳沢と中央に万年雪。

秋の植物達


朝は暗くて写せなかった登山道

シダの群生地帯

下の方は木道で整備されている。

そしてもっとも低い辺りはお決まりの笹。

上高地へ帰ってきた。岳沢登山口へ下山がAM11:53 昨日よりも陽射しを受けた沢が美しく輝いている。

藻が水の美しさを一層高め、生命力すら感じさせる。

上高地から登ってきた前穂高を見上げる。約7時間の登山だったが、山の7時間てとても短く感じる。

小梨平キャンプ場に戻ると、朝露に濡れていたテントは乾いていたので急いで撤収。ザッと身体を拭き、着替えをして急いでバス乗り場へ行くと、昨日15時に見た行列の1/3程度だったのでまずまず良し。それでも沢渡行きのバスに乗車するまで1時間かかった。沢渡大橋駐車場で荷物を車に積み込み、温泉セットを持参で徒歩で‘さわんど温泉
’へ。ガラガラで快適にゆっくり入ることができた。あ~気持ち良かった


北アルプスは4年前の槍ヶ岳ピストン以来となる。あれからすっかり山から離れてしまい、運動らしい運動もせずに過ごした4年間がはっきりと身体に現れた形となった。当たり前といえば当たり前。登り始めは地に足が着かない感じだったし、岩登りでは身体が上がらない、どこにどう足を置き、つかまったら良いかを見つけるのに時間がかかってしまった。
ただ下りの中盤では岩登りの勘らしきものは蘇りつつあり、恐さはなくなっていた。大好きな山に安全に登るには、コンスタントに山に行かないとますます危険になりそうだ。
うまく時間のやりくりをして、これからも安全に山歩きを楽しみたいとしみじみ思う山行となった。
山が大好きだーーーっ
【コースタイム】
往路;小梨平キャンプ場05:00→岳沢分岐05:13→岳沢小屋06:31/06:35→紀美子平08:10/08:15→前穂高岳山頂08:44
復路;前穂高岳山頂09:05→紀美子平09:13/09:20→岳沢小屋10:57→岳沢登山口11:53→小梨平キャンプ場12:07

中央道は渋滞が予想されるため、21日の午前2時に起床


順調に中央道を走れたので、ゆっくりと双葉SAで仮眠



13時半に小梨平キャンプ場に到着し、受付(1名1テント1泊¥800)を済ませ場所探し。梓川沿いは人気で小さなテントすら入りこむスペースはなく、樹林帯の一角にマイテントを設営。このテントを使うのは3年以上ぶりになる。

テン場のすぐ横には美しいせせらぎがあり、見ているだけで清涼な気分になる。

河童橋から見た穂高連峰。明日もいいお天気でありますように


明日は暗いうちから歩きだすことになるため、岳沢登山口の取りつきを確認目的でお散歩をする。
秋の気配が漂う。前穂高岳は山群右手の一番高いところかな?
写真中央の白く見える沢筋が岳沢。あそこを登るのか、その横に登山道がついているのか行ってみてのお楽しみ♪

一応、歩くルートあたりをアップで撮っておく。久し振りのアルプスはやっぱり迫力がある。

こちらは木道を歩いて行くと広場になっているところから眺められる霞沢方向。枯れた木々も絵になる。

見事な大木。上高地は散策だけでも楽しめるところだ


河童橋から約10分ほどでこの分岐に到着。この標識から林道側へ上がると直ぐに登山口があることを確認できた。これで明日の朝は迷うことなく入山できる

小梨平キャンプ場には温泉ではないけれどお風呂に¥600で入れる。遅い時間は混むと受付時に教えてもらったので、河童橋付近のお店で夕食を済ませ、そのあと直ぐにお風呂に行ったら3人程度で空いていた。


9月22日(火) 予定通りAM5:00に小梨平キャンプ場を出発。まだ暗いのでヘッドランプを点けての歩きとなる。昨日、岳沢登山口を確認しておいたので、暗くても安心して歩ける。 空には星が瞬いていた。

岳沢登山口に着く頃には、ほのかに明るくなりヘッドランプがなくても歩けるようになっていた。けれど写真を撮っても真っ暗


樹林帯からひょっこり抜けだしたように石ころだらけの岳沢に出る。ロープが道しるべ。河童橋から眺めた岳沢は、白くてザレタ急坂で歩くのは大変そうに見えたけれど、実際その場に立ってみると、急ではなく歩き易かった。視界も開けて良かったのだが直ぐにルートは樹林帯に戻ってしまう。

しばらく登って展望が開けるところから河童橋方向を見降ろした写真。たなびく雲が低く幻想的。

岳沢ルートには登山口から岳沢小屋までを、10番から始まり1番までの道程と標高が書いてあり、現在地が確認できた。歩き易い道で苦もなく登れたので、あまり途中で「あとどれくらいだろう?」と気にすることもなかったので、よくよく看板を見たらもう2番だった。

‘胸突八丁’とあるが、運動不足の私でも息が上がるような登りではなかった。木々が次第に秋の気配へ。

岳沢小屋に到着 AM06:31 予定より約1時間早い到着となり、少々安心する。

シルバーウイークも終わりなのでテントの数は少ない。

こちらが万年雪。冷たい空気が吹き下ろしてくる。

沢よりわずかに樹林帯に入りこんだところにもとびとびに設営地がある。

岳沢小屋を過ぎてからは、梯子と岩登りが連続する。

標高が上がると紅葉も美しくなってきた。

梯子や一般ルートの岩登りは得意としていたが、こんなに自分のお尻が重いと感じ、思ったようにスイスイと軽やかに上がれない自分にガッカリした。まあ体重も増えたけれど、そうではなくて、本当に体幹、四肢全ての筋力が落ち、バランスも悪くなったということだ。しかし、ここまで酷いとは。。


岩登りの感覚もすっかり忘れていた。そういえばもう3年以上も岩登りをしていないんだった。この程度の岩で自分が「危ない」と感じるなんて


でも真っ蒼な空、清涼な空気、凛々しい山の峰々を見ていると、「あーやっぱり好きだ


雷鳥広場と書かれているが、こんな快晴


あの険しい峰は、涸沢岳~北穂方面か。

AM08:10ようやく紀美子平に到着。ここは奥穂岳方面から来た人もいる。ここに荷物をデポして前穂高山頂をピストンする人が多い。登る前に一服入れる人、登り終えてホッと一息ついている人・・・西穂ジャンダルムを眺めている。
さて、私もザックの中の不要な中身だけ出してデポし、山頂を目指す


登るコースを見上げると、左側に白○印がついている。それに沿って登って行く。

下から見るとよく見えていた○印だが、近づくと見失ってしまうこともある。かなり大きな岩のオーバーハングに○印。でもこんなの一般ルートで登るはずもない。と迷っていると、下の方から「左、左!」と教えてくれた^^;

そこから先は前に人がいたので距離を保ちつつ着いて登った。

そして前穂高岳山頂3090.2mに登頂\(^o^)/ 360度の大展望


写真を撮ってくれた青年2人組。雲海をバックに絵になっていたので勝手に撮らせてもらう。右奥には富士山



槍ヶ岳のクッキリと尖がっている姿に懐かしささえ感じる。「久し振りー

あら、手前の岩の上にも人が歩いている。あそこもルートなんだ


今の体力、バランス力では無理だけれど、いつか歩きたい西穂~奥穂間。

次から次へと登山者が登ってくる。皆、この絶景に大はしゃぎ


山頂に20分滞在した。そして下山こそに注意が必要


今回、とある登山者に注意を受けた。「穂高や剣などはヘルメットを着用しないと危ないよ!」と言われた。私はヘルメットは持っているが、アルパインルートや沢登りでは勿論着用してきたが、一般ルートでヘルメットなんて被ったことがない。そこでキョトン




下山は私以上に皆さん慎重で、道が渋滞するので立ち止まっては景色を眺める。

それにしても、あまりにも遅い人ほど道を譲らないものだ。登りは息が上がって道を譲るが、下りはそういうわけではないので直後に人が追いついてもマイペースを貫く。う~~~ん、今日は上高地から出るバスが大渋滞必須なので、無駄にゆっくりは困るのだ。

ジャンダルム~西穂の険しい尾根。 岩を降りることを繰り返しているうちに、やっと3点支持がしっくりくるようになってきた。

黄葉も青空に映える。

吸いこまれそうな蒼さ。

秋だなぁ。北アルプスでも日本海側に近い立山などでは紅葉


もう終わりかけだが、険しい岩場の隙間に咲くキキョウが癒しをくれる。

岳沢が近づいてきた。

岳沢と中央に万年雪。

秋の植物達







朝は暗くて写せなかった登山道

シダの群生地帯

下の方は木道で整備されている。

そしてもっとも低い辺りはお決まりの笹。

上高地へ帰ってきた。岳沢登山口へ下山がAM11:53 昨日よりも陽射しを受けた沢が美しく輝いている。

藻が水の美しさを一層高め、生命力すら感じさせる。

上高地から登ってきた前穂高を見上げる。約7時間の登山だったが、山の7時間てとても短く感じる。

小梨平キャンプ場に戻ると、朝露に濡れていたテントは乾いていたので急いで撤収。ザッと身体を拭き、着替えをして急いでバス乗り場へ行くと、昨日15時に見た行列の1/3程度だったのでまずまず良し。それでも沢渡行きのバスに乗車するまで1時間かかった。沢渡大橋駐車場で荷物を車に積み込み、温泉セットを持参で徒歩で‘さわんど温泉




北アルプスは4年前の槍ヶ岳ピストン以来となる。あれからすっかり山から離れてしまい、運動らしい運動もせずに過ごした4年間がはっきりと身体に現れた形となった。当たり前といえば当たり前。登り始めは地に足が着かない感じだったし、岩登りでは身体が上がらない、どこにどう足を置き、つかまったら良いかを見つけるのに時間がかかってしまった。
ただ下りの中盤では岩登りの勘らしきものは蘇りつつあり、恐さはなくなっていた。大好きな山に安全に登るには、コンスタントに山に行かないとますます危険になりそうだ。
うまく時間のやりくりをして、これからも安全に山歩きを楽しみたいとしみじみ思う山行となった。
山が大好きだーーーっ

【コースタイム】
往路;小梨平キャンプ場05:00→岳沢分岐05:13→岳沢小屋06:31/06:35→紀美子平08:10/08:15→前穂高岳山頂08:44
復路;前穂高岳山頂09:05→紀美子平09:13/09:20→岳沢小屋10:57→岳沢登山口11:53→小梨平キャンプ場12:07
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石垣島 伝説の野底岳(標高282.4m)
2015年9月4日(金) 石垣島旅行3日目。まずはホテルから近い、八重山鍾乳洞見学。そこで今日これから登ろうとしていた『野底マーペー(岳)』と書かれた鍾乳洞があった。これは山の形を示しているのか、なんなのか、今日登ってみたらわかるだろう。

野底岳は島の中央より少し北に位置する。遠く離れたところからでもわかりやすい、というより離れた方がよくわかる!

近づいて見ると山頂部は岩が組み合わさっているように見える。

島の西側を走っている79号線から東側へ抜ける林道途中に駐車場がある。先客が居るようだ。
野底岳は下から登る45分のコースがあるようだが、今回は近道の15分コースから登る。

駐車スペースの直ぐ横に登山口の標識があった。亀注意の標識もあったが、残念ながら遭遇することはできなかった。

どんちゃんは、昨日の於茂登岳で山登りは懲りていたので、例え15分のコースでも「登らない。」と拒否
駐車場から少し下ったところにある東屋から野底岳を眺めることにしたようだ。

木々は於茂登岳と同じ様子。わりと急登で登り易い。こちらも台風後の倒木が3ヶ所ほどあり、乗り越えが少々面倒。
間もなく山頂直下というところで、子供連れ3人のファミリーを追い越した。山慣れしていない観光登山という雰囲気だった。

ここが山頂というべきなのか、国土地理院の標識と三角点があり、『ヌスク(野底)マーペーの伝説』も記されていた。

恋人との仲を法の元に裂かれてしまい、高い山に登って故郷を見ようとしたが、於茂登山が立ちはだかり何も見えず、幾日もなげき悲しんだマーペーは頂上で祈る姿で石になった、という伝説なのだ。

山頂の岩が鍾乳洞と似ている?!
岩に登ってみると東シナ海、そして北部方向などの景色が抜群だ。

三脚がうまく立たないし、倒れたらカメラがダメになりそうだったので安定した位置でマイ写真。実際にはこの岩の上にも立ってみた。そこで下にいるどんちゃんと電話でやりとりし、今山頂の岩の上だと言っても見えないらしい。私の方からも東屋はわかるがどんちゃんの姿は確認できなかった。

雲がスキッとしていたら、どんなに美しい海の色だったことだろう。

下山は8分。でも湿度と暑さで汗だくだく。
冷房のきいた車で着替え、北端の平久保埼へ向かうことにした
山は高さではない。わずか10分ほどの山登りでも、登った感、高度感、自然を感じさせてくれる魅力的な山だった。
【コースタイム】近道駐車場11:50→野底岳三角点11:59/12:12→近道駐車場12:20

野底岳は島の中央より少し北に位置する。遠く離れたところからでもわかりやすい、というより離れた方がよくわかる!

近づいて見ると山頂部は岩が組み合わさっているように見える。

島の西側を走っている79号線から東側へ抜ける林道途中に駐車場がある。先客が居るようだ。
野底岳は下から登る45分のコースがあるようだが、今回は近道の15分コースから登る。

駐車スペースの直ぐ横に登山口の標識があった。亀注意の標識もあったが、残念ながら遭遇することはできなかった。

どんちゃんは、昨日の於茂登岳で山登りは懲りていたので、例え15分のコースでも「登らない。」と拒否

駐車場から少し下ったところにある東屋から野底岳を眺めることにしたようだ。

木々は於茂登岳と同じ様子。わりと急登で登り易い。こちらも台風後の倒木が3ヶ所ほどあり、乗り越えが少々面倒。
間もなく山頂直下というところで、子供連れ3人のファミリーを追い越した。山慣れしていない観光登山という雰囲気だった。

ここが山頂というべきなのか、国土地理院の標識と三角点があり、『ヌスク(野底)マーペーの伝説』も記されていた。

恋人との仲を法の元に裂かれてしまい、高い山に登って故郷を見ようとしたが、於茂登山が立ちはだかり何も見えず、幾日もなげき悲しんだマーペーは頂上で祈る姿で石になった、という伝説なのだ。

山頂の岩が鍾乳洞と似ている?!
岩に登ってみると東シナ海、そして北部方向などの景色が抜群だ。

三脚がうまく立たないし、倒れたらカメラがダメになりそうだったので安定した位置でマイ写真。実際にはこの岩の上にも立ってみた。そこで下にいるどんちゃんと電話でやりとりし、今山頂の岩の上だと言っても見えないらしい。私の方からも東屋はわかるがどんちゃんの姿は確認できなかった。

雲がスキッとしていたら、どんなに美しい海の色だったことだろう。

下山は8分。でも湿度と暑さで汗だくだく。
冷房のきいた車で着替え、北端の平久保埼へ向かうことにした

山は高さではない。わずか10分ほどの山登りでも、登った感、高度感、自然を感じさせてくれる魅力的な山だった。
【コースタイム】近道駐車場11:50→野底岳三角点11:59/12:12→近道駐車場12:20
沖縄県最高峰の於茂登岳(標高525.5m)
2015年9月3日(木) 午前中に御神崎でシュノーケリングを楽しみ、川平湾観光をした後のホテルへの帰り道、どんちゃんの方から「どうせなら今日登っちゃおうか。」と於茂登岳登山の提案が出た。誰かのHPでは、子供の足でも1時間程度で登れると書いてあったらしい。どうせ登るなら、帰り道に近くを通るから登ってしまおうという、どんちゃんの発想であった。もちろん私は登れるならばいつでも
即行動となった。

登山口へ入る87号線からの道路には、わかりやすく標識があり、そこから細い道を進むとこの3台程度停められそうな三差路に着く。私達はここへ車を停めて14時半過ぎに林道から歩き始めたが、10分弱歩いた登山口前も広場になっており、3~4台は停められる。トイレはない。

林道歩きでは、亜熱帯ジャングルを思わせるような雰囲気の植物が色々。

そしてここが於茂登岳登山口。杖(既製のステッキや、枝で使い易い物)が立て掛けられており、手にしっくりなじむ物を持って、いざ出発。

早速沢ガニのお出迎え。足元には小さな沢が流れていた。

ほどよく整備された登山道を登っていく。

木にくっついているトカゲ?が見えますか
上手に保護色になっている。

この子が人懐こくて、指に乗っけたら逃がそうとしてもなかなか離れない。とっても可愛いトカゲくんだった。

ムカデ?ヤツデ? 気持ち悪い生き物も本土より大きくて


カメ虫の派手なタイプ?!

先日の台風
で幾つもの木が登山道に倒れ込んでおり、跨いだり、迂回したり、掻き分けたりと案外消耗する。
街ではコンビニなどの看板が外れたままになっている所や、ガラスの割れた店など沢山目についた。観測史上最高となる、最大瞬間風速71mを記録した爪後は色濃く残っていた。

どんぐりが丸くて多きい

左側が落ちている部分には、山側にロープが張ってあった。特に掴まなくても不安のない道だ。

歩き始めてから50分以上が経ったが山頂に着く気配は全くない。見事な樹の幹に感心しつつも、午前中に思い切り泳いで潜ったどんちゃんには疲れの色が。。

そしてこの先は「いつもなんで山になんて登るんだろうって来ると思うのに、またそれを忘れて登っちゃった。もう登らない!」と、登ったことを悔やむ発言連発。「どこが子供でも1時間で登れるだよ。」などなど、ウンザリモードでひたすら登り山頂まで。

ようやく晴れていれば見晴らし抜群の山頂に到着。曇りで青い海が見られないのは残念だが、とっても暑かったので、これで晴れていたらどんちゃんはここまでも辿りつかなかったかもしれない。そう思うと良かった良かった

本当の山頂は、そこから3分位奥へ進んだ左手にあり。三角点と小さな標識があった。

そこには1人で行く。三脚を持参していなかったのでこんな記念撮影
こちらも晴れていれば360度の大展望のはず。

でもうっすら見えたし、トカゲ、虫、カニ…きっともっと色々な生物が居ると思うし、登山道の整備状況も良く、道に迷う心配もない。色々な種類の鳥の声もした。沢があったり展望も開けたり、そこそこ距離を歩かせてくれて山好きには満足感を与えてくれる山だと感じた。

山頂で少し休んだどんちゃんは少し元気を取り戻し、また周囲に興味を持つ余裕がでてきたようだ。
この太い毛虫・・・いや毛は無いから茶虫?は何になるのだろうか?

下っているうちに雲が切れて陽射しが差し込んできた。

背の高い笹のトンネルを通過。笹は暑いこの土地でも元気なんだ。

‘最後の給水ポイントです’書いてある。行きはそのまま通過したが、下りで味見をしてみた。甘くて柔らかい風味の水だった。

途中に滝を示した分岐があったので立ち寄った。倒木には花のようにキノコが咲いていた^^

こちらがその滝。落差は5mくらいだろうか。赤っぽい岩肌にレースのように流れてきれいだ。何より気温が高いので、濡れてしぶきに濡れて気持ちイイ

どんちゃんもすっかり元気。この辺りは土が赤い。沖縄の家の屋根などに使っている色そのものだった。粘土のようにねっとりとしている。
ここは家とか作業場跡?それとも・・・?

静かに流れる沢に渡してある木の橋。左右の木に段差があるのだが、同じ高さよりもずっとバランスがとりやすかった。

登山口に戻ってきた。そこにあるのが‘いちじく’の仲間の木。木の幹から直接実が生っている。割ってみたら‘いちじく’そのもの。味はまだ青いせいか甘さはなかった。

小笠原でも見た‘マルハチ’の木。懐かしい。

登山口では鳥の声を録音している人がいた。キツツキのような音が目立っていたが、姿こそハッキリは捉えられなかったが、沢山の鳥がいることは確かだった。

車に乗り込み少し車を走らせると、右の空からフワフワと飛んでくる鳥が、、、あっ
コウモリだ
直ぐ横の木枝に停まったのでパチリ
あちらもこちらをジロジロ見ていた。かなり大きい。後から調べたら、‘ヤエヤマオオコウモリ’だった
嬉しい出遭いだったなぁ~。ありがとー

海に山にと石垣島の自然を満喫
充実の1日だった。
於茂登岳登山は台風後で倒木が多かったため、通常よりも時間を要したが、植生や生物を観察しながら写真を撮りながらじっくり登ると、登りで1時間半は普通にかかると思った方が良いだろう。
【コースタイム】林道手前駐車場14:32→於茂登岳登山口14:40→丸い観測塔?16:03/1608→於茂登岳三角点16:11/16:13→丸い観測塔?16:15/16:16(下山開始)→最後の水場16:36→滝16:54/17:00→登山口17:23/17:26→林道手前駐車場17:35



登山口へ入る87号線からの道路には、わかりやすく標識があり、そこから細い道を進むとこの3台程度停められそうな三差路に着く。私達はここへ車を停めて14時半過ぎに林道から歩き始めたが、10分弱歩いた登山口前も広場になっており、3~4台は停められる。トイレはない。

林道歩きでは、亜熱帯ジャングルを思わせるような雰囲気の植物が色々。


そしてここが於茂登岳登山口。杖(既製のステッキや、枝で使い易い物)が立て掛けられており、手にしっくりなじむ物を持って、いざ出発。

早速沢ガニのお出迎え。足元には小さな沢が流れていた。

ほどよく整備された登山道を登っていく。

木にくっついているトカゲ?が見えますか


この子が人懐こくて、指に乗っけたら逃がそうとしてもなかなか離れない。とっても可愛いトカゲくんだった。

ムカデ?ヤツデ? 気持ち悪い生き物も本土より大きくて



カメ虫の派手なタイプ?!

先日の台風

街ではコンビニなどの看板が外れたままになっている所や、ガラスの割れた店など沢山目についた。観測史上最高となる、最大瞬間風速71mを記録した爪後は色濃く残っていた。

どんぐりが丸くて多きい


左側が落ちている部分には、山側にロープが張ってあった。特に掴まなくても不安のない道だ。

歩き始めてから50分以上が経ったが山頂に着く気配は全くない。見事な樹の幹に感心しつつも、午前中に思い切り泳いで潜ったどんちゃんには疲れの色が。。

そしてこの先は「いつもなんで山になんて登るんだろうって来ると思うのに、またそれを忘れて登っちゃった。もう登らない!」と、登ったことを悔やむ発言連発。「どこが子供でも1時間で登れるだよ。」などなど、ウンザリモードでひたすら登り山頂まで。

ようやく晴れていれば見晴らし抜群の山頂に到着。曇りで青い海が見られないのは残念だが、とっても暑かったので、これで晴れていたらどんちゃんはここまでも辿りつかなかったかもしれない。そう思うと良かった良かった


本当の山頂は、そこから3分位奥へ進んだ左手にあり。三角点と小さな標識があった。

そこには1人で行く。三脚を持参していなかったのでこんな記念撮影


でもうっすら見えたし、トカゲ、虫、カニ…きっともっと色々な生物が居ると思うし、登山道の整備状況も良く、道に迷う心配もない。色々な種類の鳥の声もした。沢があったり展望も開けたり、そこそこ距離を歩かせてくれて山好きには満足感を与えてくれる山だと感じた。

山頂で少し休んだどんちゃんは少し元気を取り戻し、また周囲に興味を持つ余裕がでてきたようだ。
この太い毛虫・・・いや毛は無いから茶虫?は何になるのだろうか?

下っているうちに雲が切れて陽射しが差し込んできた。

背の高い笹のトンネルを通過。笹は暑いこの土地でも元気なんだ。

‘最後の給水ポイントです’書いてある。行きはそのまま通過したが、下りで味見をしてみた。甘くて柔らかい風味の水だった。

途中に滝を示した分岐があったので立ち寄った。倒木には花のようにキノコが咲いていた^^

こちらがその滝。落差は5mくらいだろうか。赤っぽい岩肌にレースのように流れてきれいだ。何より気温が高いので、濡れてしぶきに濡れて気持ちイイ


どんちゃんもすっかり元気。この辺りは土が赤い。沖縄の家の屋根などに使っている色そのものだった。粘土のようにねっとりとしている。


ここは家とか作業場跡?それとも・・・?

静かに流れる沢に渡してある木の橋。左右の木に段差があるのだが、同じ高さよりもずっとバランスがとりやすかった。

登山口に戻ってきた。そこにあるのが‘いちじく’の仲間の木。木の幹から直接実が生っている。割ってみたら‘いちじく’そのもの。味はまだ青いせいか甘さはなかった。

小笠原でも見た‘マルハチ’の木。懐かしい。

登山口では鳥の声を録音している人がいた。キツツキのような音が目立っていたが、姿こそハッキリは捉えられなかったが、沢山の鳥がいることは確かだった。

車に乗り込み少し車を走らせると、右の空からフワフワと飛んでくる鳥が、、、あっ






海に山にと石垣島の自然を満喫

於茂登岳登山は台風後で倒木が多かったため、通常よりも時間を要したが、植生や生物を観察しながら写真を撮りながらじっくり登ると、登りで1時間半は普通にかかると思った方が良いだろう。
【コースタイム】林道手前駐車場14:32→於茂登岳登山口14:40→丸い観測塔?16:03/1608→於茂登岳三角点16:11/16:13→丸い観測塔?16:15/16:16(下山開始)→最後の水場16:36→滝16:54/17:00→登山口17:23/17:26→林道手前駐車場17:35
塔ノ岳 ~ハイキング部発足?!~
2015年7月20日(月)海の日
職場のナース4名で塔ノ岳1491mを目指した。
私の職場は横浜市内にある重症心身障害者が通う施設。ナース4名が在籍している。
そのうちの1人が急遽8月に鹿児島へ引っ越すことになり、彼女が予てから「山に行ってみたい
」と言っていたことから、私が音頭をとっての塔ノ岳山行実行となった。

3名のうち1名のNさんは、学生時代にワンダーフォーゲル部に所属していたということだったが、IさんとHさんは全くの素人。洋服は今日のために‘綿100%以外、なるべくポリエステルで’という私の助言のもとに新調したものだ。靴も登山靴はないので、紐のついたスニーカーということで、この装備でも登れて、何かあっても山小屋にヘルプ可能な大倉尾根を案内することにした。

駐車場を08:38に出発。夏山登山にしては遅い時間なのだが、駐車場前にある無人農作物売り場に興味を惹かれ、早速立ち止まる。・・・私としては彼女達がどの位のペースで登れるか未知なので、往復時間を考えると「早く歩きだしてくれ~。」と願いつつ、でもこういう無人販売も珍しいし、楽しみの一つだからしょうがないよな・・・でもやっぱり「ここは帰りに寄りましょう~。」と動くことを促してしまうのだった

ご覧の通りの快晴
大倉登山口までの舗装路でも2名が遅れてしまう。う~む。私は先を行くべきか、後方につくべきか。。道案内として足場の良いところを選んで歩き、そこについてきてもらった方が楽だろうと考えてまずは先頭でゆっくり誘導。

最初の小屋である観音茶屋で最初の休憩。09:13 元気なうちに写真を撮っておこう
皆さん余裕の表情。これから先が長い?のだけれど、早くもロング休憩になってしまう。

ストックを2本持ってきた。使った方が楽だよ~と促すと、「重たいから要らない~
」と笑顔で返答。・・・そうじゃないんだけれど
まあまずはストック無しの状態を知ってもらうのもいいか。

「喉が渇かなくても水分は摂ってくださいね。」のアドバイスにもIさんは「大丈夫~。」・・・いやいや

汗をいっぱいかきながらも元気元気

ストックはNさんとHさんに使ってもらうことになる。・・・皆さん、だんだん大倉尾根の厳しさを実感してきた頃。

山小屋の他にもベンチがあれば全て休憩、登りの登山道途中でも休憩、なるべく無理のないように。 陽の長い季節で良かった
Iさんは徐々に熱中症の症状が出てきて、頭痛に食欲不振。カメラを向ければ笑顔だけれどかなり辛そうだ。普段は誰よりも食欲旺盛なんだけれど。。ストックも順番に3人で使い始める。

駐車場横の無人販売で買ったミニトマトをNさんが皆に提供してくれる。美味い

既に疲れはかなりイッテル状態だったけれど、この通り明るい笑顔



少し岩場っぽくなった登山道では、Hさんが後方へヨロけること数回。その度に背中を押さえつつ、またゆっくり登る。
よく頑張ってる、頑張ってる

小さな花達が可憐な姿で応援してくれているようだ。

花立前よりガスが濃くなってきた。これはありがたい。この調子でギンギンギラギラ
だったらノックダウンしてしまう。

花立小屋には12:21着。登山口から約3時間半。ここのかき氷が晴れた
日には最高に美味しいのだが、今日は食べたい気持ちには誰一人ならなかった。
ここでトイレに向かったHさん。「トイレは左だよー!」「はーい。」と言いながら、足はヨロヨロと右へ右へと傾いて行く。相当キテるけれど、ここまで来れたなら山頂まではあとちょっと。どんなにゆっくりでも4人揃って登頂したい。いやできる!とやっと確信できた

超スローであっても、足取りは決して悪くは無かった。

尾根が狭いと怖がる様子もあったけれど大丈夫

さあさあ最後の登り
ガンバレ!踏ん張れ!


最後尾を歩いていたが、あとは階段一直線。皆が頑張って登頂成功を喜ぶ、はたまたホッとする姿を収めたいと思い、先に上で待つ。晴れていれば空の向こうには太平洋や平地の景色が見えるのだけれど残念!
「あとちょっとだよー
」と声を掛けたって、スピードを上げる元気がないのは当然。一歩一歩着実にここまで来て

あと数歩

山頂広場に上がったところで皆、笑顔で喜び合う。・・・停まってしまう。・・・「あの~そこは下山口でもあるし狭いので場所を譲ってあげてください。本当の山頂はあの標識の立っているところだからそこまでは歩いて~~。」なんて私の声は全く耳に入る様子なし。

そしてようやくまた歩きだし、沢山人が休んでいる山頂付近へ到達。本当なら目の前に富士山が。下には沢が。右手には丹沢最高蜂の蛭ヶ岳、そして奥には南アルプスの山並みが見えるはずなんだけれど。ああ、見せたかったなぁ。
でも、Hさんは感動の涙を流しているではないか
そうか、この低山でも、そして景色が見えなくても感動してくれるんだ。私も新鮮な気分になる。

山頂への到着は13:16 大倉駐車場を出発してから4時間38分の行程だった。
Iさんは体調不良で横になって一休み。Hさんはご主人に登頂メールを送っていたようだ
Nさんは、常に安定した足取りで、丁寧に歩き皆を引っ張ってくれた。感謝感謝

山頂では汗が冷やされ寒くなってきた。山小屋にも行ってみたいという希望もあって、尊仏山荘でいつものコーヒー
¥400をいただく。Iさんはコーヒーが嫌いというわけではなく、「今飲んだら吐きそう」ってことでミネラルウオーターで登頂を祝う

さあ、下山こそ事故が多いもの。気を引き締めてしっかり歩きましょう

熱中症で元気のなかったIさんだが、下りはすっかり元気
足取りも軽い。ただあんまり大胆に歩くので少々心配。

花立下の大岩で記念の1枚
山らしい雰囲気が出てるでしょ

威勢よく登ったけれど降りるのはおずおずと

下りでもNさんは丁寧で慎重な歩きっぷり。見ていて安心。Iさんは先頭を勢いよくガバガバと。
Hさんはお上品にそっーと。
山での姿や行動と、職場での行動って同じなんだなぁと改めて感じた。みんな有りのままなんだね。自然体が嬉しい

私達が山頂付近(山小屋)に居た間に随分と雨が降ったようだ。この時期、この標高の樹林帯で雨に濡れるのは問題ないが、とはいえ直撃を受けなくて幸い。

下りは妙に余裕のIさん。大きな葉っぱを拾ってヒラヒラ。カメラを向けると顔を隠しちゃった

色々なキノコが目を楽しませてくれた。
下山時の登山道は部分的にぬかるんでいた。私達は雨に降られてはいないが、どうやらかなり強い通り雨があった様子。

観音茶屋 17:09着。 登りの時に目をつけていた‘牛乳プリン’¥150を皆で食す。
プリンというよりは寒天で、使っている牛乳は、直ぐ下で牛を放牧している農家で絞ったものとのこと。濃くて、塩気がきいていて、メロンにキウイ、パインが入っていて美味だった。

大倉登山口17:36着。 濡れた道で2名が尻餅をついたが、大きな怪我もなく無事に帰って来られた\(^o^)/

駐車場へ戻る前に、無人販売所で野菜を物色。皆さんいいお客さんだわ
泥で汚れた靴の裏をタワシで洗ってから車に乗り込み、一路‘日帰り入浴’へ。

帰りは‘湯花楽’で汗を流し、筋肉をほぐし、お腹を満たして帰路についた
【コースタイム】往路:大倉駐車場08:38→大倉尾根登山口08:48→観音茶屋09:13→駒止茶屋10:29→堀山の家11:08→花立山荘12:21→塔ノ岳山頂13:16/復路:塔ノ岳山頂14:08→花立山荘14:43→堀山の家15:42→見晴茶屋16:37→観音茶屋17:09→大倉尾根登山口17:36→大倉駐車場17:48
【標高差 1201m】
みんな、よく頑張った。山の『厳しさ』と『美しさ』と『気持ち良さ』、頑張った分の達成感とか少しでも味わっていただけたら幸いです
皆と登る山はとても楽しかった。本当にお疲れ様でした
そして我が職場である‘
の森’にハイキング部発足か

私の職場は横浜市内にある重症心身障害者が通う施設。ナース4名が在籍している。
そのうちの1人が急遽8月に鹿児島へ引っ越すことになり、彼女が予てから「山に行ってみたい


3名のうち1名のNさんは、学生時代にワンダーフォーゲル部に所属していたということだったが、IさんとHさんは全くの素人。洋服は今日のために‘綿100%以外、なるべくポリエステルで’という私の助言のもとに新調したものだ。靴も登山靴はないので、紐のついたスニーカーということで、この装備でも登れて、何かあっても山小屋にヘルプ可能な大倉尾根を案内することにした。

駐車場を08:38に出発。夏山登山にしては遅い時間なのだが、駐車場前にある無人農作物売り場に興味を惹かれ、早速立ち止まる。・・・私としては彼女達がどの位のペースで登れるか未知なので、往復時間を考えると「早く歩きだしてくれ~。」と願いつつ、でもこういう無人販売も珍しいし、楽しみの一つだからしょうがないよな・・・でもやっぱり「ここは帰りに寄りましょう~。」と動くことを促してしまうのだった


ご覧の通りの快晴


最初の小屋である観音茶屋で最初の休憩。09:13 元気なうちに写真を撮っておこう


ストックを2本持ってきた。使った方が楽だよ~と促すと、「重たいから要らない~



「喉が渇かなくても水分は摂ってくださいね。」のアドバイスにもIさんは「大丈夫~。」・・・いやいや


汗をいっぱいかきながらも元気元気


ストックはNさんとHさんに使ってもらうことになる。・・・皆さん、だんだん大倉尾根の厳しさを実感してきた頃。

山小屋の他にもベンチがあれば全て休憩、登りの登山道途中でも休憩、なるべく無理のないように。 陽の長い季節で良かった

Iさんは徐々に熱中症の症状が出てきて、頭痛に食欲不振。カメラを向ければ笑顔だけれどかなり辛そうだ。普段は誰よりも食欲旺盛なんだけれど。。ストックも順番に3人で使い始める。

駐車場横の無人販売で買ったミニトマトをNさんが皆に提供してくれる。美味い


既に疲れはかなりイッテル状態だったけれど、この通り明るい笑顔




少し岩場っぽくなった登山道では、Hさんが後方へヨロけること数回。その度に背中を押さえつつ、またゆっくり登る。
よく頑張ってる、頑張ってる



小さな花達が可憐な姿で応援してくれているようだ。

花立前よりガスが濃くなってきた。これはありがたい。この調子でギンギンギラギラ


花立小屋には12:21着。登山口から約3時間半。ここのかき氷が晴れた

ここでトイレに向かったHさん。「トイレは左だよー!」「はーい。」と言いながら、足はヨロヨロと右へ右へと傾いて行く。相当キテるけれど、ここまで来れたなら山頂まではあとちょっと。どんなにゆっくりでも4人揃って登頂したい。いやできる!とやっと確信できた


超スローであっても、足取りは決して悪くは無かった。

尾根が狭いと怖がる様子もあったけれど大丈夫


さあさあ最後の登り





最後尾を歩いていたが、あとは階段一直線。皆が頑張って登頂成功を喜ぶ、はたまたホッとする姿を収めたいと思い、先に上で待つ。晴れていれば空の向こうには太平洋や平地の景色が見えるのだけれど残念!
「あとちょっとだよー



あと数歩


山頂広場に上がったところで皆、笑顔で喜び合う。・・・停まってしまう。・・・「あの~そこは下山口でもあるし狭いので場所を譲ってあげてください。本当の山頂はあの標識の立っているところだからそこまでは歩いて~~。」なんて私の声は全く耳に入る様子なし。

そしてようやくまた歩きだし、沢山人が休んでいる山頂付近へ到達。本当なら目の前に富士山が。下には沢が。右手には丹沢最高蜂の蛭ヶ岳、そして奥には南アルプスの山並みが見えるはずなんだけれど。ああ、見せたかったなぁ。
でも、Hさんは感動の涙を流しているではないか


山頂への到着は13:16 大倉駐車場を出発してから4時間38分の行程だった。
Iさんは体調不良で横になって一休み。Hさんはご主人に登頂メールを送っていたようだ

Nさんは、常に安定した足取りで、丁寧に歩き皆を引っ張ってくれた。感謝感謝


山頂では汗が冷やされ寒くなってきた。山小屋にも行ってみたいという希望もあって、尊仏山荘でいつものコーヒー



さあ、下山こそ事故が多いもの。気を引き締めてしっかり歩きましょう


熱中症で元気のなかったIさんだが、下りはすっかり元気


花立下の大岩で記念の1枚



威勢よく登ったけれど降りるのはおずおずと


下りでもNさんは丁寧で慎重な歩きっぷり。見ていて安心。Iさんは先頭を勢いよくガバガバと。

山での姿や行動と、職場での行動って同じなんだなぁと改めて感じた。みんな有りのままなんだね。自然体が嬉しい


私達が山頂付近(山小屋)に居た間に随分と雨が降ったようだ。この時期、この標高の樹林帯で雨に濡れるのは問題ないが、とはいえ直撃を受けなくて幸い。

下りは妙に余裕のIさん。大きな葉っぱを拾ってヒラヒラ。カメラを向けると顔を隠しちゃった




色々なキノコが目を楽しませてくれた。
下山時の登山道は部分的にぬかるんでいた。私達は雨に降られてはいないが、どうやらかなり強い通り雨があった様子。

観音茶屋 17:09着。 登りの時に目をつけていた‘牛乳プリン’¥150を皆で食す。
プリンというよりは寒天で、使っている牛乳は、直ぐ下で牛を放牧している農家で絞ったものとのこと。濃くて、塩気がきいていて、メロンにキウイ、パインが入っていて美味だった。

大倉登山口17:36着。 濡れた道で2名が尻餅をついたが、大きな怪我もなく無事に帰って来られた\(^o^)/

駐車場へ戻る前に、無人販売所で野菜を物色。皆さんいいお客さんだわ

泥で汚れた靴の裏をタワシで洗ってから車に乗り込み、一路‘日帰り入浴’へ。

帰りは‘湯花楽’で汗を流し、筋肉をほぐし、お腹を満たして帰路についた

【コースタイム】往路:大倉駐車場08:38→大倉尾根登山口08:48→観音茶屋09:13→駒止茶屋10:29→堀山の家11:08→花立山荘12:21→塔ノ岳山頂13:16/復路:塔ノ岳山頂14:08→花立山荘14:43→堀山の家15:42→見晴茶屋16:37→観音茶屋17:09→大倉尾根登山口17:36→大倉駐車場17:48
【標高差 1201m】
みんな、よく頑張った。山の『厳しさ』と『美しさ』と『気持ち良さ』、頑張った分の達成感とか少しでも味わっていただけたら幸いです

皆と登る山はとても楽しかった。本当にお疲れ様でした

そして我が職場である‘


秋の檜洞丸 1601m
2014年11月14日(金) 西丹沢自然教室駐車場に07:10に到着
すでに6~7台の車が停まっていた。

西丹自然教室は沢筋にあるので、日が差し込む時間が遅い。寒くて暗い日陰道だが、先の山には太陽の光が降り注いでいるので楽しみだ。
車道をなだらかに5分も登れば‘ツツジ新道’登山口だ。登山口も沢筋で暗い。。急登から始まるので身体は直ぐに温まる。10分ほど頑張ると尾根に出て、なだらかな枯葉サクサクのトラバースルートが続く。

ここは‘ツツジ新道’と呼ばれているからにはツツジが多いのだろうが、しばらくは登山道と斜面にこの木が多く見られた。
この辺りの紅葉は色づき始めといったところだろうか。今日は丹沢の紅葉
を求めて西丹沢を選んだのだが、もう少し遅い時期の方が良かったのかもしれない。


少々下るとゴーラ沢出合いとなる。手前の東沢と向かいから流れてきているゴーラ沢を渡渉しなければならない。とはいっても最近は雨量が少ないので水量も少なく、沢の苦手な私でも不安は感じない。例え滑って落ちても足首までのこと。でも大雨の後は全く別物になるのが沢の怖いところだ。お天気の悪い時の下山には使わない方が無難だと思う。

東沢を石伝いに渡ってから振り返る。ゴーラ沢はこの半分もない川幅なので問題なし。ただしこちらの方が流れが少しあり、深さも少しあったので、同じく大雨後はバカにできないだろうな。

渡った先には右手に標識と分かり易い階段がある。いよいよ本格的な登りだ。

いきなり登りにくい石と根っこの急登で鎖場となる。とはいえ少しの距離だ。

標高が上がってくると淡い紅葉が柔らかなムード。早く陽が射さないかなぁ。

真っ赤な‘もみじ
’発見
この辺りの木々はほとんど落葉しているので、真っ赤な赤はとても目立つ。太陽もあともう一息。

小さなアップダウンの多い登山道だ。塔ノ岳の大倉尾根のように登りっぱなしのようなのもキツイが、登ったり降りたりもなかなか足に刺激的。これも運動不足だから感じることなのだろうが。

ジャジャーン
視界が開けると見えましたよ、日本一の富士山が
7合目から上くらいに雪をまとっている。すると直ぐそこに展望台と記されたベンチのある休憩ポイント。すでに1組のご夫婦がお食事中。
私は写真だけ撮って休まずに山頂を目指す。

立派なブナの木が複数ある。新緑の時期は緑に溢れることだろう。

山頂近くなると、こうした木製の階段が連続する。

霜柱が長くて広範囲にあり、ザクザクと踏みしめて歩くのは心地いい。しかし融けだしたらぐちゃぐちゃ道に早変わりするだろう


アザミの枯れた姿なのだろうが、秋色で風情がある。

太平洋を望む。浮かんでいるのは大島だろうか。近く感じるなー。

木道をさらに登り詰めていく。振り返ると富士山、青空には月が高い。

檜洞丸山頂へ到着! 先客1組の男女だけだった。

山頂をグルリと歩く。塔ノ岳、蛭ヶ岳もよく見えるが、なんといっても富士山の展望が素晴らしい

山頂では40分以上をゆっくりと過ごす。カップしるこ、コーンポタージュ、おいなりさんなどを食べ、360度の展望を楽しみ、あれこれ写真を撮ったり地図を眺めたり。
ここ檜洞には2回来たことがあるのだが、いずれも深い霧に覆われており、展望がなく、薄暗くてとても寒い山というイメージだった。今日も紅葉を楽しみに来たのだが、まさかこのような展望が楽しめるとは思いもしていなかった。季節を変え、天気が異なるとこうも違うのだと一新した。

復路は大笄~小笄を通り、犬越路経由で用木沢出合から西丹沢教室へ戻るルートとした。
こちらも展望は良いが、ヤセ尾根が続くようだ。

笹とブナの森が現る。ブナは細い木から太いものまで枝ぶりが良く、その中を歩くだけで気持ちがいい。

神奈川の山から富士山まで、こうして見ると町は見えない。まだまだ自然は豊かだし、この森には動物も植物も多種多様に生きていることを想像すると「いいなぁ~。」と単純に思う。

右から伸びる尾根をずっと歩き、一番くぼんでいる所が『犬越路』となる。こうして眺めると道は悪そうには見えないが、、

檜洞丸へと登ったツツジ新道とは異なり、岩や足場の悪い急な道が連続する。

鎖場も幾つかあり、バランスが悪くなっている自分に気付かされる。しょっちゅう山へ行っていた頃とは違い、足が地につかない感覚があるのだ。膝上の筋力の無さと、柔軟性の無さ。足首も同様だ。これじゃあアルプスなんて行ったら危なくてしょうがないと自分で思う。

途中、展望の良いところは何度もある。ガレ場、ヤセ尾根が終わると笹の背が少し高い登山道に入る。すると犬越路は近い。

落ち葉が凍った姿もきれいだ。

ようやく間近に犬越路避難小屋が見えた。

単独の年配のオジサンが1人、ベンチで休憩をしていた。とても愛想の良い方で、次から次へと山行の話をしてくれる。年間100日以上は山に登っているというから話は尽きない。あまりゆっくりしていると陽が暮れるのも早い秋なので、先を急がせてもらった。

犬越路から用木沢出合へ降りる道は沢のガレた道。しばらくは足元がよろしくない。捻挫でもしそうな浮石がいっぱい。またルートも少々わかりずらい。
そこを過ぎるとこのように細いトラバース。

それも過ぎるとゆったりと広くなだらかな歩き易い登山道。紅葉も楽しめ歩きも軽やかになる。

紅葉にも紅や黄色、その過程もまた美しい。
沢に沿って歩くルートだが、上では水の流れていない沢。それが細い水となり、だんだんと水量が増えて小滝もある。
白石沢へと続くこの沢も石が白いこともあって、水が青とも緑とも言えぬ美しさ。

用木沢出合からこの辺りまでは登山者ではなくても散策に来るなだらかで快適な道。

用木沢出合からは車道歩きで西丹沢自然教室まで30分弱。下りだし、キャンプ場が並ぶ道を眺めながら歩くと飽きることなくいいお散歩だ。
帰りは毎度の中川温泉
ぶなの湯で汗を流し、温まり帰路につく

途中、丹沢湖畔の紅葉が美しかったので、少々寄り道。
ああ、気持ち良かったなー
また来よう
【コースタイム】西丹沢自然教室駐車場07:26→ツツジ新道入口07:31→展望台08:48→檜洞丸山頂09:52/10:35→神ノ川分岐10:55→犬越路12:09/12:23→用木沢出合13:04→西丹沢自然教室駐車場13:26


西丹自然教室は沢筋にあるので、日が差し込む時間が遅い。寒くて暗い日陰道だが、先の山には太陽の光が降り注いでいるので楽しみだ。
車道をなだらかに5分も登れば‘ツツジ新道’登山口だ。登山口も沢筋で暗い。。急登から始まるので身体は直ぐに温まる。10分ほど頑張ると尾根に出て、なだらかな枯葉サクサクのトラバースルートが続く。

ここは‘ツツジ新道’と呼ばれているからにはツツジが多いのだろうが、しばらくは登山道と斜面にこの木が多く見られた。

この辺りの紅葉は色づき始めといったところだろうか。今日は丹沢の紅葉



少々下るとゴーラ沢出合いとなる。手前の東沢と向かいから流れてきているゴーラ沢を渡渉しなければならない。とはいっても最近は雨量が少ないので水量も少なく、沢の苦手な私でも不安は感じない。例え滑って落ちても足首までのこと。でも大雨の後は全く別物になるのが沢の怖いところだ。お天気の悪い時の下山には使わない方が無難だと思う。

東沢を石伝いに渡ってから振り返る。ゴーラ沢はこの半分もない川幅なので問題なし。ただしこちらの方が流れが少しあり、深さも少しあったので、同じく大雨後はバカにできないだろうな。

渡った先には右手に標識と分かり易い階段がある。いよいよ本格的な登りだ。

いきなり登りにくい石と根っこの急登で鎖場となる。とはいえ少しの距離だ。

標高が上がってくると淡い紅葉が柔らかなムード。早く陽が射さないかなぁ。

真っ赤な‘もみじ



小さなアップダウンの多い登山道だ。塔ノ岳の大倉尾根のように登りっぱなしのようなのもキツイが、登ったり降りたりもなかなか足に刺激的。これも運動不足だから感じることなのだろうが。

ジャジャーン


私は写真だけ撮って休まずに山頂を目指す。

立派なブナの木が複数ある。新緑の時期は緑に溢れることだろう。

山頂近くなると、こうした木製の階段が連続する。

霜柱が長くて広範囲にあり、ザクザクと踏みしめて歩くのは心地いい。しかし融けだしたらぐちゃぐちゃ道に早変わりするだろう



アザミの枯れた姿なのだろうが、秋色で風情がある。

太平洋を望む。浮かんでいるのは大島だろうか。近く感じるなー。

木道をさらに登り詰めていく。振り返ると富士山、青空には月が高い。

檜洞丸山頂へ到着! 先客1組の男女だけだった。

山頂をグルリと歩く。塔ノ岳、蛭ヶ岳もよく見えるが、なんといっても富士山の展望が素晴らしい


山頂では40分以上をゆっくりと過ごす。カップしるこ、コーンポタージュ、おいなりさんなどを食べ、360度の展望を楽しみ、あれこれ写真を撮ったり地図を眺めたり。
ここ檜洞には2回来たことがあるのだが、いずれも深い霧に覆われており、展望がなく、薄暗くてとても寒い山というイメージだった。今日も紅葉を楽しみに来たのだが、まさかこのような展望が楽しめるとは思いもしていなかった。季節を変え、天気が異なるとこうも違うのだと一新した。

復路は大笄~小笄を通り、犬越路経由で用木沢出合から西丹沢教室へ戻るルートとした。
こちらも展望は良いが、ヤセ尾根が続くようだ。

笹とブナの森が現る。ブナは細い木から太いものまで枝ぶりが良く、その中を歩くだけで気持ちがいい。

神奈川の山から富士山まで、こうして見ると町は見えない。まだまだ自然は豊かだし、この森には動物も植物も多種多様に生きていることを想像すると「いいなぁ~。」と単純に思う。

右から伸びる尾根をずっと歩き、一番くぼんでいる所が『犬越路』となる。こうして眺めると道は悪そうには見えないが、、

檜洞丸へと登ったツツジ新道とは異なり、岩や足場の悪い急な道が連続する。

鎖場も幾つかあり、バランスが悪くなっている自分に気付かされる。しょっちゅう山へ行っていた頃とは違い、足が地につかない感覚があるのだ。膝上の筋力の無さと、柔軟性の無さ。足首も同様だ。これじゃあアルプスなんて行ったら危なくてしょうがないと自分で思う。

途中、展望の良いところは何度もある。ガレ場、ヤセ尾根が終わると笹の背が少し高い登山道に入る。すると犬越路は近い。

落ち葉が凍った姿もきれいだ。

ようやく間近に犬越路避難小屋が見えた。

単独の年配のオジサンが1人、ベンチで休憩をしていた。とても愛想の良い方で、次から次へと山行の話をしてくれる。年間100日以上は山に登っているというから話は尽きない。あまりゆっくりしていると陽が暮れるのも早い秋なので、先を急がせてもらった。

犬越路から用木沢出合へ降りる道は沢のガレた道。しばらくは足元がよろしくない。捻挫でもしそうな浮石がいっぱい。またルートも少々わかりずらい。
そこを過ぎるとこのように細いトラバース。

それも過ぎるとゆったりと広くなだらかな歩き易い登山道。紅葉も楽しめ歩きも軽やかになる。

紅葉にも紅や黄色、その過程もまた美しい。

沢に沿って歩くルートだが、上では水の流れていない沢。それが細い水となり、だんだんと水量が増えて小滝もある。
白石沢へと続くこの沢も石が白いこともあって、水が青とも緑とも言えぬ美しさ。

用木沢出合からこの辺りまでは登山者ではなくても散策に来るなだらかで快適な道。

用木沢出合からは車道歩きで西丹沢自然教室まで30分弱。下りだし、キャンプ場が並ぶ道を眺めながら歩くと飽きることなくいいお散歩だ。
帰りは毎度の中川温泉



途中、丹沢湖畔の紅葉が美しかったので、少々寄り道。
ああ、気持ち良かったなー


【コースタイム】西丹沢自然教室駐車場07:26→ツツジ新道入口07:31→展望台08:48→檜洞丸山頂09:52/10:35→神ノ川分岐10:55→犬越路12:09/12:23→用木沢出合13:04→西丹沢自然教室駐車場13:26