耐久レース訓練 第2弾!
5月26日(火) いつもここへ登場してくれている、幼馴染みのケンチャンと、塔ノ岳の大倉尾根へ訓練に行ってきた。ケンチャンは今日が山デビュー
こちら登山前。靴紐を結び直してヤル気満々、イカツメのケンチャンであった。
登山口出発は09:27。
彼は学生時代、サッカーをしており、現在も体力には自信あり といった様子だった。
彼の性格からして、抜群の体力でグングン登っていってしまうか、はたまた最初に飛ばしてガタッ!とヘバるか、2つに1つ。ほどほどはないだろうと覚悟していた。
山に入って間もなく、ピョンピョンと飛んだり、勢いをつけたり弱めたりするので、「ケンチャン、そうやっていると疲れるから同じペースで歩いた方がいいよ。ここは後半の登りがキツイんだから。」なんてアドバイスをしたけれど、「そんなことしてないよ 」と、押し問答。いつも姉弟の喧嘩になる ちなみに同級生だけれど。
もう好きにしてもらおうと思い、「走りたかったら走っていいよ。分岐があったらそこで待ってて!」と言うと、登りなのにまるでカモシカの如く走って行ってしまった
私もリーダーとしての安全管理上、あまり離れてはいけないと思うから、早足で必死に追いかける。内心、これがずっとだったら、私がペースを乱して持たないかも…と不安になった
遥か前方を行くケンチャンに、「最初の分岐は右行って 」と声を掛け、さらに「その次も右 」と大声で叫ぶ。
でも、結局最初の尾根である、2つ目の分岐に着く頃には追いつき、横目にケンチャンを見ると、あれれれれぇ〜、突如元気のない顔 になってるぅ。いくらなんでもここでバテるのは早過ぎるよ 話を聞くと、足が重くなってしまい、思うように上がらなくなったというだけで、本人にとっては深刻のようだが、体力的には問題無さそうなので、「じゃあゆっくり行こうね。ここは上がキツイんだから・/span>力を残して…」なんて言いながら、私が先に歩くことになる。
登りながらも反省しきりのケンチャン。それを聞きながら、私もやっぱりもっと厳しく止めてあげるべきだったかなーと思いつつ、いやいや無理無理と現実に戻るのであった。
最初の勢いはすっかり消え失せたものの、足が上がらない状態で、最初の登山でありながら、その根性も歩くペースもアッパレ 途中敗退も視野に入れて様子を気にしていたが、道行く人にはちゃーんと挨拶をしているし、しかも、おば様達の笑いをとっているではないか。さすが花立直前の階段では、見事な4つ足歩行 本人は大真面目にやっているのだけれど、周囲は笑いの渦
さらに、この先大きな岩のある所では、完全にイグアナの状態だった。
それでもあきらめないド根性
ここまでほとんど景色を愛でる・/span>裕もなく、ただひたすらに登って来たケンチャンであったが、登頂が間もなくとなった頃、辺りを見回し、「山の景色っていいなー。」と言いながら、携帯
そうそう、せっかくの初登山、楽しまなくっちゃね
頂上直下の最後の登り。
柵にすがるように、最後の力を振り絞って登っている姿を見ると、本当によく頑張ったなーと感心しきり。
ケンチャンおめでとう
初登山は丹沢塔の岳
11:47着なので、あれだけ休憩したり、這いつくばっていたのに、2時間20分しかかかっていないのはスゴイ
ご褒美に、尊仏山荘で をご馳走し、お菓子も分けてあげると、本当に美味しそうに食べていた。
心底バテたら食べ物も喉を通らないはず。
ペースさえきちんと調整して登れば、彼は耐久レースでもきっと完走できることでしょう。
私はというと、ケンチャンの最初の猛ダッシュ以後は、楽しく登らせてもらいました
下山はトレラン練習なので、走って降りて1時間4分。
ケンチャンは下りももっと速くなるだろうな。
7月5日の本番に向けて、ケンチャンは少し山を知り、自分を知ることができたようだ。
私もトレーニングになり、目的通りの山行となった
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ハイグレードハイキング?!の御前ヶ遊窟 5月24日(日)
登山を始めた頃、労山加盟の山岳会に所属し、多くの先輩方にご指導を受けながら、様々な山行形態の登山を楽しませていただいた。あれから10年経った今も、山の師匠といえば、今回ご一緒させていただいたI氏に他ならないのだ。
そのI氏が私との山行に選んでくれた『ハイグレードハイキング』(計画の段階ではtabetai3もパーティの一員だったが、諸事情により不参加になってしまった )である、新潟県の‘御前ヶ遊窟’標高846m。「スラブの岩場でちょっと面白そう♪」という感じで行ったものの、実際には予想を遥かに上回る大変なハイキング となった 5月23日(土)の夜発で を走らせ、磐越自動車道の津川ICで降り、‘三川道の駅’でテントを張って24日(日)午前1時〜入眠
道の駅で、こんなに設備が乏しく、 が汚いところは初めてだったので、ちょっとゲンナリ 山よりいいけど
道の駅を6時に出発し、初めて‘御前ヶ遊窟’の看板が出てきたのがコレ。(登山口から車で3分程度の距離)
普通、もっと車道分岐とかに標識があっても良さそうなのに、全然なかったなー。
ルート地図が丁寧に書かれてある。
入山が07:05。
師匠が先を行く。
ザイルも入っているザック、重いだろうなぁ。
山の中の標識も乏しく、整備がさほどされていないあたりから、間違いなく『ハイグレードハイキング』の始まりを感じた。
第一休憩ポイント。08:03/08:17
セルフタイマーに間に合わず、中途半端な写真
沢の中には藻?が生えて緑だった。水温が高いかららしい。
岩に乗るように生息する木の生命力、新緑の眩しさに、目を奪われる。
シジミ沢出合い。
ここから念のために装備を整え登って行く。08:38/08:50
見上げれば、もうピークの岩峰群が見えている。
濡れている所を避けながら、慎重に一歩一歩師匠に続く。
早々にザイル登場
「多分、このくらいならザイルを使わなくても大丈夫。」というのではなく、「確実に安全登山」という師匠の姿勢はいつも変わらない。
もちろん、同行者である私の技量を知っているからでもある
岩峰が迫って来た!
この辺りは順調に進んで行く。
こうして、ところどころ鎖は付けてあるが、腕力の無い私なんて、ずーっと鎖に頼る登り方をしていたら、直ぐに疲れちゃうので、基本の岩登り。
でも、これって『ハイグレード』とはいえ、ハイキングの部類かしら?
地図上のルートと、ピンクテープのルートと一致しない
ここからが、ルートファインディングが必要で、ドキドキハラハラの岩登り&草掻き分け登りとなった。
師匠もこの辺りから、表情が引き締まってきた!山の顔だ
無事、‘御前ヶ遊窟’へ到着。
いやはや、途中の大変なところは 撮ってる場合じゃなかったから
遊窟の一番奥の中心に、小さな菩薩?が鎮座していた。 遊窟の中から外へ向けて撮った1枚。
遊窟を左に回り込んで、遊窟上のピークへ登る。
簡単には登頂させてもらえません
恐るべし 846m
あのてっぺんがピークだ
師匠と一緒だから、後さえしっかり付いて行けば大丈夫、という安心感があるけれど、こりゃキツイわ
11:03山頂に到着
でも、下りがあるから、気は抜けないのだピークの岩の上。足元危ない、危ない
それにしても、師匠のカメラったら可愛いベビーピンク
ありゃりゃ、雲行きが怪しくなってきたような…
頼むから下山するまで降らないでぇ
ソウケイ新道の下りが始まる。
足元をしっかり岩に乗せながら、鎖を頼りに降りていく。結構1本の鎖場が長い。そして鎖の長さがイマイチ下まで足りていない
遊窟周辺の岩は石灰岩。
師匠のマネして、ちょっと舐めてみた。
あ、塩味がする
頑張って降りて来ているのだけれど、昨年右手首骨折以後、どうも握力が完璧に回復とはいかず、自分の体重を支えるのが大変。でも手を離すわけにはいかないし、冷や汗
もう一息
下山時も踏み跡乏しく、整備もあまりされていないので、GPSでルート確認をしながらの下山。13:50着。
装備を外して一呼吸。
スリルも苦労?も、無事終わればこそ楽しい想い出
帰りに御神楽温泉 で汗を流し、露天風呂にゆっくり浸かりながら、1日を振り返る。
結論。『ハイグレードハイキング』って言葉自体、初めて聞いたけれど、単独では絶対止めておこう
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5月19〜20日はmy慰安旅行?!
安平路、九州の山と、ちょっと続いてハードだったので、ここは身体と心をひと休み。
山から離れ、4月に行ったけれど、雨量オーバーのために、通行止めで見られなかった心残りの‘称名滝’に会いに行くことにした。
5月19日(月)千里浜をドライブ。海岸をこんな距離、車で走れるところが日本で他にあるだろうか? 観光バスまで走ってるからスゴイ
『千枚田』という名所。
小さな区画で田んぼが千ある いや、どう見ても1000はないと思うんだけど…
ここのお米は海の潮風を受け、湿度が高い状態で育ち、それは美味しいお米ができるそうな。天皇家に献上されているとやらで、一般庶民の口に入ることは無いらしい。
見附島。別名‘軍艦島’と看板にもあるように、な〜るほど。
ここはキャンプ地になっている。テントを張ってゆっくり過ごすのも良いだろうなー。
この恋路海岸 20歳のお誕生日の時に、初めての一人旅で訪れたところ。
風景は変わってしまったように思うけれど、この像だけは昔からあった。きっと、移動したんだろうな。
こうやって人(像)の?恋路を邪魔してるから?今があるのかしらん。
でも、めげずに‘愛の鐘’を鳴らしてきました
人はいないからいいんだけれど、あまりに大きな音がするもんで、自分でビックリしちゃった
お泊りは、宇奈月温泉へ。
そして翌日20日(水)、ぺこさんから書き込みのあった、蜃気楼ロードへ寄ってみた。
これ、蜃気楼を撮ろうと張り込んでいる、いかにも地元のオジサンカメラマン達。
今日は蜃気楼が出る可能性が高い条件が揃っているらしい。立山の冷たい雪解け水が海に流れ込むのと同時に、気温が上昇する晴れた5月。
でも、現れるのが何時になるかわからないので、私は第一目的の‘称名滝’へ向かうことにした。
称名滝へ向かう途中に群落で咲いていた可憐な花。
滝の側はしぶきがかかるし、風が冷たくて寒い。
向かって左が、落差日本一の‘称名滝’
右に流れる細めの滝は、夏になるとチョロチョロになってしまうらしい。V字の迫力ある滝は6月くらいまでかな?
これは滝壺アップ。
水の勢いと、雪渓のスノーブリッジが、自然の迫力を感じさせる
てなわけで、目的の称名滝に無事会うことができ、他にも色々見物して、リラックスした休日を過ごせました
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宮崎県の大崩山、モチダ谷コース撤退!【5月15日(金)】
宮崎県、祝子川(ほおりがわ)渓谷の奥に、大崩山登山口がある。まずは、14日に登山口に駐車スペースがあるかを確認。5台程度路上に縦列駐車ができそうだ。平日にそんな沢山の人が来るとは思えないし、早朝出発だから心配はない。
トイレのある、祝子川温泉第2駐車場に停めさせていただく。来る途中にスーパーで夕食を調達してきたが、魚の安さに驚いた。お肉や野菜も安いが、品数も豊かで羨ましい。私の夕食は、神奈川では珍しい‘とび魚のお刺身’。だってたっぷり入って¥298なんだもの。それに白ご飯を買って、丼にしちゃうんだ。他にも太刀魚や、シイラ?なんだか色々な種類のお刺身も安かったよ。それで、車の中でガッツリいただきました 根子岳登山後と、3時間半くらいの運・/span>で疲れていたので、フラットにならないマーチの車内でも、直ぐに安眠
起床3時半。祝子川温泉駐車場出発が04:50。登山口まで10分くらいの運・/span>。私が準備を整えていると、直ぐに1台の車が来た。一足先に05:06に歩きだす。
私の計画したコースは、Aコースに書いてある、‘モチダ谷コース’だ。ピンク色の線で示されているように、1番長い距離を歩く。下山は乳房岩を通る、Bの湧塚コース、緑の線である。
5時ともなれば、相当明るいはずだが、ここはずっと光があまり入ってこないルートだった。
避難小屋を05:22に通過。
ここは下山してくる予定の湧塚分岐。05:38。
登りは三里河原からモチダ谷へ入るため、通過する。
ポーンと明るい沢に出た。06:00。天気は良いのに、暗い道を歩き続けると、どうも気分もイマイチだっただけに、この沢がオアシスのように感じた。
少し深いところを見ると、15?位の魚が素早く泳いでいる。
なんか嬉しくて、元気良くどんどん上流に進んで行ったものの、いっこうに標識がなく、赤テープも見当たらず、「しまった!見失った!!」と思い、この場所まで引き返し、現在地を確認。
よくよく見ると、‘ハクノ’の地名が。
昭文社の地図では、「吐野」「はけの」である。まあ、これなら問題ないと思いつつも、なんかイヤ〜な予感。
先ほど引き返した道は間違いではなかった。今度は慎重にケルンやテープを拾いながら進んで行く。
踏み跡は確かにあるけれど、かなり荒廃している。
このルート、本当に迷いそう。標識は全然出てこないし、目印もずーっと途切れてしまったり、赤テープを辿ってみたら、単なるテン場のような所に焚き火の跡があるだけの行き止まりだったり。
引き返すべきか、でも、踏み跡は辿れる程度にあるのだから、やはり計画通りに進んでみよう。
2万5千分の1の地図と、磁石で方角を合わせたまま片手に持ち、じっくり進んで行く。
おお!シャクナゲがポツリと咲いている。
滅入りそうな気分を励ましてくれる。
楽しみに来ているのに、遊び心を忘れてはいけないでしょ。自分で自分を盛り上げるのだ
おぉっとー
ヤダヤダ何の骨 鹿だな、きっと。
やっぱり不安になってくるぅ
だめだめ!冷静に判断しなくちゃ本当に遭難しちゃうよ。しっかりしなくちゃ
この後、沢が枯れ沢となり、間違いなく方向は正しく登っているのだが、全く踏み跡なし。テープなし。
正しい尾根方向に向かうには藪漕ぎになる。
20mほど進んでみたものの、もしわからなくなって引き返そうと思っても、枯草で踏み跡は残らないし、元に戻れないということは、先に絶対的自信がなければ許されない。高度がわからないので、あとどのくらい突き上げればいいのかわからない。
登山口から迷いながら、休憩をしながらであっても、既に4時間が経過している。来た道を引き返すにしても、十分気を付けなければ見失いそうなルートだった。
帰りの飛行機の時間を考えても、乗り遅れるわけにも行かないし、ここは『勇気無き撤退』をすることに決めた。
決めたとなると、それまで縛られていたような緊迫感は解かれていき、安全に下山することに集中できた。
ケルンがあるなら、最後まで目印が欲しかった。。
でも、わかってる。自分の力量不足と、根性不足だということが。
帰りは早かったなー。
下りだからというのではなく、やはり一度歩いた道は、多少迷うポイントはあったにせよ、やはり見当がつくのだ。
ここまで来れば一安心。
大崩山避難小屋。11:16着。
この小屋のドア向いにルートマップがあり、私の選んだモチダ谷ルートは記入されておらず、その辺りは「自然保護区につき、手つかずの状態です。」とか書いてある。えーっ それならこんな見えにくい場所だけでなく、登山口にある、ルートマップに書こうよ と、思った次第です。
この小屋の中は広くてキレイ。
炭が使えるんだね。
避難小屋から登山口までの道のりで見える沢。対照物が無いので大きさがわかりにくいが、あの一番大きな岩は、高さ7〜8mあると思う。
登山口に11:40着。
精神的にブルーな登山だったなー。
でも、時間通りに無事に下山できたので良しとしよう。
祝子川温泉に戻り、大崩山群を見ながら、ゆっくり湯に浸かる。
ここの温泉は、淡く白みがかった群青色で、とても心地良かった。
温泉から上がって、こちらで‘だご汁’をいただいたが、妙に美味しかった。
また来年か、その後か、きっと大崩山には登頂するぞ ただし、もうモチダ谷には行かない
今回の九州は熊本の根子岳、宮崎の大崩山、どちらも冷や汗だった。
今回といわず、私の場合、何もなくスンナリっていう山行の方が実は少ないのかもしれない でも、怖がりなだけに留まっている部分もあり、自分の力を最大限発揮することで、一応経験という力になっているように思う。これからも、めいっぱい楽しもう っと。
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九州の山 岩峰の根子岳 【5月14日(木)】
熊本県といえば、草千里で有名な阿蘇がある。その阿蘇連山の東端にあるのが根子岳で、草千里とは対極ともいえる険しい岩峰の山である。
前夜泊した熊本駅近くのビジネスホテルを午前5時に出発
登山口へ向かう途中、阿蘇の中岳、高岳の景色がきれいだったので、車を停めてパチリ
こちら正面奥に見える、ギザギザ風の山が、これから目指す根子岳。
日ノ尾峠分岐に看板あり。ヤカタガウド登山口入口となっている。[到着06:40
駐車スペースが5台分くらいあり、最初はそこに置いて歩き始めたが、奥にも隋所に駐車スペースはある。
結局最奥の登山口前にも十分なスペースがあるので、行かれる方は心配せずに最後まで突っ込んでいいです。
根子岳にもさまざまなルートがあるが、西峰、東峰と安全に?一峰登るよりも、中央の天狗岩のコルに突き上げ、東峰は確実に登頂し、西峰はその直下から見て、可能であれば登ればいいと考えてのルート選択だった。
私は奥まで行けるかわからなかったので、林道中腹のスペースに駐車して歩き始めた。
レンタカーで黒って初めて。
直ぐに堰堤が続けて出てくる。3つほど越すと、左に折れて、両側が岩壁迫る沢筋ルートの始まり。 落石がいつ起きてもおかしくない様子で、ヘルメットがあった方がいいかも。
途中で間違った沢筋に入ってしまう心配はない。
どんどん登って行くと、視界は開け、根子岳岩峰がチラリ。
石ゴロゴロの沢筋から尾根道に入るところがハッキリと明記されている。
ツツジ科の花だろうけれど、こんな垂直に近い岩場に群生している。
その岩場がこちら。
あー、写真だとわからないなー、残念 岩壁に張り付くように沢山咲いているんだけどなー。
根子岳山頂の看板があるけれど、ここは天狗岩ノコル。08:16着。岩に『この先キケン』の文字が。この岩を登っていくと西峰。 まずは、天狗岩ノコルから反対側を覗き込むと…おーっ怖っ 切れ落ちてるよ 気を取り直して、記念撮影。
右手下から登ってきました。左手を覗くと切れ落ちている。
さて、西峰だけど…この背中の岩を乗っ越さないことには先が見えない。
とりあえず、ひとつ先に行ってみよう!
怖々ヨイショ!と乗り越えた先に見えたものは!
ギエ ッ 足がすくんじゃう 両側が切り立っているし、上に見える鎖までは全然手が届かない。そこから先だって無理ー
見えている上方の岩左手に、確保用のザイルが見えている。
ズームアップすると、
ほら、青いザイルが。
どこかのHPでは、ザイル無しで登ったと書いてあったけれど、信じられない。
以前はここに残置ザイルや、鎖もあったのかなぁ?それでも嫌だよ。
私には無理無理!死にたくない。迷わず撤退
ビビると今来たひとつの岩さえ、足元の切れ落ちが視界に入って目が眩む
もう必死にしがみついて降りました。
天狗岩ノコルに戻り、一息ついてから、東峰に向かいました。08:40
花は癒しだ。
東峰への道はトラバースや、隋所に細い細い稜線づたいの道となっており、両側に笹や木があるから精神的にはとても安心だけれど、踏み外せばとてつもなく滑落してしまうので、気は抜けない。
下の看板に『冬季縦走は禁止』とあったが、そりゃ当然でしょう。
東峰へ向かう途中から振り返ると、先程の西峰が尖がっている。
私が居た、天狗岩のコルは、一番低い緑のあるところよりちょっと西に上がった岩場の凹みだ。
あの、青い残置ザイルの先もまだまだ上があったんだ!直下からでは見えなかったよ。写真は帰り道で撮ることにして、せっせと東峰へやってきました。09:23着。
東峰はこのように、まあまあ広い山頂。360度の展・/span>で、溜息まじりに西峰を眺める。
東側の牧歌的風景。
西峰の奥には、阿蘇の高岳、中岳、さらに奥に杵島岳、烏帽子岳が見える。
高菜サンドイッチを食べて体力アップ。
後は来た道を引き返すだけなので気持ちにゆとりがあります。09:50出発。
これもミヤマキリシマでしょうか。まだ蕾です。
最後に眺・/span>を楽しみ、一気に下山。10:48通過。
なんか、カラ〜ンカラ〜ンと落石の音がすると、嫌〜な感じで、落ち着いてゆっくりと歩く気にはなれません。
鎖場も足場は悪くない。
ヤカタガウド登山口への下山が11:47。
それからゆっくり林道をマーチが待っているところまで足取り軽く歩く。
ですが、まだ時間に・/span>裕もあるので、今、シーズンの仙酔峡のミヤマキリシマを一目見て、その後、仙酔峡温泉に入ろうもうちょっと時期が遅いようで、花の色が枯れかけ。
でも、さすが観光地。
根子岳では誰にも会いませんでしたが、ここでは人がわんさか。駐車場に入るまでに30分以上並びました。
少しだけ散策して、人混みにはウンザリ。
麓で見つけた、‘かんぽの宿’の日帰り入浴での〜んびり快適に汗を流しました。時間も早かったせいか、ほぼ独り占めでした。
これから、明日の登山先である、宮崎県の大崩山方面に向かいます。
今晩の泊まりは、大崩山の避難小屋と思っていましたが、帰りの飛行機との兼ね合いも考えて、登山口手前にある、日帰り温泉駐車場に車中泊と変更。
移動中に見えた、根子岳。
そして牧場。
これぞ阿蘇の風景ですよね。
カメラ向けたら、そっぽ向かれちゃった
根子岳、スリルと豊かな自然、両方から満足だったなー。
西峰は今後ももういいや
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