白馬三山〜栂海新道 その?
大学生3名が1番先に出発。
ついでおじさん2名が出発。その後1階に下りて、小屋のノートに宿泊記録をつける。
この栂海新道の開拓と整備への感謝の気持ちを綴らせてもらった
これ、トイレ
小屋が空いていて良かった。
朝4時くらいに目が覚めた時にはスゴイ雨 だった。今日は距離が短いし、樹林帯だからそれでも下りられるとは思っていたけれど、出発時間の6時半にはほとんど雨は上がった
先行するおじさん2名を抜き、しばらくして大学生3名も追い越す。先頭に立つと、蜘蛛の巣が気になるのよね
こんな看板が 結構見掛けるし、慣れている方だが、感覚的に『ここには本当に居るぞ!』というのが感じられる。そんな要素がたっぷりの場所なのだ。ヤバイ
坂田峠から入って直ぐのところで枯れ木をほどよい長さに折って、振り回して木を叩いたり、草をバサバサわざと揺らしながら、熊さんにこちらの存在をアピールしながら歩いた。
尻高山07:57/08:06
また太陽が陰って、ガスが煙り、時にはサーッと雨が降る
蜘蛛の巣もやたらあるし、枝を振り回すのに忙しい。
また車道に出る。
一瞬の安心感はある。
もう一息。心配事は熊さんとの出合い頭の事故だけ。
この花は貴重らしい。
下山後に親不知観光ホテルのご主人に聞いたのだが、この花を撮影するためだけにホテルに泊まる人が居るという。
さて、なんていう名前だっけ?
すっかり植生が変わり、杉で明るい道だ。ここまで来ると熊の気配はない。
手に持っていた枝をサッサと 捨てる。
入道山。
最後の名前のあるピークだ。あとは2つピークを越えれば下るだけ。
お天気は小雨がパラついたり、上がったり。
こんな風にキノコがはびこっている木が何本もあった。…ということは枯れ木も多いってことだね。
車の音が聴こえる
もう日本海は直ぐそこだ
目の前はこんな車道。
交通量は少ないけれど、通る車 はビュンビュン飛ばしているから要注意
車道を渡るとそこには「親不知観光ホテル」
入浴パック(入浴と親不知駅まで送ってくれる)¥1500の申し込みをした時に、午前中の下山だったら海に下りる前に寄ってくれれば、30分でお風呂の準備ができると聞いていたので、まずは一声掛ける。…がしかし、フロントには誰もいない。あきらめて、そのまま海へ下りることにした。
観光ホテルの前を横切るように海へ下る道が案内されている。
若干急な坂と階段を下りると目的地である、海抜0mの日本海だー\(^o^)/
09:40 日本海に浸る。
お約束の海に飛び込むシーンのはずだが、なんせ波が高くて、満ち潮で、怖くてあまり近寄れない。足はダメで、手で海水を触ったのが精一杯だった
親不知観光ホテルに戻ると、入浴準備OK
窓が日本海に向かって開けている。
浴室窓からの展・/span>。
ここに夕日が沈む光景を眺められたら素敵だろうなぁ。
親不知駅に車で送ってもらい、 11:24発 直・/span>津行に乗車。
帰りの車の中でのご主人との会話。
「熊、出ませんでしたか?坂田峠の辺りはしょっちゅう出るんですよ。熊が上から・/span>がり落ちてきたとか。でも、襲われたって話はこの辺ではあまり聞きませんけど。」だって。やっぱりなー。
同じ系列で、北アルプスの船窪を経営しているとのこと。とても感じのいいご主人だったので、きっとそちらの小屋も味があるような気がする。まだ行ったことのないルートなので、その節は利用したいと思う。
それより何より、今回の白馬三山から栂海新道のコースは本当に美しく、女性的な印象の素晴らしい峰々だった。長い、辛いとよく言われるが、私はずっと楽しませてくれる植物や景色があったので、あまりそうは感じなかった。もう少し夏の早い時期に歩けたら尚良かったように思う。今度来る機会があったら、親不知観光ホテルでゆっくりと1泊して夕日と海鮮料理を楽しみたいものだ 2009年夏休み企画、大満足でした
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白馬三山〜栂海新道 その?
8月23日(日) 朝日小屋 04:00出発。 出発前に同室で楽しいひと時を過ごさせてもらった彼女と記念撮影 小屋番さんの清水ゆかりさんに撮ってもらった。
彼女は朝日岳を越えて、蓮華温泉 へ下山とのこと。
彼女の登るスピードに引っ張られて、朝日岳山頂に04:35着。ここでお互いの無事を祈願しつつお別れ。
残念ながら朝日は拝めず。
暗いとオートのピントが合わない
白馬連峰の展・/span>が良い。
どこもみな終わっていたチングルマだが、ここでは少数だが咲いていた。
長栂山・蓮華温泉分岐(吹き上げのコル)05:33
風が強く、3回三脚を立て直すがダメで顔が欠ける その方がいい
長栂山 06:11/06:13
右手を注意して下りないと、見落としてしまいそうな、丘のようなピーク。
アヤメの群落。残念ながら、枯れている。1〜2週間前だったら素晴らしかっただろうと想像できる。
吾亦紅。去年 そんな歌を紅白で歌ってたね。
職場の花瓶に活けてあるのを見て、名前を教わったしだい。
大小さまざまな池が点在する。これが栂海新道なんだ。
栂海新道を歩いた人に感想を聞くと、「長かった」「暑かった」「辛かった」というのが主流で、景色やルートについての感想ってあまり耳にしたことがなかった。こんなにも美しく、優しい風景が長く長く続くとは想像外だった。
黒岩平の水場。
ルート上にたっぷり流れているので、水筒に補給するには便利。
私の水筒はまだ満タンだったので、味見だけする。
黒岩山 08:15/08:20 来た道を振り返る。
朝日岳から湿原、樹林帯、池塘を繰り返しながら右へ左へと歩いたルートが見える。よくぞこの素晴らしい地にルートを開拓したものだと感心する。
後ろの一番高い山が朝日岳。もうこんなに歩いてきた。
人間の足って大したもんだ
さわがに山はぐるっと展・/span>が良い。
日本海を目指し歩いているが、もう北アルプスの高峰とお別れと思うと寂しい気分
このピンクの花がずーっと登山道を飾ってくれていた。
右下に蛇がいるのわかる?
さわがに山から白鳥小屋までに完全に姿を見た蛇の数は11匹 それ以外にも近寄ると草にガサガサっと逃げる音なんかいっぱい聴いた。この蛇なんか逃げてくれないから、こちらがなるべく反対側をソロ〜ッと通る。
そういえば、マムシも多いって書いてあったっけ
つがみ山荘に泊るなら、ここで水を十分に汲んでいく必要あり。
私はその先の白鳥小屋泊なので、まだ黄蓮ノ水場があるが、こちらの水場が有名なので寄ってみる。
こんな道を下りて行く。往復10分と地図に書いてあったが、実際には下り3分の、登り5分程度。
水は冷たくて美味しい。
これならば涸れることはないだろう。
次に黄蓮ノ水場にも寄るが、冷たさが全然違うので、担ぐ苦しさを除けば、こちらで補給する方が美味しい。
1リットルの容器と、2リットルの容器に満タンに汲む。
他、ペットボトル2本にはポカリスエットがまだ満タンにあり。
ザックが途端に重く感じ、身体が慣れるまでは大分スローになった。辛かった〜
遠くの山が少し赤茶色に紅葉しているように見えたが、実際に足元の草も一部、こんな風に色づき始めている。山の秋は早い
ようやく犬ヶ岳10:44/10:49
水場からザックがずっしりと重くなったので、ここまでが長く感じられた。
一休み ここからも朝日岳の展・/span>が良好。
犬ヶ岳から稜線左下に‘栂海山荘’が見える。雲がかかって写真では見えにくいが、直ぐそこ。
栂海山荘室内。外から見るよりもキレイだと思う。利用者が多いのか、色々な物が置いてある。
小屋の前のテラス?で、これから行く日本海を眺めながらおにぎり
これが目の前に広がる日本海なんだけれど、肉眼では見えても、写真だと海と空の区別がつかないね
一番奥の山のてっぺん辺りに、今日泊る予定の白鳥小屋がチョコンと見える。こりゃまだ遠いいわ。
でも先が見えるって有難い。距離感がわかるので、だんだんと近づく楽しみがある
朝日小屋の清水さんが、「栂海山荘からがキツイ。歩いたことのある人じゃないとそのキツさはわからない。栂海山荘に着いた時にお昼を過ぎるようで、先をどうしようか迷うなら先へ行かずに泊った方がいい。」とアドバイスをくれていた。なるほど、こんな急登は今日の行程では初めてだ。清水さんはもう一言。「白鳥小屋の手前で、『なんでここまで来てまた登らされるの!』っていう気になる辛い登りがあるから。」とも言っていた。だから覚悟はバッチリ
秋らしい黒い実がいっぱい。
黄蓮ノ水場。
これだけの水量があれば涸れる心配はないだろう。
軽荷で歩きたい人は、北俣ではなく、こちらで汲んだらいいと思う。けれど、美味しいのは北俣ノ水だと思う。
黄蓮ノ水場も往復10分とあったが、北俣ノ水場よりもさらに近く、往復5分もかからない。水は・/span>裕で足りる量を持っているため、補給はせずに味見だけ。
菊石山 12:38/12:44 急登。
何故かニヤけて登っている自分がいる。
もうアルプスから下山と思うと寂しかったのが、まだ登っているという実感がして嬉しいのだ 誰もいないからいいけれど、人が見たら気味悪がられそう
下駒ヶ岳。ここまでの急登が皆さん、苦しむところ。
私には快感だったぁ〜
こんなに近づいた!あのてっぺんに白鳥小屋
疲れは嘘のように感じない。この距離が直ぐそこに感じられることが元気な証拠
白鳥小屋 14:06着。
先に大学生らしき3名の男子が1階でガスを炊いていた。
私は挨拶をして2階へ上がる。
2階の窓からの景色。
朝日岳は見えるが、雲が多くなっている。快晴ならばその後方も見えるのだろうが、うっすらとシルエットが見える程度。
こちらは日本海。
肉眼では海岸沿いの町も見える。
この雲行きだと雨になるかな。
これが小屋の2階。広々してキレイ。 時間も体力も・/span>っているもんで、ちょっと運動
17:45 夕食タイム。
奥只見に行った時に道の駅で購入した‘もつ煮込み’のレトルト。そして五目御飯とお漬物。十分お腹いっぱいになり、御飯の残りは朝、オニオンスープで雑炊にする。
この後、トイレ
すると19:30を過ぎてから、年配男性の2人組が到着。山の行動時間としては遅すぎる。外はすでに寒いので、広い2階へ上がるように声を掛けると、何度も謝りながら入ってくる。直ぐに夕食準備。「今日は遅くなったけれど明日の2時間分を稼いだから、明日は楽ですよ。」なんて話している。「途中朦朧とした。」とも言っていた。別に遅い時間に入ってこられても迷惑ではないが、山を楽しむ仲間と思えばこそ、自分の体力に合わせた行動計画をして欲しいものだと思った。
今晩の白鳥小屋は、2組のパーティ5名と、私の6名宿泊となった。
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白馬三山〜栂海新道 その?
8月22日(土) 天狗山荘を05:14出発。 今日は稜線歩きで、展・/span>も花も見ごたえがあるはずだから、ゆっくり山歩きが楽しめるように小屋の朝食(5時半から)はパスして、夜のうちにお弁当をもらった。そのお弁当の半分を出発前に小屋で食べ、残り半分を昼食に充てるのだ。
まずは天狗山荘から稜線に上がり、昨日来た道を少し引き返すと、最初の白馬三山のうちの一つ、鑓ヶ岳が目の前に白く待ち構えている。
昨日はガスで全然見えなかったなー。
今年は映画でも話題になった‘剣岳’も遠・/span>できる。
足元をパチリ
遠くから見ると山が白く見えるのは、山全体がこんな石で覆われているからだ。小粒でサクサク歩きやすい。
快晴ならばモルゲンロートが美しいだろうに、厚い雲に覆われて、太陽光線が少し差し込むのみ。
でも、こんな雲海もまた、非日常でごちそうだ。
稜線を振り返ると、天狗山荘が左手に黒く小さく見える。その奥には唐松、五竜岳。右奥が剣。
前方にはこれから歩く、杓子岳〜離山〜中央に尖った白馬岳と続く。美しい稜線だ。
鑓ヶ岳 05:55着。
珍しく自分撮りをしなかったのは、もの凄い風 で三脚やカメラが飛ばされてしまうため。
写真だと静かに見えるけれど、この時は息をするのも苦しいくらい。飛ばされないように、姿勢を低くして踏ん張り立ち止まること数回。重いザックが心強い味方
一瞬の風が収まる時を待って、シャッターを切る。
高山の花は可憐でたくましい。
視界が利く時は、ルートがはっきり見えるから有難い。
白馬三山2つ目の杓子岳。
トラバースルートと山頂を踏むルートがある。
もちろん山頂へと進む
杓子岳山頂。06:43着。
三脚を低くし、石で固定して撮影 風で身体が冷やされるので、ゆっくりはしていられない。
背の低いトリカブトの群落
白馬というと、あの尖った山容と直下の白馬山荘が有名。
さすが1200人収容の大きな山小屋だ。
強風の中の稜線歩きで、すっかり身体が冷えてしまったので、白馬山荘で
それにしてもこの白馬山荘。山小屋とは思えないカッコ良さ。品揃えも多いし、何より店員さんがオシャレ。
スキー場のロッジ風かな。私は場違いで、ちょっと居心地が悪い 07:58/08:25
白馬岳山頂 08:38/08:41
山頂をたまたま独占。グッドタイミングだった。団体さんの・/span>ロ・/span>ロとすれ違ったばかり。
耳が冷たいので、雨具のフードが助かる。毛糸の帽子を持参すれば良かったな
白馬の花は、広く群生しているので、一輪のアップよりも、‘風景の中の花’がらしいと思う。
白馬大池と雪倉岳への分岐。08:51通過。
私は雪倉岳方面へ行くが、それまで前後に居た人は皆さん大池方面へ向かった。
途端に人が視界に入らなくなる。
ミヤママツムシソウと長池。
ミヤママツムシソウはこの先遠く、犬ヶ岳まで楽しませてくれる。
あーお腹空いた
山小屋でもらったお弁当の残り半分を完食
風が避けられる場所で、日差しが照りつけると、今度は暑いくらいだ。
花の大きさがわかるように、人差し指を一緒に写した。
親指じゃないから
風は弱まり、長袖がちょうどいい気温で清々しい。
これから行く雪倉岳方面をバックに。
雪倉岳避難小屋 10:28/10:34
コンパクトだが、中はキレイで利用するにはgood
ただし、『緊急時以外は使用しないこと』の表示あり。
小屋周辺も花畑
雪倉岳山頂 11:04/11:13
展・/span>良し
白馬大池との分岐から分かれて、初めて前方を行く人が視界に入る。
ここから朝日岳分岐までは、団体さんを含む4パーティが連なっており、写真を足早に撮りつつ追い越す。するとまた静かな山歩きだ。
朝日岳。
山頂を踏んで朝日平に降りるコースと、水平道という名称のトラバースコースがある。
数名のHPでは、水平道はアップダウンが多くて、山頂コースよりもキツイとあった。ただし花を見るなら水平道だとも書かれていた。
明日は朝日岳ピークを通過するルートなので、今日は水平道を選ぶ。
分岐から樹林帯を抜けると直ぐに木道が現れる。広々して気持ちい〜い。
池塘が点在。それを囲むように花々が咲いている。
ただし、情報の通りアップダウン多し。
ほら、こんな感じのアップダウン。どう見ても、歩いても、水平ではない水平道だ。
でも、樹林帯と池塘が繰り返され変化に富み、花や植生が豊かだから、やはりこちらのルートを選んで良かった
もう水平道も終わり。
時間は予定より大分早いので、水を汲み、ゆっくり休憩。
水場から回り込むと、直ぐに三角屋根の朝日小屋が目に飛び込んで来た。なんかメルヘンチック。
朝日小屋 13:53到着。
宿泊簿に記名してから、シソジュースを購入。美味しかった〜。
左が朝日小屋、右が白馬管理センター。間にテン場。
時間が早いので、荷物を置いて小屋周辺と、イブリ尾根方面を散策
カメラをズームアップ
イブリ尾根。キレイなルートだなぁ。ぜひこのコースからも朝日岳へ登ってみたい。
とうとうガスってしまい、近くの朝日岳の姿さえ見えない。
朝日小屋の夕食。盛り沢山で食べきれなかった。お手製なのが素晴らしい
朝日小屋は水が豊かなようで、トイレは水洗。蛇口を捻れば飲料用の水が出る。
これって、山ではすごく贅沢なことなんだ。
お部屋は206号室。8人用の部屋を、3名1組、2名1組、単独の娘さん、そして私の7名で使用。パーティで来ている方々は花に詳しいようで、‘ミヤマアケボノソウ’と‘アケボノソウ‘の違いや、‘飯豊リンドウ’と‘ミヤマリンドウ’の違いなど、具体的に説明してくださった。…が、やっぱり似た花の区別は難しい 翌日は皆さん4時前後から支度に入るらしいので、早々に就寝
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白馬三山〜栂海新道 8月21日〜24日 その?
今年はスゴイ
今回の栂海新道もその一つ。去年は秋 に計画していたけれど、北アルプス下山時の右手首骨折でダメになったのだった。白馬も毎年台風 で流れてきた。
職場に避難小屋装備のザックを担いで出勤。「今度はどこ?」と、春に入職したばかりの職場だけれど、すっかり私の山好きは浸透している 同じくらい仕事も熱心じゃないと怒られちゃうかな
8月20日(木)夜勤明けで八王子へ。あずさ13号で松本まで。大糸線に乗換え、信濃大町。さらに乗換えで白馬駅に着いたのが15時43分。よく寝た 大糸線 の南小谷行き、ドア横の2人用席、私の向かいに座っていたおばさんが、先に降りる際私のザックをポン!と叩いて、「気を付けていってらっしゃい 」と温かい声を掛けて下さった。なんかすご〜く嬉しかった
入山は猿倉からなので、早朝出発できるように猿倉山荘に泊まろうかと思って予約の電話を入れたところ、お風呂がないこと、2食付きで\9000であることを知った。あちらが「天候が不安定なので予約は前日にしてください。」と若干冷たい声で言うのでコレ幸いと、他をネット検索。そして‘ペンション クヌルプ’を発見。24時間入浴OK。猿倉行きのバス停、そして温泉 近し。料金は\8000弱。白馬駅までの送迎付き。 部屋はツインで羽毛布団。お風呂も気持ち良かったし、夕食はコース料理で贅沢した気分
‘クヌルプ’から徒歩約5分のところにあるのは‘小日向の湯’ 露天オンリーのいかにも天然の温泉だ
虫よけネットが張ってある。そうだよね〜、鷹ノ巣の露天
ちょっと熱めのいいお湯だった。
8月21日(金)、‘小日向の湯’バス停を06:10。猿倉には06:17着。登山届を出して、06:29に猿倉出発
‘クヌルプ’さんでは夜のうちに会計を済ませ、朝食分をお弁当 にしてもらった。
朝風呂ももちろん入らせてもらい快適
ご主人が、「猿倉からはほとんどの人が大雪渓ルートから白馬に登るので、くれぐれもその人達につられないように、左にある標識を見落とさないように。」と教えて下さったので、ちゃんと登山口がわかりました。
アジサイに迎えられ、歩き易い登山道。
登山客だけでなく、秘湯目当て(鑓温泉)の方も居るのだろう。
しかし、なるほどほとんどの登山者は大雪渓ルートのようだ。
私の計画は、白馬三山(標高約3000m)から、海抜0mの親不知日本海まで降りるのが第一の目的で、さらに以前から別計画で考えていた‘鑓温泉’もセットにすると、ちょうどいい縦走ルートになり、行程的にもバッチリなのだ。大雪渓ルートは蓮華温泉とセットでいつか行きたいなぁ。
背の高い樹林帯を抜けると、だんだんと展・/span>が開ける。
小雨がたま〜に降ってくるお天気
山の上の方は雲の中。
でもまずまず視界はきいている方だ
明日の稜線歩きでは、どうしても晴れて 欲しいので、今日のうちに降ってちょーだいと願う。
‘小日向のコル’08:13着。
雨が降るとザックにカバーをかけるので、三脚を出すのが面倒になる。
でも、記念だからね
この辺りから、下山者に出会うようになる。
雪渓の白と、草木の緑のコントラストが美しい
北アルプスのムードが出てきたぞ♪
‘白馬鑓温泉’のホームページで見た、杓子沢の雪渓だ。雪渓の左上辺りに橋が架かっているので、右から雪渓に入ってあそこを渡るのだ。 こんな冷たいところにカエルくん。滑らないから流石だ
橋までの5メートルほどの雪渓が硬くて、全然蹴り込めない。4本爪でいいからアイゼンが欲しかった。
冷や汗をかきつつなんとか渡り、上から 。
しかし、橋を渡った先に道無し どういうこと ガレ場を崩しながら必死でルートを探し、「あったー!」赤マーク ん あっ
やだ〜っ
ホームページであの橋を渡る、という先入観があったから、今の時期だとこちらにルートが変わっていることに気付かなかったのだ。大失敗 滑落しなくて良かったということにしておこう
今度は3m程度の雪渓を渡ってこの橋。
今の時期って、もっと雪の表面がサクサクしているのかと思った。ガチガチだよ。
クルマユリ。この花がこれほど群落しているのは初めて見た。華やかで見事だった。
やって来ました!白馬鑓温泉。09:58着。
勢いよく流れているのは温泉。湯気が湧き立っている。 早速濡れた雨具を脱ぎ捨て、ドボン サイコー 適温だ 硫黄の香りが身体にもタオルにもしっかり沁みついた。(入浴料\300)
ちなみに男性用は、登山道から裸が見えていました
夜19:30〜20:30は男女入れ替えの表示あり。
まだここから3時間20分は歩くので、また濡れた服を仕方なく着たけれど、身体がスッキリ温まったせいか、さほど気持ち悪くはなかった 鑓温泉10:35出発。
眼下に鑓温泉。この先は雪渓を渡るところはない ただし、ちょっといやらしい鎖場、岩場あり。
白馬は花の山と聞いてはいたけれど、8月も下旬になってこれだけ多種多様の花達に出会えるとは思いがけなかった。
下山してくる人達数名から、「稜線はスゴイ風ですよ。」と言われ、中にはあきらめて降りてきた、という人もいた。
稜線に強い風が吹くとどうなるかは幾度となく体験している。…どの程度なのか不安な気持ちを抱いたまま稜線へ。
なるほど確かにかなりの強風ではあるが、ゆっくりでも立ち止まらずに歩けるレベルの風なので一安心。あと20分で天狗山荘だ。
稜線に咲く花は、同じ種類であっても低くて小さい。
この天気なら、きっと遭えると思っていました、雷鳥さん。それにしても登山道の中央。ちょっと避けてもらわないと…
天狗山荘 13:00到着。
開設50周年の記念で、日本手ぬぐいを頂きました
乾燥室はストーブがガンガン焚いてあり、雨具はもちろん、全部すっかり乾きました。助かる〜。
夕食は一人用鍋付き(水炊き)で、大満足
部屋は2段式フロア?になっており、私は一番奥の下段、8人用に1人利用でした。
ホカロン持参で大正解。広いところに1人だから・/span>計に寒い。小屋自体は食堂を2回・/span>する盛況ぶり。多くの人が、白馬三山を越えての宿泊で、明日は鑓温泉に降りるグループと、不帰キレット方面に向かうグループだった。
小屋番さんは率先して働き、若い人へきちんと温かく教育している姿が印象的だった。
今回の縦走は盛り沢山なので、区切って公開しちゃいます
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- 初の北岳 2009年8月8日(土)
♪お母さんの退院♪
報告が遅れ、申し訳ありません
母は8月18日に無事に退院しました。心配下さった方々、本当にありがとうございましたm(_ _)m
入院中は、病院側の対応でいろいろと考えさせられる出来事があり勉強になりました。
施設に戻った母は、言葉も表情も増え、人間らしさを取り戻しています。本当に嬉しいです。
母が元気でいてくれてこその楽しい毎日 施設の方々には一層の感謝です。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします
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