『海の家』最後の夏の日
こんな海の近くに住んでいながら、今年も全く海へ行っていない。
海の家が立ち並ぶ前には朝ジョグで海岸も走ったことがあったが、夏には山ばかり通って海にはご無沙汰だった。
材木座海岸の‘海の家’に知り合いがいて、夏になるとセッセと通っている先輩?に、「今年も行っていますか?」と声を掛けたら、「行っているけど31日でもう店じまいだよ。」ってことだった。そうかぁ、8月ももう終わりで、それと同時に海の家も閉めてしまうんだ。
じゃあってことで、母の退院が無事済んだ午後に、材木座海岸の海の家に連れて行ってもらうことになった。
へぇー最近の海の家ってお洒落なのよね。
泳ぎに来ている人は、もういないに等しい。
海の家で薄〜いカクテルを飲んで、お昼寝
秋の風という感じで、少し寒いくらいだった。
夕方になるとミュージシャンの方が来て、演奏、そしてこの後女性ボーカルの歌もあった
なんか夏が終わるに相応しいムード、切なさを感じたなぁ。
山だと夏が終わる切なさ以上に、来る秋への期待で胸が弾むので、なんだか全然違う感覚。
サンセット
明日から一斉に海の家の取り壊しが始まるらしい。
「また来年ね 」と常連さんらしき人達が挨拶をかわす。
1年後までサヨナラなんだ。
やっぱり寂しい気分になる。…私は部外者だけど。
海の家がなくなって、海がまた静けさを取り戻したら、また私のRUNが始まる…かな?来年に向けて。
2010年8月31日。夏の終わりをじっくり実感できた一日だった。
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PEG交換
2010.08.30(月)〜31(火)1泊2日の入院をした。 胃瘻を造設してから初めてのPEG交換だ。
造設時に入れたPEGはチューブのバンパー型である。入れてから半年ほどそのままで良い。しかし今回から主治医が選択したのはチューブのバルーン型である。こちらは2ヶ月に1回の交換が必要と言われている。どちらがいいか…?
バルーン型だと2ヶ月に1回は1泊2日の入院が必要で、その都度私も2連休を申請して付き添わなければならないが、職場的に結構それはシンドイ。それに母もその都度入退院で車に乗っての移動は負担になる。
ではバンパー型はというと、半年に1回の交換で済むが、交換時に痛みが伴うとのこと。手技的にも少々難しいらしく、先生の言いっぷりだとあまりやりたくなさそう。
ということで考えると、やはりバルーン型の方がいいかなぁということで、これから2ヶ月に1回は入退院をすることになる。
これが新しいチューブのバルーン型PEGだ。
今まではゴムのような肌色のチューブだったが、今回からは透明でキレイなのがなんとなーく嬉しい。
チューブの長さが短くなった。これで体位交換や、衣類着脱時に引っ張られるリスクも減ると喜んだが、実は、短さとチューブの硬さ故、根元から折れると胃瘻の穴が引っ張られ、肉芽の過形成を伴い漏れ易くなったり、出血しやすくなるようだ。
それにその場所が丁度母の腕が置かれる場所でもある。さてはて…結局チューブの根元にハンカチタオルをぐるぐると巻きつけてゴムで固定し、根元を折れないように工夫してみた。もっといい方法があればと思うが、しばらく考えてみよう。
そんなわけで、まずは無事にPEG交換を終えて、予定通り施設へ戻ることができた。
病棟から帰る時、師長さんが挨拶に来てくれたら、母はなんとよそいきの笑顔を見せたのだった 嬉しかったと同時にビックリ!した。絶対‘よそいき’だったもの。その後はよく眠ってしまったが、秘められた能力といいましょうか、何かがつながる瞬間といいましょうか、ちゃーんと中にはあるんですよね。どうしたらそれを呼び起こせるかはわからないけれど。。
次は2ヶ月後でいいけれど、私の‘知床岬行き’があるので、それに合わせて10月上旬に入院予約を入れてきた。
順調に胃瘻部が落ち着きますように。
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富士登山 【御殿場口ルート】
2010年8月27日(金) 深夜2時15分に須走口駐車場に到着
ところが満車で、交通誘導のおじさんから「7台目だから下で待っていれば空いたら呼びますよ。」と言われた。いくら7台目とはいえ、こんな時間に帰る人はいないだろう。せめてご来光を見て下山してくる人を待たなければならない。それならば 一番近い隣りの登山口である、御殿場ルートは標高が低いことから人気薄だとHPで見てきていたのでそちらへ急遽移動。富士山に限っては、どこのルートからでも日帰りができればいいと思っていた。植物も景色もさほど変化はないし、せっかく天気がいいのにどこへも行かないよりは富士山でもいいか、という程度だった。案の定、御殿場口の駐車場は第一から第三まであったと思うが、・/span>裕で第一駐車場へ停められた。到着は午前3時になってしまい結局寝不足だ
【コースタイム】
御殿場登山口 06:00→大石茶屋06:07→新六合目07:52→七合目 日の出館08:39→七合目四勺 わらじ館08:49→八合目 見晴館09:25→銀明館(山頂)10:06/10:08→浅間大社奥宮10:09→剣ヶ峯10:18/10:20→山口屋など営業小屋集落10:39/10:42→銀明館10:53/11:00→八合目11:14→七合目11:31→大砂走り→大石茶屋12:06/12:17→御殿場口12:20
第一駐車場出入り口至近にトイレ
洋式で、常に便器内には水が流れており、清潔な感じだった。しかし手を洗うところはない。
御殿場口 登山口 標高1440m 午前6時ジャストに出発だ。
火山灰の地に咲く花は限られているようだが、歩く者にとっては変化と潤いが感じられる貴重な存在だ。
アザミも沢山咲いていた。
この2種類だけだったと思う。
いつの間にやら雲で富士山が隠されてきてしまった。
ここの標識には、旧二合目八勺と書いてあったが、私は五合目から登っているわけだし意味がよくわからない。
実はここまでの登り坂を、道を間違えて‘大砂走’に続く下山コースを登ってしまった。
えらく急な直登で、深い砂に埋もれて一歩進むのに半分は下がってしまうような状態だった。疲れた
それを見ていた単独のおじさんが、「こっちを登ってきたの?!無謀な登山をしてはいけない。御殿場口は小屋もほとんど営業していないし、標高は低いしわかっているのか?日帰りのつもりなら私が日帰りできるペースで歩くから付いてきなさい。」と言われてしまった コースタイムは見てきているが、詳しいことは頭には入っていない。山小屋を当てにするつもりは最初からなかったが、道を間違えて苦労しているのを見られていた手前何も言えなかった。ただ、おじさんのペースでは下山が夕方近くになってしまいそうだったので、そこは勘弁してもらい「体力があるので行けるところまで行き、ダメなら無理せずに引き返します。」と言って振り切ってしまった。でも、こういうおじさんの存在は大切だと思う。ありがたいことだ。
一時的に雲の中へ入ってしまった時にはどんより暗かったが、抜けるとまた視界が開けた。
近くに見えて遠い山頂。なだらかに見えて結構な急坂。
眼下には先ほど通過した雲海帯
新六合目 2590m
小屋は営業していない。
そりゃそうだ。須走口の人出に比べたら雲泥の差。ポツリポツリしか人はいないもの。
宝永山 2693mが奥に見える。
富士宮口との間にある。
今日は寄る気にはなれないなぁ。
砂走館 ここが御殿場口ルートで唯一しっかり営業しているのがわかった小屋。
別にこのタンクを担いでいるから写真を撮ったわけではない。けれどすれ違いざまにいきなり「お金!!」と睨まれ、強い口調で言われてゲンナリした。どちらのお国の方なのか。
外国で被写体として人にカメラを向けるとしたら気遣いもするし、お金も払おうと思うが、富士山で外人さんが働いているとは思いもしなかったし、それがどうこうではなく、被写体としての価値はない。あの言い方にムッ!としてしまった。ここは大らかな日本だぞ
九合目はまだかなぁと登っていたら、稜線の銀明館に着いてしまった。
そう、御殿場口ルートに九合目の目印はなかったのだ。
思えば、道を間違えた砂走りの登りが殊更辛かったので、お陰でその後の道はさほど苦労はしなかった。そして七合目以降は足元が固めになるので登り易くなる。
銀明水前で記念撮影
周囲には3〜4名の方が休憩されていた。
静かなものだ。
最高地点である、『剣ヶ峯』を目指し、そのままぐるっとお鉢巡りをすることにした。
浅間大社奥宮
銀明水から岩を通過すると1分もせずにここへ到着。
いきなり人がいるので驚いた。
富士宮口ルートからの登山者のようだ。
売店もまあまあ賑わっていた。
剣ヶ峯 3775.6m 富士山最高地点である。
この写真、人の間を縫ってなんとか撮影したもので、周囲にはボーっと立っている人が沢山いた。
奥に展・/span>台と表示された狭い場所があり、数段の梯子を登るのだ。
何故かここは混雑していなかった。
展・/span>は残念ながら雲に包まれ開けず。
お鉢巡りをして、ちょうど剣ヶ峯の反対側にやってきた。
親子の存在がまた絵になっている。
ガスがかかったり、晴れたり、これぞ山の天気だ。
案外お鉢巡りをしている人は少ない。すれ違ったのは1パーティ、上の親子、単独者4名くらい。
あれぇ〜?また『浅間大社奥宮』の標識がある。2つあるんだ
それにこちらはスゴく人が多い。
そして一番賑やかな場所がココ。富士山銀座とでも呼びたいくらいだ。
ズラッと営業している店が並び、休憩している人もいっぱい居る。
吉田口と須走口の両方が合流して登りつく場所になるのだ。御殿場口ルートとはエライ違いだ。
私は富士山登頂4回目になるが、山頂小屋が営業している時期に登ったことがなかったので、バッジを持っておらず購入。カナヅチで日付を入れてくれた。そんなサービスは初めてだったので嬉しかった
こんな火山灰地帯もあり、お鉢巡りは静かで楽しい。
ちょっと高山病なのか、だるいというよりも身体が宙に吊られているように軽いのだ。変な感じ。
一周終了。休憩も含めて45分かかった。
何々、一歩が3mで降りられる そりゃ下山は早そうだ
そんなわけで日の出館辺りから、登りとはルートが違って、大砂走りとなる。
このロープに沿って行けば、大石茶屋まで誘導してくれる。
砂が深いほど快適だった。
ガスなのか、砂埃なのかわからない感じ。マスクをしている人や、タオルで顔を覆っている人がほとんどだった。私は追い越す時だけタオルで鼻口を押さえて一気に通り過ぎる。
後ろになった人はさぞ埃で迷惑したことだろう。でもあっという間だから勘弁ね
休憩なしで一気に大石茶屋へ到着。
なんと下りは1時間6分しかかかっていない。恐るべし‘大砂走り’ 決して登ってはいけません
ここから駐車場まで下りは3分だった。
ここまでは観光客も上がってくるので、皆さん寒そうにラーメンなどを食べている
その横で汗をかいてカキ氷を食べるのは、ちょっと違和感があったがコレが最高
‘いちごみるく’をいただく。¥500
おばさんが、山盛り作ってくれたのは嬉しかったが、テーブルに置く時にパサッ!といっぱいこぼしちゃった もったいない
でも本当に美味しかった
下山後の温泉はどうしようかと思ったら、御殿場IC至近のところに『オアシス』というスパを発見。
入館料¥1500だが、タオル使い放題、ルームウエア付き、テレビ付きリクライニングシートの部屋あり、お食事処のメニューも豊富。エステにボディメンテナンスも良心的値段であり。
寝不足だったので、ひと風呂浴びて、仮眠をとってから帰ることにした。
浴槽は、コラーゲン風呂、メンソール塩風呂、ジャグジーに露天、そしてプールのように大きい人肌程度の最初は冷たいと感じる浴槽。これがなかなかいいのだ。
サウナもドライとミストがあり、水風呂も別途ある。
そして妙に空いている。なんで
ってことで、・/span>裕の撮影 これがコラーゲン風呂 すべすべ感あり。
食事もして、ボディメンテナンスもしてもらい、ゆっくり家路についたのであった。
富士山は山としての面白みには欠けるが、体力作りや精神の鍛錬にはいいかもしれない。
それぞれのルートからまた登ってみたいと思う。
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大雪渓からの白馬岳〜日帰り〜
2010.8月22日(日) 深夜0時過ぎに猿倉へ到着
山荘前の駐車場には2台だけ空きがありラッキーだった。ライトを落として静かに駐車し直ぐに仮眠をとる いつもは時間めいっぱい熟睡する私だが、駐車場に傾斜があり頭が低かったせいか、何度も目が覚めてしまい4時にはぼや〜っと起きる状態だった。【コースタイム】猿倉山荘前05:10→白馬尻05:48→大雪渓入渓ポイントケルン05:57/06:06→村営頂上宿舎07:51→白馬岳08:11/08: →雪倉・朝日岳分岐08:41→小蓮華山08:59/09:05→白馬大池09:44/09:52→乗鞍岳10:08→栂池山荘前11:01
昨年は白馬鑓温泉から登って三山を縦走し、栂海新道〜親不知へと憧れのルートを歩いた。
今年は針ノ木雪渓を登り、数年前には剣沢雪渓を下ったことがあり、北アルプス三大雪渓のうち、残すはこの白馬大雪渓となったわけだ。
花が素晴らしいと聞いていたので、この時期だと遅いだろうとは思いつつも、日帰りで楽しめる北アルプスの山ということで、今回は白馬大雪渓ルートからの日帰り登山を思いついたのだった。
猿倉からまずは林道歩きが続く。
傾斜がついてくると石の道だ。
そして登山道らしくなってくる。
お!山ガール発見
カラフルで可愛らしい白馬尻小屋へ到着。
「おつかれさん!」の文字がなんとなく嬉しい
白馬尻から間もなく進むとケルンのようなこの表示があり、大雪渓への入渓ポイントとなる。
大雪渓スタート時の1枚。
6本爪アイゼンを着用。
雪渓下方を撮影。
世の中は猛暑だが、ここは涼しいというより寒くて、雨具を着ようかどうしようか少し迷うほどだった。
雪渓は慣れた人ならアイゼンは使わなくても問題ない程度だったが、私はやはり装着していて良かった。
ルートは赤い帯のようにスプレーで?マーキングされていたが、アイゼンがあれば自由自在にどこでも歩けた。
雪渓右手が終了点。
ここでアイゼンを外し、あとは普通の登山道となる。
そしてここからは様々な花が稜線まで競い合うように咲き続く。
8月も下旬だが、予想以上に素晴らしい。
さすがに人気のルートであり、日曜日とあって、前後に登山者が絶えない。
上部はスノーブリッジとなっていた。
空が碧い。
この紫の花は沢沿いに多い。仙丈の下りの沢でも、烏帽子に登る手前の沢でも見られたが、白馬が1番の群落だ。
ハクサンフウロは長い間、どこの山でも目を楽しませてくれる。
冷たい水が流れ、清々しい。
山に咲くタンポポ?…だと思われる。
ガレ場にはきちんとマーキングがされているが、道は左右、あちらこちらに踏み跡あり。
お花畑避難小屋。常駐の方がいるようだ。
登山者にアドバイスをしていた。
登ってきた登山道を振り返る。
真上は快晴 の青空。下は雲が沸いてきている。
様々な花が群落を成しているが、全てを掲載しているわけではない。種類がそれだけ豊かなのだ。
村営頂上宿舎前を通過すると稜線に出る。
杓子・鑓ヶ岳方向と、こちらの白馬岳方向に分かれる。
左に斜めに尖っているのが白馬岳山頂。
白馬岳方向に進みながら振り返ると、剣や立山、北アルプスの山並みが素晴らしい。
白馬岳の象徴である尖がり部分に人が数名集まり眺・/span>を楽しんでいる。
山の大きさに比べたら、人間の小さなこと。
白馬岳山頂から三国境へ向う稜線上、右手の雪渓や栂池などは雲の下になってしまった。
新潟、長野、富山県を分けており、写真奥は富山側、雪倉岳〜朝日岳へと続いている。
日曜日のせいもあるが、人が絶えない。
小蓮華山へ向う。
小蓮華山 2768.9m
写真には写っていないが、人が沢山休憩しているので、さすがに三脚は使えなかった
見えてきた。白馬大池!
雲の高さより上にある池。こうして見ているだけでも見事だなぁと思う。
半パンのオジサン。
私が追い越してから、スピードアップして着いて来ているようだったので、1枚モデルになってもらう。
白馬大池に到着。
チングルマがまだ咲いている。
チングルマが咲き終わり、実の状態になっている。
チングルマは咲いても、実も、紅葉も素晴らしいのだ。
乗鞍岳への登り。
浮石がないので歩き易い。
乗鞍岳 2436.7m
シンボルがあったが、ご覧のようにここにもパーティが休憩中だったため、スルーする。
1ヶ所だけ、雪渓下りがあった。
なんと、滑って・/span>んでしまった。そういう時は急いでいるわけでもなく、慎重に怖々下っているのだが、それが良くないのかも?本当に滑り物は苦手だ
大岩の道をどんどん下る。
ここは栂池自然園から入ってくる人達になるが、その数たるや しかもスローな団体が多い。
岩を飛び、縫うように人を避けて降りて行く。じゃないと人は途切れないくらい。
休憩ポイントにはやはり大勢の人・人・人!
銀嶺水
直ぐ奥に清らかな沢が流れている。冷たくて美味しい水がいただける。
ここから下は足元がドロドロ登山道が続く。
栂池自然園に下山。
上は晴れていたが、この辺りは丁度ガスの中。
登山者よりも観光客が多い。汗をかいて、汚い私はジロジロ見られてしまう
ソフトクリームがめちゃめちゃ美味しく感じる
待たずにロープウエイへ乗車。ゴンドラへの乗り継ぎはジャンジャン出ているので、一人でゆったり乗車し、終着の栂池高原まで降りる。
栂池高原からバスで白馬駅まで戻る予定だったが、バスまで30分ほどの待ち時間。
すると、息子を連れたパパさんと、年配の女性2人も白馬駅へ行くということで、乗り合いタクシーを誘われ¥600でスムーズに白馬駅まで戻る。
しかし、白馬駅から猿倉へ戻るバスが1時間近くない。
駅横にあった無料‘足湯’でしばしのんびり暇つぶし。
足だけでもサッパリと軽くなった気がした。
お湯はちょっと熱めだったなぁ。
猿倉駐車場は相変わらずの満車。
車を取ってから、温泉へ向う
2500万年もの間、熟成された温泉
ここは、松川橋横にある、‘ガーデンの湯’だ。
‘ガーデンの湯’という名称と、この温泉があまり一致しないイメージの気がするが?
l白馬岳は花が豊かで景色も良く、また登り易い山だ。
百名山の中でも人気が高いのは当然だろう。
山のマナーである、挨拶や、休憩する場合のこと、道を譲るタイミングなど、リーダーとなる人はそういうことも教えて欲しいと思う。相手を気遣う気持ちがあれば、自然とできることでもあるが、集団だとそういうものが鈍磨してしまうのもわからないではない。自然への気遣いもまた同じように思う。
白馬岳は2回目となるが、また何度でも歩きたい山のひとつだ。今回は日程の都合で短いルート選択となってしまったが、今度は蓮華温泉へのルートを考えたい。
高瀬ダムから周回<烏帽子岳〜野口五郎岳〜真砂岳〜湯俣温泉>2日目
8月18日(水)モルゲンロートを期待して、野口五郎岳から真砂岳の稜線辺りで眺められたらいいなぁと小屋を04:35に出発することにした。少し早めに食堂に出ていると、小屋番さんが1杯のコーヒーをごちそうしてくれた
なんともありがたいお心遣い 感激して飲んでいたら、出発が遅れ、04:45になってしまった【2日目 コースタイム】
野口五郎小屋04:45→野口五郎岳04:54/04:58→真砂岳分岐05:13→真砂岳05:16/05:24→真砂岳分岐05:26→水晶・鷲羽、湯俣温泉分岐05:31/05:35→湯俣岳07:32/07:34→展・/span>台08:26/08:28→晴嵐荘08:43…晴嵐荘露天風呂入浴09:13→噴湯丘09:32/09:45→途中で足湯→晴嵐荘10:27/10:35→名無避難小屋11:07→高瀬ダムタクシー乗り場12:20野口五郎小屋前から出発時に撮影
いい感じだ。これなら確実に野口五郎岳から真砂岳の間でご来光が拝めるぞ
野口五郎岳山頂から。光量不足でブレているけれど、富士山のシルエットが写っている1枚なので載せておく。
野口五郎岳から下りる時に初めて気が付いたのだが、真砂岳までの道のりは尾根歩きではなく、西斜面のトラバースルートだった つまりご来光は見られない。。ああ、ちゃんと地図で確認しておけば良かった。。勝手に尾根を歩くと思い込んでいたのだ。そうとなれば、なんとか展・/span>の開ける場所までダッシュ
ちなみにこの写真は水晶岳〜赤牛岳の稜線を雲が包み込むように、巻き込むように下へ向って流れている情景。
真砂岳 2862m
ピークに着いた時には、太陽はもう大分上がってしまった。それでも朝日は気持ちいい♪
水晶岳や鷲羽岳へと続く稜線。
私は左折し湯俣岳へ向う。
中央の雲がかかっている尖った山が槍ヶ岳。
ここからずっと槍ヶ岳を眺めながらの闊歩である。
湯俣温泉へ向う道は、もう下山気分で正直いってあまり期待していなかったけれど、これが景色も花も素晴らしく、少し歩いては写真を撮りという具合で、なかなか前へ進めないほどだった。
やせ尾根も出てくる。
槍ヶ岳に気をとられて落ちないように
斜面に広がるトリカブト
木で組んだ梯子も幾つか出てくる。
濡れていたら滑りやすそうだ。
前に見えるは湯俣岳。
槍ヶ岳がだんだん近づいてくる。
樹林帯に入ってから、特別標識はないが、登山道からちょっと外れた尾根側に踏み跡があり、そこを数歩登ると展・/span>が開けこの景色だ!
湯俣岳 2378.7m
ルート上にこの標識があるが、ここから少し高い所に登った場所に三角点がある。
展・/span>は木に囲まれながらも槍ヶ岳が見える。
湯俣岳まではアップダウンがあるが、ここからはほぼ下りとなる。
笹に包まれた斜面が続く。
展・/span>台に到着。
なるほど、槍ヶ岳が臨め、眼下には高瀬川が美しい。
ダムが目の前に飛び込んでくると、もう間もなく湯俣温泉 、晴嵐荘だ。
晴嵐荘 08:43着。
朝、小屋を出発した人はもういないし、今日宿泊する人はまだ到着する時間ではない。
小屋の人以外は誰もいなかったのでチャンスと思い、早速露天風呂へ
¥500の入浴料を支払う
小屋から目と鼻の先の河原に、こうして石で組んだ露天風呂がある。
もちろん混浴で、脱衣所もなし。
まず湯温をチェック。
上は熱めだったが、かき混ぜると丁度イイ感じ
もう一度周囲を見回して、誰れもいないことを確認し、水着を着用→ドボン
ふえ〜〜〜っ 気持ちい〜い。サイコー
しばし太陽と天然温泉に身を委ねる。
もしも人が居た場合に、水着着用がダメだったらとバスタオルも持参していた。
そして下から湯が沸いているので、足が熱かったり、石で痛いという情報があったのでクロックスも持参していたため、今回は山小屋泊でも荷物が多かったのだ
サッパリしたところで、次なる目的地へ。
天然記念物に指定されているという、‘噴湯丘’見物と、自分で掘って入る湯俣川の温泉本命
晴嵐荘前の吊り橋を渡ると標識がある。
すっかり温泉モードになっている
こちらの吊り橋は揺れて若干怖い。ヘッピリ腰気味。
上の吊り橋を突き当たって左、川を上流方向に行く標識に‘北鎌尾根 槍ヶ岳’とあった。
有名なバリエーションルートだ。こんな所から入ることすら知らなかった。
入り口だけで恐ろしい。でも行ってみたいかな?
ありました!‘噴湯丘’
沢を挟んで向こう岸にボコッと現れた
とても渡れる水流でも深さでもないので、ズームで撮って、眺めて退散。
さらに少し上流に上がると、これは川の中で目立っていた。
てっぺんが凹んで湯が溜っているようで、ボコボコと沸き立っていた。
そしてもっと上流の湯俣川に沿って行き、掘ると温泉に入れる…と安易に考えて遡ってはみたものの、どう考えてもそれ以上は深くて水流が激しくて無理。仮にもっと奥まで行ったとして、シャベルもないし、石を組んで湯温調整をするにも何時間もかかる。
浅はかな自分に呆れつつ、元来た道を戻った。
ダム近くにも下から沸いている箇所があったのだ。黒いあたりは下からボコボコと沸騰しているかのように沸き立っている。
相当高い温度だ。川の水を引き入れる作業もゴム手袋でもないと熱くて触れない。なので、沢の冷たい水と熱湯が交わる辺りの岩に座って足湯だけすることにした。これがなかなか気持ちイイ
野口五郎小屋で作ってもらったお弁当を河原で食べて、あとは晴嵐荘でザックを受け取り高瀬ダムへ帰るだけだ。
高瀬川を左手に見ながら、ひたすら下流へと歩く。
とても気持ちのいい道だ。
名無避難小屋
名無避難小屋の中。ストーブと薪がある。奥は畳の部屋で、外観よりも居心地は良さそう。
高瀬ダム⇔晴嵐荘が2時間20分の表示だ。
地図では3時間20分になっていた。
実際には2時間20分の方が適当だと思う。
第五変電所を過ぎると間もなく長いトンネルとなり、それを抜ければ高瀬ダムだ。
トンネル内は冷蔵庫の中のようで、歩くスピードもアップした。
そしてトンネルを抜ければ高瀬ダムだ。
タクシーが2台、客待ちをしていたので、直ぐに乗車し七倉まで。¥2000
タクシーの運・/span>手さんが、「皆さん葛湯に行かれてしまうので、七倉山荘の温泉
確かに誰もこなかった。
タイルの黒光りにも納得。
源泉は62度で熱いので、水を足しつつ入る。
浴後に自分が硫黄臭いと感じた。見た目より濃厚な湯だったように思う。
お天気を見ながら北アルプスに入ったが、これほど恵まれるとは思いがけない誤算だった。花、景色、温泉、皆素晴らしかったし、南沢岳〜不動岳がまた課題となった。
2連休で動くには限界があるが、今シーズンもあと少し、夏山を楽しませてもらおう
帰り道の渋滞は、お盆に負けない込み具合だった。やれやれ
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