第19回 日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」
今年のハセツネは2011年10月22日(土)〜23日(日)にかけて開催された。
10月に入ってずっと左膝の痛みがあり、安静優先でトレーニングができないままにハセツネを迎えることになってしまった。
10月21日(金)日勤後、ビッグポ―イでリブロースステーキ250gをサラダバーセットで食した
fukusuke2号さんからレース前夜に沢山食べることが大切だと教わったからだ。しかしライスもスープバーも付けた贅沢をしたので、苦しいほどの満腹になり、何でも過ぎるのは良くないなと少々反省
食後はスポーツジムに寄り、トレーニングはせずにゆっくり入浴だけ済ませ、レース会場である‘武蔵五日市駅’に向かった
ところが仕事疲れと満腹、温まり睡魔に襲われ、都筑サービスエリアで早くも仮眠 少し寝るつもりが5時間も眠ってしまっていた。
10月22日(土)午前5時半に、目的地である‘武蔵五日市駅前コインパーキング’に到着。
駐車場は既に7割程度うまっていた。強い雨の降る中、直ぐにシュラフを出してスッポリ潜り込み気持ち良く入眠
駅前駐車場から会場は徒歩で10分ほど。
受付が10時〜12時だったので、11時頃を目安に準備を整え出発した。
写真はスタート地点となる、五日市中学校である。
ぞくぞくと選手達が集まってきている。
五日市会館でエントリーを済ませ、参加賞であるアミノバリュー飲料と福島産の新米1kgをいただいた。会館内には多数のスポーツメーカー店舗が並び大盛況だ。
私は直ぐに隣りの‘地域交流センター’内にある、女子選手控え室に向かった。
こちらは女子選手の他、60歳以上の男子選手・招待選手・アドベンチャーグリーン選手の控え室でもあったため、男性も結構いた。
私は更衣は済ませていたので、廊下で最後の食料補給をし、荷物点検をして12時半近くまでを過ごした。
回りの人達が皆さん複数回の参加者の口ぶりで、パワフルで、強そうで、雰囲気に飲まれ、自分が場違いなような気にもなり、鼓動はドキドキ
12時半から五日市中学校校庭で開会式。
色々な方のご挨拶があったが、スピーカーの声が何を言っているのかさっぱり聴き取れなかった。
全員で体操をした後にスタートの順番に並ぶ。
前の方に『招待選手』『10時間』『12時間』『16時間』「20時間以上』と書かれたプラカードがあり、自分でそのグループの列に並んで速い人からスタートを切るシステムとなっていた。
私はどう考えても12時間は無理だと思い、16時間のグループの前の方で出発することにした。
16時間のところに並んでいる時にキリマンジャロ仲間の吉本氏に会い挨拶を交わした。彼はもちろんもっと速い組からのスタートだ。そちらの組に誘ってもらったが遠慮した。後から思えばスタートの位置は例え長い71.5kmであっても重要だった。
13:00 スタート
トレランザックの中身は、雨具の上とヘッドライト、懐中電灯、MUSASHI入り飲料をハイドレーションに1.75?。ペットボトル500mlのカルピスを1本。栄養補給としてはアミノバイタル100g1本、パワーバージェルを6個、エナジーバー1本、蜂密系ジェル1本、ザバスのゼリー1本とリキッド1本。他、蜂蜜クッキーや羊羹、カニカママヨネーズ、ソーセージなどを持参。結構重くなった。カメラ の持参は断念。携帯 での撮影となる。
最初の渋滞をなるべく回避せよと塔ノ岳さんからアドバイスを受けていたので、最初のロードは頑張った
けれどそれでも既に登山道はこの状態
渋滞する前の停滞も長かった
行けども行けども登りになるとノロノロの登りになってしまう。一列なので追い越しもそうそうかけられない。
ところが渋滞の登りになる度に「はぁーはぁー
」息を上がらせながら追い越していく女性が一人。皆が普通に歩きだすとついて来られずまた遅れる。いくつもピークを越えて行くのでその都度渋滞の度に出てくる。周囲を考えずにマイペースを貫けるというのはある意味スゴイことだが、真似をしたいとは思わない。第1関門はスタートから22.66km地点の『浅間峠』 17時59分05秒着
今の時期、17時を過ぎれば暗くなる。私は17:13にヘッドライトと懐中電灯の使用を開始した。暗闇になる前の雲海はとても神秘的で美しかった。
第1関門を過ぎても、登りになる度に渋滞するのはしばらく続いた。
途中で声援を送ってくださるスタッフの方やボランティアさん?などがいて、とても励みになった。
ただ「あと第二関門まで18kmですよ〜!」なんて言われると、『まだまだだ』と少々気落ちする場面もあったが
第2関門 42.09km地点 『月夜見山 第2駐車場』 22:06:58着
大雨が懸念されたが、開会式からほとんど雨は降っていなかったように思う。ただしそれまでに相当降っていたため、登山道はグチャグチャしていたり、滑り易い状態だった。
ここまでで前傾に・/span>倒したのが1回(追い抜く時に草むらを走ったら、Y字の枝に足が挟まった)、尻餅が1回(土留めの丸木で滑った)で2回・/span>んだが無傷だった
この第2関門では一人1500mlまでの水分補給が受けられる。私はポカリスエット1000mlと水を500mlいただいた。持参した2.25?は、補給を受ける目の前で飲み干した。
テント式簡易トイレが6個並んでおり利用させてもらう。息が白くなり、停まっていると寒くなる。栄養補給もそそくさと行ない第3関門へ向けて走りだす
出発してから1kmもしないところでまた尻餅をついてしまった。別に何ともないと直ぐに走り始めたが、右の人差し指から血がポタポタと結構な勢いで出てきてビックリ
傷は血に包まれよく見えないが、止まってバンドエイドを貼るという時間がおしいし、圧迫するには痛くて抑えられないし、泥もついているだろうから自分の血で流した方がいいだろうと、一応右手を心臓より高く挙げた状態で、左手に懐中電灯を持ち換えそのまま走った。
しばらくはズキンズキンと痛み、まずいかなぁとも思ったが、予定通り血はかさぶた状に固まり、痛みも10分とは続かず支障はなくなった。ただし右手を下げると痛みが来るので第3関門近くまでは懐中電灯は持てなかった。膝の調子は全く支障なく、体力も充実している感覚で、44km辺りを過ぎてからが特に身体は乗っていた。
身体も足も軽く、御前山や大岳山での登りでも下りでも勢いがあったので、周囲も直ぐに避けてくれたので随分順位を上げたと思う。しかしその調子の良さが裏目に?出た。ついつい下りでスピードを出し過ぎてしまい、靴のワイヤーが足の甲に食い込み痛むようになってきた。
あまりに痛くて痺れてくるので緩めると、下りの場合は親指に体重がかかってしまいつま先が痛くなる。紐と違って足先から締めていくという微調整が利かないので、強く締めるか緩めるか、甲の痛みと指の痛みのどちらを優先するのか…結局締めたり緩めたりを繰り返すことになってしまい、どちらにしても下りではどちらかが痛くて、どうしても右足をかばう走りをしてしまい、そうなると身体全体のバランスが悪くなりあちこち身体が張ってきた。だんだん下りだけでなく平地までも足が前に出なくなってしまったのだ。思いきり失速した。
わかってはいたものの、新しい靴を初めて山でおろすのがこのハセツネなんてそりゃ無謀な話だった。逆によくぞ後半まで痛まずに済んだとも思える。
第3関門 58.00km地点『長尾平』 12:43:41到着
ここ御岳山は事前にルート確認で来ていた場所なので様子がわかっていた。迷い易い場所とパンフレットには記載されていたが、本番では目印や誘導員が必要箇所に立っていて下さるので全く心配はなかった。
神社のところの給水ポイントでほんの少しだけ、柄杓から水を口に含んだ。喉を潤すというよりも、気分・/span>換のためだった。
右足はもう痛くて痛くて。。大岳山を過ぎればコース的には走り易く楽なので時間は稼げる場所だった。そしてこの後の‘日の出山’から後は走り易い下りだったのに、どんどん抜かれる一方となってしまった。それでも足の痛みには勝てなかった。
日の出山から見た夜景は素晴らしかったが、堪能できる・/span>裕はなかった。
とにかくもう人は関係ない。自分に負けずにゴールを踏むことだけを考えた。ノロノロでも歩かず走って五日市会館ゴールを踏んだ
ゴール 71.5km地点 『五日市会館』 午前3時50分39秒の到着
【所要時間】 14時間50分39秒
【男女総合順位】 567位/ 完走者:1725名/ 出走者:2158名/ エントリー:2488名
【女性順位】 51位/ 完走者:193名/ 出走者:236名
【総合完走率】79.9%
直ぐに完走証とTシャツ、サービスの豚汁をいただいて座り込んで食べた。
美味しかった〜一度座ると体中のあちこちが痛くて上手く歩けない。ヨレヨレしながら地域交流センター2階へ荷物を取りに向かった。
するとそこには‘みな♪さん’が居て、「お疲れ様でした〜。」と声を掛けてくれた。彼女は私だと気付いてはおらず、寝ぼけ眼でまた直ぐに倒れるように眠ってしまった
ご主人である‘ゲルフジ’さんの応援に来ていたのだろう。応援も夜中ではさぞ辛かったことだろう。
まだ時間は4時過ぎだったので、温泉に入れるような様子もなく、車に戻って眠ることにした。
駅までの10分がやたら遠く感じた。
車の中で身体を拭いて、着替えをしてから眠る
午前8時半に目が覚め 、そのまま帰途につく 帰りはジムでまたお風呂だけ利用した
これで『日本三大山岳レース完走』という目標は達成した
3つのレースを振り返ると、一番最初に挑戦したのが北丹沢だった。
北丹沢は2勝1敗だが、完走狙いだけならば問題ない。タイムを考えるとロードの頑張りが確実に必要だと思うが私には苦手ジャンル。
2番目が富士登山競走。この3大レースの中では、断トツで厳しかった。制限タイムがキツイので、完走するだけで精一杯。というより奇跡的な完走だったのだ。
そして3番目が今回のハセツネとなる。自分には一番合っているレースだと感じた。71.5kmの距離や時間は大して気にならなかった。初めて走るコースであり、距離であり、夜間走行であったが、いずれも事前には不安材料であったが、やってみると日常の山登りの延長というイメージで終わった。
傷めた右の親指に痛みは残ったが、筋肉痛は翌日にはほとんどなく、疲れも残らなかった。
やはり『山』であり、『登山道』が私には相性が良いようだ。
さあ、これでトレイルランニングの目標は達成したので、これから先は何を目標にどんな山歩きをしようかと、まだ今は閃きはない。
無理に目標設定する気もない。
きっと日々の中でまたトライしたいものが湧き出てくるに違いない
しばらくは普通通りに山と同化する心地良い登山をしていきたい。
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました
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ライトのテスト
昨日は仕事帰りにスポーツジムに寄り、新しい靴で10kmを走ってみようかと思っていたら、そうだ!ジムは月曜日が定休日だったのだ
もう時間がないし、今更ジタバタしても仕方がないので、今宵は先日購入したヘッドライトとハンドライト、そして元々持っているヘッドライト2つをどのように身体に装着したら足元や行き先が見易いのか、ブレたりしないかなどをチェックすることにした。
我が家は住宅地内にあり、街灯がところどころ点いているのでライトの明るさを試すには不適。それに舗装道路と未舗装の凸凹した真っ暗な登山道では条件が全くことなるので、ここは我慢我慢で怖〜い怖〜い裏山へ少しだけ行ってみることにした。
トレラン用ザック、そして今回買ったシューズは暗闇でこんな風に光っている。
山道に入って直ぐに「ガサッ!」と音がした 冷や汗
この山には熊なんていないから、居てもタヌキだから大丈夫と自分に言い聞かせ、幽霊だけは勘弁して欲しいと祈るばかり
しかし見事に真っ暗でライトを試すにはバッチリな環境だ。
そして結論から言うと、今回購入した2点は素晴らしい物だった。
これまで使ってきたヘッドライト2つとは比較にならないほど明るい。見易い。そして軽いし装着性も操作性も良い。ハンドライトもとても明るいし持ちやすい。この暗闇でも路面をしっかり確認できる。いいお買物をしたと大満足 当初は写真で装着しているように、ウエスト部分にも1つライトを点けようと考えていたが、今回の2点があれば光量的には十分だ。予備として持つのはどうか思案するところではあるが、走るのはこの2つで決定
CAP(帽子)は汗止めをかねて必需品なのだが、ヘッドライトの明かりをヒサシで暗くしてしまい、足元が照らされなくなるので夜間走行時には帽子は無しと決めた。
これでライトの準備は
そして初めて履いてみたこの靴。。 緩い。。 通気性が悪い。。 しっくりこない。
う〜〜〜む。 明後日夜勤明けではジムで靴下をもっと厚めの物に履き替えて走ってみる。それでも駄目なら今まで使ってきたバスクのトレラン用で行こう!…と思って靴底を見たら、もう剥がれかけているではないか 全然気が付かなかった。こりゃダメだ
最悪、最後の休みである20日に再度購入するか検討の・/span>地あり。
大事な靴をここまで引っ張ってしまった自分が悪い。
新しいサロモンが靴下の調整で上手く収まるといいのだけれど。
何はともあれ22日は目の前だ。今できることをやって本番はひたすら前進あるのみ
ハセツネ用グッズ準備
昨日、10月15日(土)、神田の‘さかいやスポーツ’と‘ICI石井スポーツ’に行ってきた。
目的の1番目は、A氏から教わった、クッション性の良い『HOKA ONEONE』というトレイルランシューズを購入するためだった。
情報通り、ICIで販売されていたコレがそうだ。
レディースはこの2色で、靴としてはあまり好みの色ではなかった。
履いてみたところ…確かに素晴らしくクッションが良く軽い。ただ、底が厚いため、路面状況を足の裏で感じとることができない。
売り場に設置されている、坂や凸凹、細かい所へ乗るという動作を試した時にどうもしっくりこない。滑ることはなく、きちんと乗れるのだが乗れている‘感’がない。
安い買い物ではないだけに、他のトレイルランシューズもあれこれ試してみることにした。
自分の持っている‘バスク’もあったので、それも他との違いを知るために履いてみると、軽さは抜群で通気性も良い。ただし、底が硬めで薄いため、クッション性は最も乏しい。
今回何故靴かというと、左膝の痛みが心配だからだ。そうなると、他の靴に比べてクッション性の低い‘バスク’ではリスクが高い。
さんざん悩み、あれこれ履いた結果購入したのが‘SALOMON’の‘XA PRO 3D ULTRA’というモデルだ。まず足に合うこと。そしてクッション性が良く、軽く、いつもほどけ易い靴ひもが楽ちんループ?であること。値段は¥16695から10%引き対象商品だった。配色もわりと好きだ。
クッション性では‘HOKA’には大分劣るが、登山道としては道の整ったハセツネだけでなく、これからも普通にトレイルで履くと思うと、私にはあの厚底を履きこなす自信はなかった。
今回の‘サロモン’の欠点は、トレイルラン用としては私には不要と思われるゴアテックスであること。靴底だけでなく、全体的にクッションが入っており、足がムレそうな気がすること。全体的に硬いこと。靴底が少々滑り易いと思われること。靴ひもがループになりほどけにくいが、反面微調整がしにくいと思われる。
そんなこんなを思いながらも購入した一足。本番までに山で試す時間はもうないが、自宅近くの舗装路を走り、靴ズレを起こさないかなどチェックしたいと思う。
そしてもう一つの目的である、夜間走行に備えたライト。
自分もヘッドライトは2つ持ってはいるが、軽さと照度、使い勝手、LED、防滴にこだわって探したのがこの2点だ。
‘ペツル’はヘッドライトとして使用。
‘閃’は手に持って走ろうと思う。そして自分で元々持っているライトはお腹辺りに装着予定。
本番では3つのライトで足元と、進行方向を照らし、・/span>倒や道迷いのないようにしたいと思う。
実際に走ってみないことにはわからないだろうが、もう間近に迫ったハセツネ10月22日。
今回の練習不足は否めないが、これまで培ってきた経験で走り、歩き通したいと思う。
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ハセツネの御岳山コース下見
2011年10月9日(水)、またも夜勤明けで夜に移動
膝の調子が悪いので、RUNはそもそも無理。なので試走はできない代わりに、地図上迷いそうな2ヶ所のポイントだけを確認しておこうと思った。そこは本番では暗い時間に走ることになるであろう場所だからだ。
深夜に‘都民の森駐車場’を目指した。大分手前から‘都民の森’から先の道は18時〜9時まで通行止めと掲示板に流れていたのでわかっていたが、‘都民の森駐車場’は入れるものだとばかり思っていたら、入口が閉鎖されておりガックリ
予定では早朝5時頃に‘都民の森駐車場’から歩いて第2関門となる‘月夜見山 第2駐車場’付近を確認しようと思っていた。でも駐車できないのであればどうにもならない。開場も遅くなりそうだし時間がもったいない。
仕方なくそちらの偵察は諦めることにして、第3関門となる‘御岳山’付近だけでも見ておこうと思った。
武蔵五日市駅前のコインパーキング、24時間最大¥600に車中泊とした。駅前ながら広々とした駐車場だ。区画も広く停め易い。交番とトイレが併設しているので安心 ただコンビニが見当たらない
10月10日(木)1時入眠
せっかくだからスタート、ゴール地点となる、五日市会館と中学校を確認しておくことにする。
駅から10分もかからないと思うが、道を間違えつつ五日市中学校に到着。ここの校庭で開会式があり、スタート地点となる。
中学校の奥に写っているのが‘五日市会館’。
こちらがゴールであり、隣りの‘地域交流センター’が女子選手の更衣室となるようだ。
コンビニも近くにあるけれど、朝は7時からの営業だ。
ハセツネはスタートが13時からなので昼間だから関係ないか。
ああ、でも帰って来るのは朝だなぁ。
当てにはできないということだ。
ぷらぷら駅前駐車場に戻ると、駅前はトレイルラン姿の人で賑わっていた。
駅から走って行く人もいたり、バスに乗って移動する人も多い。
いや〜気持ちが高まってくるなあ。
車で御岳山ケーブルカー前の駐車場へ行く。
到着は8時半頃だった。
既に駐車場は3/4位は入っていた。
駐車料金1日¥1000
高いなぁ。山でそんな料金をとるところは珍しい。
ケーブルカー『滝本駅』前には多くのハイカーが並んでいた。
これには乗る気にはならなかった。
膝は登り動作には支障がないので、行きだけは歩いて登ることにする。
節約節約
鳥居をくぐると太くて立派な杉が両側に。
そしてずーっと上まで続く杉並木。
花粉症の私としては、花粉の時期だとたまらないなぁーなんて思いながら、今は清々しい空気に触れながら登っていく。
歩いて登る人はほんの少し。
ほとんどの人はケーブルカーの利用だ。
途中、左手にケーブルが降りてくるのが見えた。
確かに乗ってしまえばあっという間だろうな。
杉並木は最後まで舗装路で、下はわりと広いが上に行くにつれて軽自動車が1台通れる程度の道幅になる。指定車両が時々通る。
途中途中にこうした標識と説明書きが添えられていた。
8本くらいあったかな?
ケーブルカーで上がる道と合流する。09:11
道路脇に垂れ下がるように咲くこのピンクの花が可愛かった。
こんな不便な高い場所にズラーッと宿が並んでいる。
風情はあるが、日帰りできてしまうこの場所に泊まる人はどれだけ居るのだろうか。
それにしてもハイカーは滅茶苦茶多い。
丹沢どころではないし、もっとお気楽ハイカーの雰囲気だ。
お土産屋さん通り。
なんか・/span>ノ島の雰囲気に似ていた
御岳山神社到着。09:21/09:29
ずっと舗装路だったので山を登ったという感じには乏しい。
定番のおみくじ。
二十六番の中吉だった。
「運つよく利も強き躰なり。争事人に勝なり。…」
膝を傷め、不安になっていた私には最高の励ましをいただいた。
ありがたや。
もう少し先まで歩いてみようと、大岳山方向へと向かった。
すると第3関門となる『長尾平』に‘長谷川恒男碑’が建立されていた。09:33
実はこれ、行きは下の土台あたりをまだ造っていたのだが、帰りに通ると白いシーツが被せられ見えなくしていた。
撮っちゃって良かったかしら?
登山道に入ってからもこんな歩き易い道が続く。
夜間走行を考えるとちょっと安心。
白と紫の花が登山道両脇に多く咲いていた。
登りでは痛まなかった膝が、平坦な道だとだんだん痛くなってきたので、今日は歩くことが目的ではなく、御岳神社付近のルート確認が目的だったので、無理はせずに引き返すことにした。
そしてトボトボ歩いていると…
前から颯爽と走ってくるトレイルランナ―が一人。
な、なんとキリマンジャロ仲間のA氏ではないか
スゴイ偶然
彼がきっかけとなり、トレイルランを知り、初めてのレースは北丹沢だった。
そして三大山岳レースもまた彼から教わったのだ。
いよいよ最終目標となるハセツネを目前に彼とバッタリ遭うというのも何かのご縁
膝が痛いという話をしたら、このトレランシューズを薦めてくれた。
底が広めでクッション性が良く、グリップ力もあるので膝に優しいらしい。
ただし値段が2万円以上するとか
今の私には71.5kmを走り抜く、歩ききるためには必要かもしれない。
今度ICIに見に行ってみよう。
他にもライトや水、服装、休憩所に関する情報などアドバイスをもらえた。
いつもレース前になるとやりとりする機会がなんとなくある。そしてそれが必ず本番で役に立つから不思議だ。ありがたい。彼は大岳かその先までのピストン試走をするそうだ。
「次に会うのはレースが終わってからになるだろうね。暗いうちに帰って来られるように頑張ろうね 」と健闘を誓いあい別れた。
そのまま帰る予定だったが、もう少しだけ歩きたくなり、引き返す途中にあった『奥ノ院』に立ち寄ることにした。
ここがその分岐の鳥居。
少し登ると、あらら、今までの道と違って、根っこがいっぱい、段差も大きく なって普通の登山道になる。
ちょっと嬉しいけれど、ほんの寄り道のつもりが一番の重労働になってしまった
こちらに登ってくる人は断然少なく、きちんと山登りスタイルの人達ばかりだった。
思いのほか遠かった『奥ノ院』到着。10:23/10:28
皆さん、丁寧にお参りをしている。
狭い所に人が多かったので、慌てて三脚セルフタイマーも失敗してしまった。
‘三角点’と私。これはこれで善し
下山途中でこちらの名刺のO氏に声を掛けられる。
名刺の写真はエベレスト登山の時のものだと言う。
標高7000m地点で敗退したそうだ。
それでも1ヶ月をかけて試みた登山は生涯忘れ得ぬ思い出となるのだろう。
奥ノ院からの下りで左膝はまた痛みを増してしまった。マズイ
帰りはケーブルカーを決め込み、御岳山駅までの道をゆっくり歩く。
振り向くと山上には旅館街の建物がぎっしりと集まっている。
今日は3連休の最終日。
ケーブルカーは15分おきの発車となっていた。
改札前ではこうしてヤマメや鮎の塩焼き、私が食べたかったのはお団子が串に3つ刺さっているもの。でもちょうど焼けたのがなくて食べられなかった
ケーブルカーに座り、楽ちんで下山。
滝本駅前駐車場にはマイカーの長蛇の列
よく並ぶなぁ〜。
帰りは温泉
多分正解で14時半頃には帰宅できた
一度だけでもレース会場の下見に行くことは安心材料の一つとなる。試走はできなかったけれど、様子がわかり意味はあったと思う。
本番までに膝を完治して、歩いても這ってもゴールすることに全力を尽くす
いよいよ本番まで2週間を切った。
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ぺこちゃんからの塩麹
『梅酒の会』の時に食べさせていただいた味が忘れられず、ぺこちゃんにお願いしたのだ。
昨日はマンション下の道路まで、ぺこちゃん(ロングコートチワワ)を抱いたぺこちゃん(紛らわしい
)が待っていてくれました。にゃんこの分と私の分をこんな可愛らしいジャム瓶?にそれぞれ入れてありました。
帰ったら直ぐ冷蔵庫保存だそうで、冷蔵庫の中でも熟成は続くそうです。
今でも既に食べられる状態で、半年くらいは持つということですが、もちろんそれまでには完食でしょう。
ちょっとだけスプーンにとって舐めてみたら、凄く高級な甘酒がしょっぱい感じの風味でした。
そのままでも食べられるけれど、お料理に使うとなお良いそうで、さて何を作ろうか
にゃんこちゃん、職場の冷蔵庫へ入れておいてもらうので、出勤したら持って帰ってね
ぺこちゃん、ありがとう
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- 2011 『梅酒の会』 開催
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