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秋の戸隠山
2012年10月24日(水)夕方に、‘ペンション遊山’に着く
じゃらんで予約した、格安2食付のペンションだったが、建物は古いが中は清潔に管理されており、過不足のないサービスと、豪華さはないものの品数豊富な食事は満足のいくものだった。
10月25日(木)戸隠山登山口に到着。進行方向右手の未舗装の広い駐車場に停め、身支度を整え出発だ

【コースタイム】駐車場08:30→ささやきの小径入口08:50→随神門09:33→戸隠奥社登山口(登山届ポスト)09:49→百間長屋10:37/10:42→胸突岩10:52/10:57→蟻ノ戸渡り11:20~11:35→八方睨11:45/11:50→戸隠山1904m12:01/12:10→一不動避難小屋13:45→キャンプ場敷地入口14:58→駐車場15:30

指さす方向には、これからの登る岩稜の稜線が見えている。

戸隠キャンプ場は自然豊かな環境に広大な敷地、トイレやシャワー、コインランドリーと整備が整っており、今度‘高妻山’へ登る機会があったら是非利用してみたいものだ。

キャンプ場の中から『ささやきの小径』に続いているのだが、うっかり行き過ぎてしまい少々時間をとってしまった。

黄色から赤へと紅葉している様が美しい

ほとんど平坦で、広葉樹林帯と針葉樹林帯が交互に現れる。細い沢が流れており、とても歩きやく気持ちのいいハイキングコースだ。

随神門。この門をくぐって奥社に向かう。

両側に太く高い杉が立ち並び、熊野古道を思い出す。

奥社の直前に登山口があり、登山届のポストと‘蟻の戸渡り’付近の具体的な標識があった。
ここまでは観光客が多数いたが、山に向かう人はその場では見当たらなかった。

いきなりの急登から始まる。

一気に標高を稼ぎ、稜線が近くに見えてきた。なかなか手強そうだ。

五十間長屋から百間長屋は岩のひさし状態。

少し離れて振り返るとこんな感じ。

北アルプスの山脈が眺められた。

岩場、鎖場が出始めるとじゃんじゃん続く。

ここは登って、トラバースしてまた登る。トラバースって苦手だなぁ~

岩登りの連続。蟻の戸渡りが心配だったけれど、その前もかなりハード。
いよいよ‘蟻ノ戸渡り’が見えた。前方の1人はかがむような姿勢。後方の人が四つん這いになって岩に張り付いている。
この位置から大きな岩を回り込むように鎖場があり、それを上がると目の前に‘蟻ノ戸渡り’の全容が見える。
1人の男性が立ちすくんでおり、「いや~怖いからここで撤退します。」と、先に渡った仲間を見送ってから来た道を引き返していった。

覚悟を決めて、彼から突入。初めは立ったまま進み、途中から四つん這い。写真を写す方が動揺してブレてしまった

彼が鞍部のところまで行ったことを確認してから私も後に続いた。

岩は滑らず、掴まるところはしっかりしていた。風がないことが幸いだ。
剣ノ刃渡りは岩に跨って、後ろ向きにずっていくと怖くない?!ちょっとお尻が痛いけれど

狭いところを抜けたら、一目散に安全な場所へ
やれやれ無事に通過できて良かった
]
少し登って振り返ると、切り立った‘蟻ノ戸渡り~剣ノ刃渡り‘の全容が上から眺められた。けれど写真では切れ落ちている様子がわかりにくいなぁ。

あとは楽ちんかと思いきや、まだ鎖場はあった

そして‘八方睨’ 抜群の展望
気っ持ちい~い

八方睨から進むと、また‘蟻ノ戸渡り’がよく見え、四つん這いの人の姿から高度感も少しわかるかな。
戸隠山 1904m 後ろに見えるは百名山の『高妻山』さすが、素晴らしい山容だ。今まであまり興味はなかったけれど、登りたくなってきた。

稜線では氷柱や降雪の痕跡がみられた。

紅葉はまだ始まり。鮮やかというよりは、柔らかい色彩だ。
小さなアップダウンを繰り返す。九頭龍山山頂を見逃してしまった

一不動避難小屋の横では、若者が円座を組んで温かい物を食べていた。
一不動避難小屋から下は沢ルート。足場が悪く、まだ新しい靴に慣れない彼は足が痛くなり紐を締め直す。

水場である‘氷清水’から下は流れる沢の中を歩く感じ。‘氷清水’の水は冷たくてサラッと淡白な美味しさに感じられた。

小滝の流れと苔が美しく足を止める。

小滝の横から直ぐにトラバースの鎖場。岩が湿っているのがいやらしい。彼はここが一番嫌だったという。私はここは怖いとは感じなかった。人によって感じ方、得意不得意は違うものだ。
私はこちらの方が辛かった。今日は鎖場盛りだくさんで、腕の力がヘロヘロで滑り落ちそう

ほぼ平坦なところに降りてくると、紅葉が真っ盛り
安堵の気持ちだ。
キャンプ場に戻ってきた。お疲れ様でした
無事で良かったね

戸隠唯一の温泉
である、『神告げの湯』で今日もまた身体をもみほぐす。
そして名物の十割そばをいただいた。お蕎麦はいかにも手作りの風合いで、太さが色々?コシがあって美味しかったのは言うまでもないが、おまけで出していただいたキャベツのお漬物が、リンゴなども入っていてサラダ感覚で美味しかった
上州武尊と戸隠と鎖場だらけの山が続いてしまったが、クライミング未経験の彼はよく頑張っている。
熊が危ないと、ザックの肩のところにナイフを装着しているのが、今まで単独で歩いてきた私には不思議な気分。
1人で登る山、2人で登る山、仲間と登る山、それぞれに楽しい
のだが、もう少し楽に楽しめる山も選ばないと山を嫌いになってしまうかな?とちょっと反省

じゃらんで予約した、格安2食付のペンションだったが、建物は古いが中は清潔に管理されており、過不足のないサービスと、豪華さはないものの品数豊富な食事は満足のいくものだった。
10月25日(木)戸隠山登山口に到着。進行方向右手の未舗装の広い駐車場に停め、身支度を整え出発だ


【コースタイム】駐車場08:30→ささやきの小径入口08:50→随神門09:33→戸隠奥社登山口(登山届ポスト)09:49→百間長屋10:37/10:42→胸突岩10:52/10:57→蟻ノ戸渡り11:20~11:35→八方睨11:45/11:50→戸隠山1904m12:01/12:10→一不動避難小屋13:45→キャンプ場敷地入口14:58→駐車場15:30

指さす方向には、これからの登る岩稜の稜線が見えている。

戸隠キャンプ場は自然豊かな環境に広大な敷地、トイレやシャワー、コインランドリーと整備が整っており、今度‘高妻山’へ登る機会があったら是非利用してみたいものだ。

キャンプ場の中から『ささやきの小径』に続いているのだが、うっかり行き過ぎてしまい少々時間をとってしまった。


黄色から赤へと紅葉している様が美しい


ほとんど平坦で、広葉樹林帯と針葉樹林帯が交互に現れる。細い沢が流れており、とても歩きやく気持ちのいいハイキングコースだ。

随神門。この門をくぐって奥社に向かう。

両側に太く高い杉が立ち並び、熊野古道を思い出す。

奥社の直前に登山口があり、登山届のポストと‘蟻の戸渡り’付近の具体的な標識があった。
ここまでは観光客が多数いたが、山に向かう人はその場では見当たらなかった。

いきなりの急登から始まる。

一気に標高を稼ぎ、稜線が近くに見えてきた。なかなか手強そうだ。

五十間長屋から百間長屋は岩のひさし状態。

少し離れて振り返るとこんな感じ。

北アルプスの山脈が眺められた。

岩場、鎖場が出始めるとじゃんじゃん続く。

ここは登って、トラバースしてまた登る。トラバースって苦手だなぁ~





岩登りの連続。蟻の戸渡りが心配だったけれど、その前もかなりハード。

いよいよ‘蟻ノ戸渡り’が見えた。前方の1人はかがむような姿勢。後方の人が四つん這いになって岩に張り付いている。
この位置から大きな岩を回り込むように鎖場があり、それを上がると目の前に‘蟻ノ戸渡り’の全容が見える。
1人の男性が立ちすくんでおり、「いや~怖いからここで撤退します。」と、先に渡った仲間を見送ってから来た道を引き返していった。

覚悟を決めて、彼から突入。初めは立ったまま進み、途中から四つん這い。写真を写す方が動揺してブレてしまった


彼が鞍部のところまで行ったことを確認してから私も後に続いた。

岩は滑らず、掴まるところはしっかりしていた。風がないことが幸いだ。

剣ノ刃渡りは岩に跨って、後ろ向きにずっていくと怖くない?!ちょっとお尻が痛いけれど


狭いところを抜けたら、一目散に安全な場所へ


]

少し登って振り返ると、切り立った‘蟻ノ戸渡り~剣ノ刃渡り‘の全容が上から眺められた。けれど写真では切れ落ちている様子がわかりにくいなぁ。

あとは楽ちんかと思いきや、まだ鎖場はあった


そして‘八方睨’ 抜群の展望



八方睨から進むと、また‘蟻ノ戸渡り’がよく見え、四つん這いの人の姿から高度感も少しわかるかな。

戸隠山 1904m 後ろに見えるは百名山の『高妻山』さすが、素晴らしい山容だ。今まであまり興味はなかったけれど、登りたくなってきた。


稜線では氷柱や降雪の痕跡がみられた。

紅葉はまだ始まり。鮮やかというよりは、柔らかい色彩だ。

小さなアップダウンを繰り返す。九頭龍山山頂を見逃してしまった


一不動避難小屋の横では、若者が円座を組んで温かい物を食べていた。

一不動避難小屋から下は沢ルート。足場が悪く、まだ新しい靴に慣れない彼は足が痛くなり紐を締め直す。

水場である‘氷清水’から下は流れる沢の中を歩く感じ。‘氷清水’の水は冷たくてサラッと淡白な美味しさに感じられた。

小滝の流れと苔が美しく足を止める。

小滝の横から直ぐにトラバースの鎖場。岩が湿っているのがいやらしい。彼はここが一番嫌だったという。私はここは怖いとは感じなかった。人によって感じ方、得意不得意は違うものだ。

私はこちらの方が辛かった。今日は鎖場盛りだくさんで、腕の力がヘロヘロで滑り落ちそう


ほぼ平坦なところに降りてくると、紅葉が真っ盛り



キャンプ場に戻ってきた。お疲れ様でした



戸隠唯一の温泉


そして名物の十割そばをいただいた。お蕎麦はいかにも手作りの風合いで、太さが色々?コシがあって美味しかったのは言うまでもないが、おまけで出していただいたキャベツのお漬物が、リンゴなども入っていてサラダ感覚で美味しかった

上州武尊と戸隠と鎖場だらけの山が続いてしまったが、クライミング未経験の彼はよく頑張っている。
熊が危ないと、ザックの肩のところにナイフを装着しているのが、今まで単独で歩いてきた私には不思議な気分。
1人で登る山、2人で登る山、仲間と登る山、それぞれに楽しい


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上州武尊山で上腕筋肉痛
2012年10月6日(土)
今年の夏は一つも高峰に登ることなく、新しい生活であり、慣れない家事に追われる日々だった。仕事もしていないのに、どうしてこんなに忙しいのだろう。
結婚前は仕事と母の介護はあったものの、自分の努力と工夫で好きなことができる環境にあったのだと振り返る。
同居生活にも食事作りにも慣れてきて、自分の幸せとは何かを改めて考えた時に、私にはやはり山が必要だと知った。
気が付けば高峰はもう秋。運動もしていなければ、長距離を歩くこともしていないので、いきなり去年のようにアルプスの山を日帰りできる体力、脚力はない。
そこでこれまで冬季に挑戦して敗退したこと2回の‘上州武尊山’を選んだ。
主人に話したところ、今年は熊の出没が多く危険だということで、一緒に行くことになった。
前夜泊は「川場田園プラザ道の駅」で車中泊。

朝5時起きで荒山沢沿い、川場野営場手前の駐車場へ移動し、午前6時10分から登り始める。
ちなみに主人は登山経験はほとんどなし。
。
事前情報通り、駐車場は広かったがトイレは使用不可だった。登山届をポストに投函し、不動岳→前武尊経由で武尊山山頂を目指す。

林道歩きから始まるが、栃の実が沢山道に落ちていた。帰りに拾って帰ることにして、行きは岩場に備えて荷物は軽くを心掛けた。

笹に覆われ、広葉樹林はまだ紅葉には早く青々と清々しかった。

キノコのオンパレードは、まだまだ色々な種類があった。
不動岳を経由するとコースタイムで45分ほど余計にかかる。岩場群で鎖場が多いと地図に書かれており、ひとつの楽しみであり、不安要素でもあった。

分岐からしばらくは普通の歩きやすい登山道だったが、こうした土の滑りやすい鎖場もあった。

標高が上がってくると草木が色づき始めていた。

岩場で一休み。水分、栄養補給。暑すぎず、寒くない歩くには良い気候だった。

ガスっていたため、これから始まる鎖場通過までは雨が降らないようにと祈るばかりだった。

実はここからが鎖場の連続で、標識は見当たらなかったが、おそらく‘不動岳’(不動岩)と思われる大きな岩の鎖場はスラブで傾斜が厳しかったので、鎖に掴まる腕に力がかかり、自分の体重が重くて滑り落ちそうで真剣に必死状態になってしまった。
その後も‘背スリ’と呼ばれる岩と岩の間をするように降りる箇所があったりと、その都度写真を撮ったのだが、なんとシャッターは下りて残りの保存枚数まで画面表示されていたにも関わらず、この先の全ての写真が保存されていないことを山頂で気が付いた。
前武尊から武尊山頂の紅葉は実に見事に緑の中に黄色や赤が鮮やかで、雲は徐々に切れて山脈も見渡せるほどになったというのにあまりにも残念だった。
中ノ岳からは別ルートで登ってくる人も多く、さすが百名山の賑わい。
下山は前武尊から武尊スキー場方向のルートを駐車場まで戻った。
コースタイムは9時間半だったが、休憩も入れて大体そのくらいで無事下山できた。熊に遭うこともなかった^^
林道では2人で両手いっぱいの栃の実を拾い家に持ち帰ったが、ネットで調べると灰汁が強くてとてもとても食べれるシロモノではなかった
帰りは‘川場小住温泉
’にゆっくり浸かり、全身をもみほぐした。
翌日からしばらくは腕や背中が筋肉痛になり、膝も調子が悪かった。距離は片道8キロもないのにすっかり衰えたものだ

また少しずつ歩いて筋肉痛にならない程度にはなりたいと思う。
今年の夏は一つも高峰に登ることなく、新しい生活であり、慣れない家事に追われる日々だった。仕事もしていないのに、どうしてこんなに忙しいのだろう。
結婚前は仕事と母の介護はあったものの、自分の努力と工夫で好きなことができる環境にあったのだと振り返る。
同居生活にも食事作りにも慣れてきて、自分の幸せとは何かを改めて考えた時に、私にはやはり山が必要だと知った。
気が付けば高峰はもう秋。運動もしていなければ、長距離を歩くこともしていないので、いきなり去年のようにアルプスの山を日帰りできる体力、脚力はない。
そこでこれまで冬季に挑戦して敗退したこと2回の‘上州武尊山’を選んだ。
主人に話したところ、今年は熊の出没が多く危険だということで、一緒に行くことになった。
前夜泊は「川場田園プラザ道の駅」で車中泊。

朝5時起きで荒山沢沿い、川場野営場手前の駐車場へ移動し、午前6時10分から登り始める。
ちなみに主人は登山経験はほとんどなし。
。

事前情報通り、駐車場は広かったがトイレは使用不可だった。登山届をポストに投函し、不動岳→前武尊経由で武尊山山頂を目指す。

林道歩きから始まるが、栃の実が沢山道に落ちていた。帰りに拾って帰ることにして、行きは岩場に備えて荷物は軽くを心掛けた。

笹に覆われ、広葉樹林はまだ紅葉には早く青々と清々しかった。









キノコのオンパレードは、まだまだ色々な種類があった。

不動岳を経由するとコースタイムで45分ほど余計にかかる。岩場群で鎖場が多いと地図に書かれており、ひとつの楽しみであり、不安要素でもあった。

分岐からしばらくは普通の歩きやすい登山道だったが、こうした土の滑りやすい鎖場もあった。

標高が上がってくると草木が色づき始めていた。


岩場で一休み。水分、栄養補給。暑すぎず、寒くない歩くには良い気候だった。

ガスっていたため、これから始まる鎖場通過までは雨が降らないようにと祈るばかりだった。

実はここからが鎖場の連続で、標識は見当たらなかったが、おそらく‘不動岳’(不動岩)と思われる大きな岩の鎖場はスラブで傾斜が厳しかったので、鎖に掴まる腕に力がかかり、自分の体重が重くて滑り落ちそうで真剣に必死状態になってしまった。
その後も‘背スリ’と呼ばれる岩と岩の間をするように降りる箇所があったりと、その都度写真を撮ったのだが、なんとシャッターは下りて残りの保存枚数まで画面表示されていたにも関わらず、この先の全ての写真が保存されていないことを山頂で気が付いた。
前武尊から武尊山頂の紅葉は実に見事に緑の中に黄色や赤が鮮やかで、雲は徐々に切れて山脈も見渡せるほどになったというのにあまりにも残念だった。
中ノ岳からは別ルートで登ってくる人も多く、さすが百名山の賑わい。
下山は前武尊から武尊スキー場方向のルートを駐車場まで戻った。
コースタイムは9時間半だったが、休憩も入れて大体そのくらいで無事下山できた。熊に遭うこともなかった^^
林道では2人で両手いっぱいの栃の実を拾い家に持ち帰ったが、ネットで調べると灰汁が強くてとてもとても食べれるシロモノではなかった

帰りは‘川場小住温泉

翌日からしばらくは腕や背中が筋肉痛になり、膝も調子が悪かった。距離は片道8キロもないのにすっかり衰えたものだ


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