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塔ノ岳 ~ハイキング部発足?!~
2015年7月20日(月)海の日
職場のナース4名で塔ノ岳1491mを目指した。
私の職場は横浜市内にある重症心身障害者が通う施設。ナース4名が在籍している。
そのうちの1人が急遽8月に鹿児島へ引っ越すことになり、彼女が予てから「山に行ってみたい
」と言っていたことから、私が音頭をとっての塔ノ岳山行実行となった。

3名のうち1名のNさんは、学生時代にワンダーフォーゲル部に所属していたということだったが、IさんとHさんは全くの素人。洋服は今日のために‘綿100%以外、なるべくポリエステルで’という私の助言のもとに新調したものだ。靴も登山靴はないので、紐のついたスニーカーということで、この装備でも登れて、何かあっても山小屋にヘルプ可能な大倉尾根を案内することにした。

駐車場を08:38に出発。夏山登山にしては遅い時間なのだが、駐車場前にある無人農作物売り場に興味を惹かれ、早速立ち止まる。・・・私としては彼女達がどの位のペースで登れるか未知なので、往復時間を考えると「早く歩きだしてくれ~。」と願いつつ、でもこういう無人販売も珍しいし、楽しみの一つだからしょうがないよな・・・でもやっぱり「ここは帰りに寄りましょう~。」と動くことを促してしまうのだった

ご覧の通りの快晴
大倉登山口までの舗装路でも2名が遅れてしまう。う~む。私は先を行くべきか、後方につくべきか。。道案内として足場の良いところを選んで歩き、そこについてきてもらった方が楽だろうと考えてまずは先頭でゆっくり誘導。

最初の小屋である観音茶屋で最初の休憩。09:13 元気なうちに写真を撮っておこう
皆さん余裕の表情。これから先が長い?のだけれど、早くもロング休憩になってしまう。

ストックを2本持ってきた。使った方が楽だよ~と促すと、「重たいから要らない~
」と笑顔で返答。・・・そうじゃないんだけれど
まあまずはストック無しの状態を知ってもらうのもいいか。

「喉が渇かなくても水分は摂ってくださいね。」のアドバイスにもIさんは「大丈夫~。」・・・いやいや

汗をいっぱいかきながらも元気元気

ストックはNさんとHさんに使ってもらうことになる。・・・皆さん、だんだん大倉尾根の厳しさを実感してきた頃。

山小屋の他にもベンチがあれば全て休憩、登りの登山道途中でも休憩、なるべく無理のないように。 陽の長い季節で良かった
Iさんは徐々に熱中症の症状が出てきて、頭痛に食欲不振。カメラを向ければ笑顔だけれどかなり辛そうだ。普段は誰よりも食欲旺盛なんだけれど。。ストックも順番に3人で使い始める。

駐車場横の無人販売で買ったミニトマトをNさんが皆に提供してくれる。美味い

既に疲れはかなりイッテル状態だったけれど、この通り明るい笑顔



少し岩場っぽくなった登山道では、Hさんが後方へヨロけること数回。その度に背中を押さえつつ、またゆっくり登る。
よく頑張ってる、頑張ってる

小さな花達が可憐な姿で応援してくれているようだ。

花立前よりガスが濃くなってきた。これはありがたい。この調子でギンギンギラギラ
だったらノックダウンしてしまう。

花立小屋には12:21着。登山口から約3時間半。ここのかき氷が晴れた
日には最高に美味しいのだが、今日は食べたい気持ちには誰一人ならなかった。
ここでトイレに向かったHさん。「トイレは左だよー!」「はーい。」と言いながら、足はヨロヨロと右へ右へと傾いて行く。相当キテるけれど、ここまで来れたなら山頂まではあとちょっと。どんなにゆっくりでも4人揃って登頂したい。いやできる!とやっと確信できた

超スローであっても、足取りは決して悪くは無かった。

尾根が狭いと怖がる様子もあったけれど大丈夫

さあさあ最後の登り
ガンバレ!踏ん張れ!


最後尾を歩いていたが、あとは階段一直線。皆が頑張って登頂成功を喜ぶ、はたまたホッとする姿を収めたいと思い、先に上で待つ。晴れていれば空の向こうには太平洋や平地の景色が見えるのだけれど残念!
「あとちょっとだよー
」と声を掛けたって、スピードを上げる元気がないのは当然。一歩一歩着実にここまで来て

あと数歩

山頂広場に上がったところで皆、笑顔で喜び合う。・・・停まってしまう。・・・「あの~そこは下山口でもあるし狭いので場所を譲ってあげてください。本当の山頂はあの標識の立っているところだからそこまでは歩いて~~。」なんて私の声は全く耳に入る様子なし。

そしてようやくまた歩きだし、沢山人が休んでいる山頂付近へ到達。本当なら目の前に富士山が。下には沢が。右手には丹沢最高蜂の蛭ヶ岳、そして奥には南アルプスの山並みが見えるはずなんだけれど。ああ、見せたかったなぁ。
でも、Hさんは感動の涙を流しているではないか
そうか、この低山でも、そして景色が見えなくても感動してくれるんだ。私も新鮮な気分になる。

山頂への到着は13:16 大倉駐車場を出発してから4時間38分の行程だった。
Iさんは体調不良で横になって一休み。Hさんはご主人に登頂メールを送っていたようだ
Nさんは、常に安定した足取りで、丁寧に歩き皆を引っ張ってくれた。感謝感謝

山頂では汗が冷やされ寒くなってきた。山小屋にも行ってみたいという希望もあって、尊仏山荘でいつものコーヒー
¥400をいただく。Iさんはコーヒーが嫌いというわけではなく、「今飲んだら吐きそう」ってことでミネラルウオーターで登頂を祝う

さあ、下山こそ事故が多いもの。気を引き締めてしっかり歩きましょう

熱中症で元気のなかったIさんだが、下りはすっかり元気
足取りも軽い。ただあんまり大胆に歩くので少々心配。

花立下の大岩で記念の1枚
山らしい雰囲気が出てるでしょ

威勢よく登ったけれど降りるのはおずおずと

下りでもNさんは丁寧で慎重な歩きっぷり。見ていて安心。Iさんは先頭を勢いよくガバガバと。
Hさんはお上品にそっーと。
山での姿や行動と、職場での行動って同じなんだなぁと改めて感じた。みんな有りのままなんだね。自然体が嬉しい

私達が山頂付近(山小屋)に居た間に随分と雨が降ったようだ。この時期、この標高の樹林帯で雨に濡れるのは問題ないが、とはいえ直撃を受けなくて幸い。

下りは妙に余裕のIさん。大きな葉っぱを拾ってヒラヒラ。カメラを向けると顔を隠しちゃった

色々なキノコが目を楽しませてくれた。
下山時の登山道は部分的にぬかるんでいた。私達は雨に降られてはいないが、どうやらかなり強い通り雨があった様子。

観音茶屋 17:09着。 登りの時に目をつけていた‘牛乳プリン’¥150を皆で食す。
プリンというよりは寒天で、使っている牛乳は、直ぐ下で牛を放牧している農家で絞ったものとのこと。濃くて、塩気がきいていて、メロンにキウイ、パインが入っていて美味だった。

大倉登山口17:36着。 濡れた道で2名が尻餅をついたが、大きな怪我もなく無事に帰って来られた\(^o^)/

駐車場へ戻る前に、無人販売所で野菜を物色。皆さんいいお客さんだわ
泥で汚れた靴の裏をタワシで洗ってから車に乗り込み、一路‘日帰り入浴’へ。

帰りは‘湯花楽’で汗を流し、筋肉をほぐし、お腹を満たして帰路についた
【コースタイム】往路:大倉駐車場08:38→大倉尾根登山口08:48→観音茶屋09:13→駒止茶屋10:29→堀山の家11:08→花立山荘12:21→塔ノ岳山頂13:16/復路:塔ノ岳山頂14:08→花立山荘14:43→堀山の家15:42→見晴茶屋16:37→観音茶屋17:09→大倉尾根登山口17:36→大倉駐車場17:48
【標高差 1201m】
みんな、よく頑張った。山の『厳しさ』と『美しさ』と『気持ち良さ』、頑張った分の達成感とか少しでも味わっていただけたら幸いです
皆と登る山はとても楽しかった。本当にお疲れ様でした
そして我が職場である‘
の森’にハイキング部発足か

私の職場は横浜市内にある重症心身障害者が通う施設。ナース4名が在籍している。
そのうちの1人が急遽8月に鹿児島へ引っ越すことになり、彼女が予てから「山に行ってみたい


3名のうち1名のNさんは、学生時代にワンダーフォーゲル部に所属していたということだったが、IさんとHさんは全くの素人。洋服は今日のために‘綿100%以外、なるべくポリエステルで’という私の助言のもとに新調したものだ。靴も登山靴はないので、紐のついたスニーカーということで、この装備でも登れて、何かあっても山小屋にヘルプ可能な大倉尾根を案内することにした。

駐車場を08:38に出発。夏山登山にしては遅い時間なのだが、駐車場前にある無人農作物売り場に興味を惹かれ、早速立ち止まる。・・・私としては彼女達がどの位のペースで登れるか未知なので、往復時間を考えると「早く歩きだしてくれ~。」と願いつつ、でもこういう無人販売も珍しいし、楽しみの一つだからしょうがないよな・・・でもやっぱり「ここは帰りに寄りましょう~。」と動くことを促してしまうのだった


ご覧の通りの快晴


最初の小屋である観音茶屋で最初の休憩。09:13 元気なうちに写真を撮っておこう


ストックを2本持ってきた。使った方が楽だよ~と促すと、「重たいから要らない~



「喉が渇かなくても水分は摂ってくださいね。」のアドバイスにもIさんは「大丈夫~。」・・・いやいや


汗をいっぱいかきながらも元気元気


ストックはNさんとHさんに使ってもらうことになる。・・・皆さん、だんだん大倉尾根の厳しさを実感してきた頃。

山小屋の他にもベンチがあれば全て休憩、登りの登山道途中でも休憩、なるべく無理のないように。 陽の長い季節で良かった

Iさんは徐々に熱中症の症状が出てきて、頭痛に食欲不振。カメラを向ければ笑顔だけれどかなり辛そうだ。普段は誰よりも食欲旺盛なんだけれど。。ストックも順番に3人で使い始める。

駐車場横の無人販売で買ったミニトマトをNさんが皆に提供してくれる。美味い


既に疲れはかなりイッテル状態だったけれど、この通り明るい笑顔




少し岩場っぽくなった登山道では、Hさんが後方へヨロけること数回。その度に背中を押さえつつ、またゆっくり登る。
よく頑張ってる、頑張ってる



小さな花達が可憐な姿で応援してくれているようだ。

花立前よりガスが濃くなってきた。これはありがたい。この調子でギンギンギラギラ


花立小屋には12:21着。登山口から約3時間半。ここのかき氷が晴れた

ここでトイレに向かったHさん。「トイレは左だよー!」「はーい。」と言いながら、足はヨロヨロと右へ右へと傾いて行く。相当キテるけれど、ここまで来れたなら山頂まではあとちょっと。どんなにゆっくりでも4人揃って登頂したい。いやできる!とやっと確信できた


超スローであっても、足取りは決して悪くは無かった。

尾根が狭いと怖がる様子もあったけれど大丈夫


さあさあ最後の登り





最後尾を歩いていたが、あとは階段一直線。皆が頑張って登頂成功を喜ぶ、はたまたホッとする姿を収めたいと思い、先に上で待つ。晴れていれば空の向こうには太平洋や平地の景色が見えるのだけれど残念!
「あとちょっとだよー



あと数歩


山頂広場に上がったところで皆、笑顔で喜び合う。・・・停まってしまう。・・・「あの~そこは下山口でもあるし狭いので場所を譲ってあげてください。本当の山頂はあの標識の立っているところだからそこまでは歩いて~~。」なんて私の声は全く耳に入る様子なし。

そしてようやくまた歩きだし、沢山人が休んでいる山頂付近へ到達。本当なら目の前に富士山が。下には沢が。右手には丹沢最高蜂の蛭ヶ岳、そして奥には南アルプスの山並みが見えるはずなんだけれど。ああ、見せたかったなぁ。
でも、Hさんは感動の涙を流しているではないか


山頂への到着は13:16 大倉駐車場を出発してから4時間38分の行程だった。
Iさんは体調不良で横になって一休み。Hさんはご主人に登頂メールを送っていたようだ

Nさんは、常に安定した足取りで、丁寧に歩き皆を引っ張ってくれた。感謝感謝


山頂では汗が冷やされ寒くなってきた。山小屋にも行ってみたいという希望もあって、尊仏山荘でいつものコーヒー



さあ、下山こそ事故が多いもの。気を引き締めてしっかり歩きましょう


熱中症で元気のなかったIさんだが、下りはすっかり元気


花立下の大岩で記念の1枚



威勢よく登ったけれど降りるのはおずおずと


下りでもNさんは丁寧で慎重な歩きっぷり。見ていて安心。Iさんは先頭を勢いよくガバガバと。

山での姿や行動と、職場での行動って同じなんだなぁと改めて感じた。みんな有りのままなんだね。自然体が嬉しい


私達が山頂付近(山小屋)に居た間に随分と雨が降ったようだ。この時期、この標高の樹林帯で雨に濡れるのは問題ないが、とはいえ直撃を受けなくて幸い。

下りは妙に余裕のIさん。大きな葉っぱを拾ってヒラヒラ。カメラを向けると顔を隠しちゃった




色々なキノコが目を楽しませてくれた。
下山時の登山道は部分的にぬかるんでいた。私達は雨に降られてはいないが、どうやらかなり強い通り雨があった様子。

観音茶屋 17:09着。 登りの時に目をつけていた‘牛乳プリン’¥150を皆で食す。
プリンというよりは寒天で、使っている牛乳は、直ぐ下で牛を放牧している農家で絞ったものとのこと。濃くて、塩気がきいていて、メロンにキウイ、パインが入っていて美味だった。

大倉登山口17:36着。 濡れた道で2名が尻餅をついたが、大きな怪我もなく無事に帰って来られた\(^o^)/

駐車場へ戻る前に、無人販売所で野菜を物色。皆さんいいお客さんだわ

泥で汚れた靴の裏をタワシで洗ってから車に乗り込み、一路‘日帰り入浴’へ。

帰りは‘湯花楽’で汗を流し、筋肉をほぐし、お腹を満たして帰路についた

【コースタイム】往路:大倉駐車場08:38→大倉尾根登山口08:48→観音茶屋09:13→駒止茶屋10:29→堀山の家11:08→花立山荘12:21→塔ノ岳山頂13:16/復路:塔ノ岳山頂14:08→花立山荘14:43→堀山の家15:42→見晴茶屋16:37→観音茶屋17:09→大倉尾根登山口17:36→大倉駐車場17:48
【標高差 1201m】
みんな、よく頑張った。山の『厳しさ』と『美しさ』と『気持ち良さ』、頑張った分の達成感とか少しでも味わっていただけたら幸いです

皆と登る山はとても楽しかった。本当にお疲れ様でした

そして我が職場である‘


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