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平ヶ岳 8月12日(水)
新潟県にある平ヶ岳は、登山口に行くまでに時間を要する上に、登山行程も長い。いつもの夜勤明け〜休み〜日勤では、ちょっと帰って来るのにしんどいなーと思っていたが、今回は夜勤明け〜休み〜夜勤入りというこれしかない!という勤務条件に恵まれ、あたため続けていた平ヶ岳登山が実現した。
練馬ICからETC通勤割引を利用すると、前橋ICと水上ICで下りるといずれも100?圏内。最後は小出ICで下り、シルバーラインを通って銀山平へ。そして奥只見湖に沿ってくねくねと約20数?走ると鷹ノ巣へ到着する
途中の景色が素晴らしく、写真 を撮ろうとドアを開けた途端、どこから来たのかブヨの大群 あっという間に車の中に何匹も入ってしまった その数に諦め、とりあえず写真を1枚だけとって、その後はブヨを追い出すために必死の闘い そりゃ1匹だって残したら運・/span>に支障を来たすもの。
完全勝利でした どこも刺されなかった けどこれからは、ハエ叩きも車の装備に必要かも。
今晩お世話になる‘清四朗小屋’は、登山と釣り客の集まるところ。16時半着。
4畳半個室に通され、「うちのお風呂は露天 が1つしかないので、他のお客さんが来る前にどうぞ。」ということで、早速お風呂へ。脱衣所にはランプが吊るしてあり、いかにも手造りの感じがいいなぁ〜と中へ入ると、「ブーン♪」とあの恐怖の音が ここにはアブが 夜勤明けで入らないわけにもいかないし、覚悟を決めて、タオルを振り回しながら急いでの入浴となった。おちおち髪の毛も洗ってらんない 個浴の温泉でこんなに慌てて入ったのは初めてだ。そして最後であって欲しいものだ。
夕食時には、他の宿泊客、2組5名と同席。相模原アルパインクラブに所属の単独男性と、奈良から来たという4人組の男性達だった。いずれも明日、天皇陛下が登られたという中ノ岐林道から平ヶ岳へ登頂予定とのこと。この清四朗小屋では、その登山口まで車で送ってくれるのだ。私もピストンよりは違ったルートを歩く方が好きなので一瞬迷ったが、小屋のおばさんが、「中ノ岐からは3時間で登れて早いけれど、景色を見るなら鷹ノ巣からがいい。」と教えてくれたので、当初の計画通りにピストンのコースで行くことにした。(コースタイム登り:玉子石経由で6時間10分。下り4時間50分)
清四朗小屋を04:11に出発
なんか熊が出そうで怖いな… 鈴はザックの奥にしまったままだ。
尾根道に出ると空が仄かに明るくなってきた。この移りゆく時間が美しい。
ここで2回目の水分補給。
水場はあるが、念の為2?を持参。
一旦尾根に出ると、しばらくはずーっと痩せ尾根を歩くことになる。
湿度が低く、涼しいので気持ち良い。
澄んだ青空に月
平ヶ岳は上方よりも、中盤より下の方が大きな岩や、段差、根っこなどで歩くのが大変
下台倉山05:43/05:50
最近、山ではこの野菜ジュースがお気に入り
根っこが張り巡らされ、結構歩きにくい。
平ヶ岳はロングトレイルとはいっても、平標〜谷川のように、アップダウンがきつくなく、こうして樹林帯がいい具合に出てくるので、日陰で休むこともできるし、例え強風や雨でも守られるため、ある程度お天気が悪くても入って大丈夫だと感じた。
そして遠・/span>が利かなくても、池塘や湿原で楽しめるので、そういう意味でもOKかな。
尾根の左手にはずっと尾瀬の燧ヶ岳を眺められる。
私の大好きな山の一つである。
がしかし、ここの白沢清水は溜まり水で、とても飲む気にはなれない。
とりあえず休憩。06:54/07:05
樹林帯を抜けると、急登となる。この尾根を登り詰めて間もなく池ヶ岳。
左手前方には目的地の平ヶ岳がゆったりと、平べったいシルエットを描いている。
ジャーーーン
いきなり目の前に池や池塘群が出現。感動
姫池(池ヶ岳)07:45/07:57
あの長く続く尾根の奥に、こんな美しい光景が広がることを誰が想像できるだろうか。
静寂の中で自然のオーラを感じ浸る。
その道すがらにも池塘がある。背景の山と雲が高さを表現してくれる。
清四朗小屋で一緒だった方と再会。4人組の中で一番足が速く、3時間の行程を1時間半で登ってきたというから驚きだ
シルエットだけの方がわかりやすかったかな?そう、松ぼっくり。黒い皮?を被っているんだね。初めて見た次は平ヶ岳への道程。
なんとも夏らしい入道雲。
水場付近にはハクサンフウロの群落があった。
私の右下に水が流れている。ここの水場は水が豊かで冷たくて美味しい。
早速下から運んだ手つかずの水を捨て、入れ替えゴクゴク…うま〜い 元気100倍
平ヶ岳山頂08:55/09:24
木道から右へちょっと入ったところに三角点と標識がある。展・/span>は良くはないので、写真を撮ったら直ぐに展・/span>の利くところで食事にする。
生憎燧は雲の中。
清四朗小屋で作ってもらった大きなおにぎりを1つ食べるとお腹いっぱい
山頂より3分程度奥まで木道が続いており、そこにも池塘が広がり抜群の景色だった。
ふ〜ん、そうなんだ
山頂付近で小屋で一緒だった4人組の方に別れを告げ、一足先に下山 もう一度、姫池で立ち止まる。こちらは人が誰もいないので写真もゆっくり思いのまま。09:38/09:48
今回はお天気に恵まれたことと、大好きな高層湿原と池塘の風景だから、やたらと写真が多くなってしまうのだ
尾瀬でも池塘の成り立ちを読んだと思うが、直ぐに忘れてしまう。
でも、目に焼き付いた美しい景色を忘れることはない。
上から見た、奥只見湖。
そしてずっと手前にルート上ではないところに池塘が見える。
緑に混ざって紅い季節はずれの紅葉。
この山の紅葉も素晴らしいことだろう
あんまり空の蒼がキレイだったから、緑とのコントラストの中で記念撮影をしようとダッシュしたけれど、振り向くタイミングが遅れた
木の枝からトラロープが縛ってある。下りはロープに頼らないと滑り落ちそう。
唯一登りの時に道を間違えるとしたらここの分岐。
ここから林道。登山口まではもう10分ほど。
水がきれいだな〜。
そうだ、ここで泥だらけの靴と、スパッツを洗っちゃおう
朝、歩いた時には暗くて見えなかったけれど、この林道の樹林帯は広葉樹林で酸素が濃いように感じる!快感。
鷹ノ巣登山口 12:35着。
ロングトレイルにはなるのだろうが、よく休憩をとったし、写真も撮った時間を含めて8時間強の山行時間なので、身体的には意外と楽だった。
登山口駐車場はこんな感じ。トイレは1つあるけれど、使用できなくなっていた。
トイレと水場さえあれば、宿に泊る必要はないんだけれどね。
あーでもここは、虫が多いから、車中泊だと窓が開けられないから暑い時期はやっぱり無理だ×
山中は寄って来る虫はいなかったから良かった〜
また来た道を銀山平へ向けて戻る。
‘恋の岐’は沢登りで有名だが、乗越は標識で知り、展・/span>台になっていたので寄ってみた…が、あまりいい景色は・/span>めず写真も撮らず。
やはり‘恋の岐路’を上手に乗り越えることはできそうにない
奥只見湖。ススキが早くも秋の気配を感じさせる。白いフワフワの柳の綿毛がたっくさん宙を舞っていた。
この後、銀山平で‘かもしか温泉 ’という露天にのんびり入った。湖の畔でけんちん汁をすすって、おみやげを買って、ETC深夜割引の時間にかかるように帰宅した
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コメント
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まっ青に澄み渡った空の色、いいなあ。まっ青な空が全編を引き立てていますよ。絶交の日和でしたね 折角、遠出 して登るのだからこうでなくっちゃね。
山のてっぺんの地糖群もいいですね。正に雲上のオアシスだね
新潟にも素敵な山がいっぱいあるようですね
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yatarouさんも私と近いところを行ってますね
奥只見のくねくね道は長くて運・/span>するにはちょっと…ですよね 雰囲気は好きだけど、帰りは檜枝岐経由にするか迷ったのですが、ナビだとやはりこちらが近いので戻りました
平ケ岳、中ノ岐から行ってみては如何でしょう?きっと紅葉も素晴らしいと思います
花はやはり7月でしょうかね?ただ雪解けのぐちゃぐちゃを覚悟しなければ
また行きたい山です
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昨日、清四郎小屋と平ヶ岳登山口の前を車で通り、御池から燧ケ岳をピストンして、桧枝岐の民宿に泊り、昼に帰宅したところだよ。
一昨日は平標・仙ノ倉に登って小屋泊まり。客は4人しか居なかった。それで昨日の朝早く下山して、小出からシルバーラインまではよかったんだけど、奥只見のくねくね道には参ったよ。 あそこをまた戻ったんだね。
平ヶ岳も行きたい山だけど、時間がかかるから俺には無理だな。広々とした池塘の風景って素晴らしいね。花は7月の方が多いのかも。
お疲れ様でした。
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あるぷすさん、
昨日まで栂海新道へ行っていたので返信遅れましたm(_ _)m
山はお天気によって、景色も危険度も全く別物になりますよねぇ。
やっぱり晴れて くれると有難い
私は高層湿原や池塘の風景、雰囲気がとても好きです あんな厳しい自然環境の中で、優しくて美しくて心が洗われるような気分になります。森の静けさとはまた違った静かさがあって、小さな命が豊かに自由に振舞っているのを感じます。
今回の栂海新道も池塘が素晴らしい所でした。ぜひ、写真をご覧下さいね