| ホーム |
白馬三山〜栂海新道 その?
8月23日(日) 朝日小屋 04:00出発。 出発前に同室で楽しいひと時を過ごさせてもらった彼女と記念撮影 小屋番さんの清水ゆかりさんに撮ってもらった。
彼女は朝日岳を越えて、蓮華温泉 へ下山とのこと。
彼女の登るスピードに引っ張られて、朝日岳山頂に04:35着。ここでお互いの無事を祈願しつつお別れ。
残念ながら朝日は拝めず。
暗いとオートのピントが合わない
白馬連峰の展・/span>が良い。
どこもみな終わっていたチングルマだが、ここでは少数だが咲いていた。
長栂山・蓮華温泉分岐(吹き上げのコル)05:33
風が強く、3回三脚を立て直すがダメで顔が欠ける その方がいい
長栂山 06:11/06:13
右手を注意して下りないと、見落としてしまいそうな、丘のようなピーク。
アヤメの群落。残念ながら、枯れている。1〜2週間前だったら素晴らしかっただろうと想像できる。
吾亦紅。去年 そんな歌を紅白で歌ってたね。
職場の花瓶に活けてあるのを見て、名前を教わったしだい。
大小さまざまな池が点在する。これが栂海新道なんだ。
栂海新道を歩いた人に感想を聞くと、「長かった」「暑かった」「辛かった」というのが主流で、景色やルートについての感想ってあまり耳にしたことがなかった。こんなにも美しく、優しい風景が長く長く続くとは想像外だった。
黒岩平の水場。
ルート上にたっぷり流れているので、水筒に補給するには便利。
私の水筒はまだ満タンだったので、味見だけする。
黒岩山 08:15/08:20 来た道を振り返る。
朝日岳から湿原、樹林帯、池塘を繰り返しながら右へ左へと歩いたルートが見える。よくぞこの素晴らしい地にルートを開拓したものだと感心する。
後ろの一番高い山が朝日岳。もうこんなに歩いてきた。
人間の足って大したもんだ
さわがに山はぐるっと展・/span>が良い。
日本海を目指し歩いているが、もう北アルプスの高峰とお別れと思うと寂しい気分
このピンクの花がずーっと登山道を飾ってくれていた。
右下に蛇がいるのわかる?
さわがに山から白鳥小屋までに完全に姿を見た蛇の数は11匹 それ以外にも近寄ると草にガサガサっと逃げる音なんかいっぱい聴いた。この蛇なんか逃げてくれないから、こちらがなるべく反対側をソロ〜ッと通る。
そういえば、マムシも多いって書いてあったっけ
つがみ山荘に泊るなら、ここで水を十分に汲んでいく必要あり。
私はその先の白鳥小屋泊なので、まだ黄蓮ノ水場があるが、こちらの水場が有名なので寄ってみる。
こんな道を下りて行く。往復10分と地図に書いてあったが、実際には下り3分の、登り5分程度。
水は冷たくて美味しい。
これならば涸れることはないだろう。
次に黄蓮ノ水場にも寄るが、冷たさが全然違うので、担ぐ苦しさを除けば、こちらで補給する方が美味しい。
1リットルの容器と、2リットルの容器に満タンに汲む。
他、ペットボトル2本にはポカリスエットがまだ満タンにあり。
ザックが途端に重く感じ、身体が慣れるまでは大分スローになった。辛かった〜
遠くの山が少し赤茶色に紅葉しているように見えたが、実際に足元の草も一部、こんな風に色づき始めている。山の秋は早い
ようやく犬ヶ岳10:44/10:49
水場からザックがずっしりと重くなったので、ここまでが長く感じられた。
一休み ここからも朝日岳の展・/span>が良好。
犬ヶ岳から稜線左下に‘栂海山荘’が見える。雲がかかって写真では見えにくいが、直ぐそこ。
栂海山荘室内。外から見るよりもキレイだと思う。利用者が多いのか、色々な物が置いてある。
小屋の前のテラス?で、これから行く日本海を眺めながらおにぎり
これが目の前に広がる日本海なんだけれど、肉眼では見えても、写真だと海と空の区別がつかないね
一番奥の山のてっぺん辺りに、今日泊る予定の白鳥小屋がチョコンと見える。こりゃまだ遠いいわ。
でも先が見えるって有難い。距離感がわかるので、だんだんと近づく楽しみがある
朝日小屋の清水さんが、「栂海山荘からがキツイ。歩いたことのある人じゃないとそのキツさはわからない。栂海山荘に着いた時にお昼を過ぎるようで、先をどうしようか迷うなら先へ行かずに泊った方がいい。」とアドバイスをくれていた。なるほど、こんな急登は今日の行程では初めてだ。清水さんはもう一言。「白鳥小屋の手前で、『なんでここまで来てまた登らされるの!』っていう気になる辛い登りがあるから。」とも言っていた。だから覚悟はバッチリ
秋らしい黒い実がいっぱい。
黄蓮ノ水場。
これだけの水量があれば涸れる心配はないだろう。
軽荷で歩きたい人は、北俣ではなく、こちらで汲んだらいいと思う。けれど、美味しいのは北俣ノ水だと思う。
黄蓮ノ水場も往復10分とあったが、北俣ノ水場よりもさらに近く、往復5分もかからない。水は・/span>裕で足りる量を持っているため、補給はせずに味見だけ。
菊石山 12:38/12:44 急登。
何故かニヤけて登っている自分がいる。
もうアルプスから下山と思うと寂しかったのが、まだ登っているという実感がして嬉しいのだ 誰もいないからいいけれど、人が見たら気味悪がられそう
下駒ヶ岳。ここまでの急登が皆さん、苦しむところ。
私には快感だったぁ〜
こんなに近づいた!あのてっぺんに白鳥小屋
疲れは嘘のように感じない。この距離が直ぐそこに感じられることが元気な証拠
白鳥小屋 14:06着。
先に大学生らしき3名の男子が1階でガスを炊いていた。
私は挨拶をして2階へ上がる。
2階の窓からの景色。
朝日岳は見えるが、雲が多くなっている。快晴ならばその後方も見えるのだろうが、うっすらとシルエットが見える程度。
こちらは日本海。
肉眼では海岸沿いの町も見える。
この雲行きだと雨になるかな。
これが小屋の2階。広々してキレイ。 時間も体力も・/span>っているもんで、ちょっと運動
17:45 夕食タイム。
奥只見に行った時に道の駅で購入した‘もつ煮込み’のレトルト。そして五目御飯とお漬物。十分お腹いっぱいになり、御飯の残りは朝、オニオンスープで雑炊にする。
この後、トイレ
すると19:30を過ぎてから、年配男性の2人組が到着。山の行動時間としては遅すぎる。外はすでに寒いので、広い2階へ上がるように声を掛けると、何度も謝りながら入ってくる。直ぐに夕食準備。「今日は遅くなったけれど明日の2時間分を稼いだから、明日は楽ですよ。」なんて話している。「途中朦朧とした。」とも言っていた。別に遅い時間に入ってこられても迷惑ではないが、山を楽しむ仲間と思えばこそ、自分の体力に合わせた行動計画をして欲しいものだと思った。
今晩の白鳥小屋は、2組のパーティ5名と、私の6名宿泊となった。
<<白馬三山〜栂海新道 その? | ホーム | 白馬三山〜栂海新道 その?>>
コメント
URL:
お花畑が点在し地塘や水場ありで、山の表情も豊かかですね。朝日小屋から白鳥小屋まで典ちゃんの足 で10時間ですか。あるぷすだったらおそらく早くても15時間ぐらいかかっていますね。 白鳥小屋に年配男性が1930に到着したようにね。栂海新道は昭和46年に新潟の「さわがに山岳会」が登山道を切り開いたようですね。犬ガ岳の避難小屋も同会が建てたようです。白鳥小屋も6名と結構利用されているようですね。
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |
URL:
朝日小屋から白鳥小屋までは池塘の景色が広がり花も多く、振り返れば北アルプスの山並みが見えるなどの素晴らしさなので、写真枚数が自然と増えるわけです。三脚使用のオートタイマー写真を繰り返さなければ、こんなに時間はかからないと思うので、天気の悪い日の私の速い歩きと、今回のような写真満載のスローコースタイムは極端なので参考にしない方がいいかも
ただ、小屋到着はどんなに遅くても16時までが安全だと思います。真っ暗になってはせっかくの景色も花も見えないし山歩きの意味がないもの。私は通常は小屋泊りの場合、14:00〜15:00到着の計画を立てています。時間と体力に・/span>裕を残さないと、何かあった時に判断も狂うだろうし、引き返したり、エスケープもとれない。無理をすることが事故を呼び込むと思う。元々危険の伴うことをしているのだから、自己責任においてできる配慮はしないとね。その点であるぷすさんは慎重だし、堅実で山仲間として信頼がおけます