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丹沢 大棚沢 8月29日(土)
今夏初めての沢登りに行ってきました
写真家であり、登山ガイドでもある志水哲也氏のガイドプランに参加したのだ。志水氏は現在黒部に在住だが、出身は横浜で丹沢の沢はホームグラウンドということで、毎年この時期には丹沢のどこかしらの沢ガイドプランが企画されている。参加者は、女性が私を含めて2名。男性1名。そして志水ガイドの4名パーティ。
飯田市から参加の男性と、私が で行ったので、登り口に1台、下山口に1台を停めて、無駄な車道歩きを減らした。
最初は林道歩きから始まるが、お喋りに花が咲き、道をすっかり間違えること1時間強。志水氏が途中で気が付き分岐まで引き返す。結局沢の取り付きに着くまでに3時間もかかってしまった
かなりの暑さで男性1名は熱射病気味で沢に入ることになる。
ここが正しい林道の終点で、同時に‘大棚沢’の入渓ポイントである。
まずは沢に下りて、昼食を摂り、ハーネスなど準備を整え入渓。
志水ガイドを先頭に、階段状の登りやすい小滝を遡上していく。
沢は寒くもなく、ほどほどに涼しい程度の気温だ。
木々の緑がまるで新緑のように柔らかい。
岩には苔がついているが、足元は思いのほか滑らないので登り易い。
ザイルを張って、水を浴びながら滝を登っていく。
ここ数日雨が降っていないので水量は少なめで助かった。
少々バテ気味の男性の荷物を3人で分担して持つことになる。
2番手を男性に交替。
こうして見ると結構高さがあるものだ。
自分が登っている時には、足元と上しか見ないので、案外高さは気にならない。
さあ、いよいよメインの大棚33mを前に休憩。
志水ガイドは男性と共に滝を巻いて登ってくれて、上からトップロープで私達2人に登らせてくれるというチャンスを与えてくれた
沢においては私より経験のある彼女が先行してくれる。
こんなに長い滝を登るのは初めてだ。トップロープとはいえ、本当に登れるのだろうか…?
彼女はスイスイと登っていく。
彼女の選ぶルートを覚えようと思うが、実際自分が取り付いてみると、下から見ているのとは大違いで、結局はその場その場で自分が登り易い場所を選んで進むしかできない。
もうほとんど完登地点だ。
下で滝の飛沫を浴びながら写真を撮り、待っていたので身体が冷えてしまった。
もう自分が登る準備をしなければならないのだけれど、身体が冷えて硬くなってしまい集中力も途切れがち。
ザイルをエイト環にセットして登り始めるが、2m地点で足を滑らせ下まで落ちる。最初に落ちて意識がパッと切り変わり良かったと思う。その後は慎重に足元を決めて登り無事完登。ただし最後の岩壁はロープを握りしめてグイっと上がり、右手のなだらかな斜面から登りきった。ビショ濡れで、泥?苔?だらけ。でも気持ち良かったー 自分では登れないところを安心して登らせてもらえる。これがガイド山行の醍醐味だと思う。
大棚を抜けると水は涸れる。涸れ沢を詰めて行くと、新大日へ向かう登山道にぶつかる。沢の詰めは、藪漕ぎやガレ場が長く続くところも多いが、ここはあっという間に登山道なのでとても楽チン
後半は体調が回復して元気を取り戻した様子だったが、登山道へ出たら「疲れた〜〜〜
まだ下山がありまっせ
あとは快適に登山道をRAV4の待つ、丹沢国民宿舎へ16時半過ぎに下山。
山岳スポーツセンターのシャワー利用時間に間に合わなかったのが残念だった。
そのまま戸沢山荘へ向かい、夜は懇親会 ‘夏山を語る会’に参加。
懇親会だけに参加する人、明日の勘七ノ沢へも行く人などが集まり、屋外バーベキュー。
戸沢山荘のサダコさんは、お料理上手なうえ、人間的にとーっても魅力的な人 あんな風になれたらいいなぁ。
大棚沢はトップロープで登るには、私にはちょうどスリルがあって楽しい沢だった。入渓までの林道歩きがちょっと長いが、沢自体の遡行距離が短いので時間的に無理がない。何より丹沢で脅威のヒルがほとんどいない。彼女持参のペパーミントスプレーを使わせてもらったせいもあるだろうが、私にくっついたのは手袋の上に1匹だけ。良かった〜
ちょいとバテ気味の彼は最後に「あ〜生きて帰って来られたぁ 」なんて大袈裟に言っていたけれど、日頃は涼しいアルプスばかり行っている彼には暑さが堪えたんだろうなー、お疲れ様。このメンバーでワイワイ登った沢登り、とても楽しかった ありがとう
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コメント
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大棚沢で登場した彼が亡くなったと知り、少なからずシヨックですばい。
写真からも人の良さそうな容姿と雰囲気が伺えたバッテンがですたい。。
まだお若そうだったし、人の一生ははかないものたいね。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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昨日の夜に志水ガイドから、大棚沢で同行した彼が亡くなったという連絡を受けた。一瞬理解できなかった。あんなに人なつこい笑顔で、バテても腐らない、温厚な楽しい人だった。たった1回しかお会いしたことがなかったけれど、彼とはもっと一緒の山行をしたいと思える人だった。
単独の沢での事故だという。残念だ。一瞬の出来事だったのだろう。山はいつも危険と隣り合わせ。臆病な私は骨折程度で済んでいるが、山の魅力を知るほどに求めてしまう心は理解できる。
彼のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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ぺこちゃん、引き続きデニーズ情報ありがとう。閉店前に行ってきます。今日は日曜日だから混んでいるだろうから、近いうちの日勤の帰りにでも寄ってみようかな。
なぎさホテルはお気に入りだったんだー。私は利用したことはないけれど、そこに勤めていたという人が身の回りに数名いるんだ。雰囲気のあるホテルだったらしいね。なくなってしまう寂しさはあるけれど、そういう思い出の場所があるっていうのはいいですね
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重いのは、たぶん私だけじゃないかな?(^^;;
よけいなこと言っちゃったね・・・気にしないで下さい。
山を知らない私が大いに感動できるのも写真が多いおかげなのですから^^
これからもたくさんUPお願いします♪
逗子デニーズは確か9/28までだったような・・・
closeまでにもう一度行きたいな〜と私も思っているところです^^
なぎさホテルは私のお気に入りでした。
どちらも青春の思い出です(しみじみ・・・)
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塔さんも丹沢に入っていたんですね。そうそう、林道歩きは暑かったもの。暑さに弱い人にはそれだけで過酷ですよね。
沢は私にとっては寒いくらいの時が多いのですが、この日は雨具を一度も着ることなく済みました。沢日和でしたね
ヒルの多いところでは、踊っているのが見えるなんて言う人もいるけれど、全然見ることもありませんでしたよ。時期があるんでしょうかね?
河いるかさん、そういう番組をご覧になるんですね。
志水さんに関しては私より詳しそうですね。ただ‘のんびりした性格’っていうのはちょっと似合わないかも。そそっかしい?どこか抜けてる?だから凡人離れしている人ではあるけれど、人が近づき易くもあるのかもしれませんね 本人がこれ見たら怒るかも
ペコさん、お久しぶりですぅ。
母のこと、ありがとうございます。母の元気=私の元気ですからね
重いですか?やっぱり写真多過ぎかな 栂海新道では約700枚の写真を撮ったので、それでも選びに選んでいるのですが 山を登る人がこの記録を参考にしてもらえるとしたら、私の拙い語りよりは写真かなって思ったりするわけですよ。
お仕事のこと、気に掛けてくれてありがとう。うん、今の職場は色々な意味で恵まれていると思います。ここで頑張ろうと思う。
逗子のデニーズなくなっちゃうの いつ?それは寂しい 行かなくっちゃ
なぎさホテルなんてよく覚えているね。逗子の海岸線もよくお店が変わるよね。何になるんだろう?
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遅ればせながら、お母様のご退院おめでとうございます♪
本当によかったです〜(´▽`) ホッ
そしてまた、お山の記事が盛りだくさん!!
私のPCだと、ここのブログはとっても重くて┗(-_-;)┛オ・・オモイ…
かなりの時間をかけて読破いたしました〜(^^;;
実は今、私の職場がナースを一人増やそうとしていまして、
以前noriさんが確か連休がいいとおっしゃっていたので、お誘いしてみようかと思って
お邪魔したのですが、夜勤明けを上手く使って山を楽しんでいらっしゃるご様子・・・
・/span>職の誘いは無用のようですね(^^;;
そういえば話は全然違うのですが、逗子のデニーズが無くなるそうですね。
以前、なぎさホテルが無くなった時と同じような寂しさを感じています。
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志水哲也さんは5、6(?)年前のNHKハイビジョン放送 のお正月の特別番組「黒部幻の大滝」で取り上げらしたですたい。数年前に黒部に魅せられて横浜から移り住んで写真家 の道を歩み始めたと番組は紹介しとりました。勿論主役ばい。その志水さんがガイド役だったら大船 に乗ったようなもんたい。バッテンがそぎゃん人が道を間違ゆっとは、のんびりとした性格のごたるな。33mもある滝を登って行くなんて信じられんばい。ヒルはいやだ。朝の方が良かよ。なんのこっちゃ
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29日は友人と塔へ上がったけれど風が無くて暑かった こういう日は沢登りは気持ちがいいだろうな。トップロープで登らせてもらえば一応安全だしね。
あの辺はヤマヒルの多い地域で特に沢の近くは多いと思われるけどやられなくて良かったよ。俺も今年は「ヤマヒルファイター」のお陰か一度もやられていない。
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河いるかさんも、くれぐれも注意してね。
いくら山が好きでも、山で死ぬことがいいとは思わない。
亡くなる方はそれが寿命なのか、運命なのかもしれないけれど、やはり生きていてもらいたいと願う。私も山で困難にあっても、生きることへの執着を忘れない自分でありたいと思う。