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大無間山 DAIMUGENZAN 11月15日(日)
今回のお休みは久し振りに家でのんびり過ごそうかと思っていたのだが、土曜日の仕事が終わる夕方頃にはすっかり雨
井川湖の畔、‘てしゃまんく’駐車場へ深夜0時半頃に到着。他に車は無く、草スペースにソロテントが1つだけ張ってあった。 この駐車場は8台のスペースとキレイなトイレ が完備されており有難い。直ぐに熟睡
11月15日(日)5時起床。目が覚めた時、まだ暗い中をヘッドランプを点けて早くも出発した人がいた。駐車場に1台の車があった。何時頃に来たのか全く気付かなかった。大無間ピストンはロングコースなので、日の短い今の時期はモタモタしていられない。ただ、暗い時間に出発しても道がわからなそうだったので出発はライト不要の6時と予定しており、その通りにまずは出発した。ところが…やはり登山口がわからない。地図上では最初に左折できるところを入ればいいと思い入ってみたのだが、目印の神社らしきものも標識もない。民家に入ってしまいそうだ。迷った時は元に戻るに限る。駐車場に標識がないかと見回すと、ちゃーんとあるではないか!やっぱり明るい時間じゃないと私はダメだ。
これによると、私が先ほど曲がった道は載ってない?おかしいなぁ。まあこの地図通りなら間違いないので、この通りに車道から行くことにする。とりあえず助かった
諏訪神社の鳥居。
駐車場から所要6分くらい。
この前方に湧水が出ている。どなたかのブログで「生ぬるい水」と書いてあったので触ってみると、本当にこの時期でも冷たくなかった。
肉眼的にはもう明るいのだが、写真を撮るにはまだ薄暗いようで、全てボケてしまう。
鳥居を【06:20】出発。
鳥居から山道を歩くと5〜6分で舗装路にぶつかる。今度は目の前に標識があったのでわかりやすい
階段を上って直ぐのところに登山届を出す場所が設置されていた。【06:27】
杉の樹林帯から始まり、広葉樹林、そして色々な樹木が混在する地帯を通過。グッと登り、九十九折りに登り、そしてまたグッと登るといった道だった。
写真は下山時に撮ることにして、まずは目的の‘大無間山’を目指す。12時までに到着できなければ引き返す予定。
ここは1796.2mのP4地点。
【0802/0806】
西側のみ視界が開けている。山並みが美しく、井川湖が見える。
小無間小屋は目の前。徒歩数秒。
小屋の中を覗かせてもらおうとドアをガチャガチャするが、鍵がかかっているはずはないだろうが、開かないので諦める。水場はない。
この看板がところどころに出てくる。小無間山を過ぎると、『小無間山⇔大無間山』の標識になる。
これが小無間山だ。小屋から小無間山までの道のりが結構険しく歩きにくい。
崩壊地帯も左右に見受けられる。
ああ、これを登ったらまた降りて登り返しか 出発が少し遅れた分、頑張って登り過ぎて疲れが出て来た。
右手(北側)に視界が開ける場所があった。
どこからでも富士山はわかるなぁ
小無間山 2149.6m【09:23/09:33】
展・/span>なし。
お腹もぐぅぐぅ鳴ってきたので楽しみにしていたチーズどらやきにかぶりつく。美味しい
お天気は快晴 だが、風がもの凄いのだ。樹林帯なのに強風で、山がゴォーッ と呻ったり、樹木のザザザザザーッ とざわめく音が絶えず聴こえる。これ曇りでも撤退したくなるな。ここからは雨具の上着が離せない。
南側の展・/span>。
小無間から大無間の道程は気持ちの良い樹林帯だ。崩壊地点もあるが、少し下がった斜面をトラバースしていれば全く不安もない。
時々視界が開けるところがあるが、ほとんどが深〜い深〜い森の中。
先日登った光岳も見えているはずだがサッパリわからない。どれ?
大無間山頂直ぐ手前に、寸又峡下降縦走路への標識。へぇー!地図上で見てきたけれど、方角的に錯覚してしまいそうだな。
大無間山 2329.3m【10:40/10:50くらい】
無事に予定時間をクリア。
山頂には、朝、駐車場を先に出発していた単独男性が居た。気さくな方で、直ぐに「写真、撮りましょうか?」と声を掛けてくださったので、写していただいたのがコレ なかなか広めの山頂だが展・/span>はない。
写真では日差しが当たって静かに見えるけれど、かなりの強風で、寒くて寒くてじっとしてはいられない。たまらずに風が吹き抜けない場所まで少し下ってから休憩 とする。
帰路は時間的な心配がなくなったし、太陽も上に居るので樹林帯といえども明るいため、写真を撮りながら下山する。
大無間〜小無間の樹林帯はこんな風に気持ち良い、明るい森林だ。
この一帯はイワカガミが多いので、夏は華やかな登山道になることだろう。
これ、ポーズをとっているわけではない!慌てているのだ。右が崩壊しているのだが、三脚は無事に左側へバッタリ倒れた。その直前にシャッターが切れていたのだ。
今回は強風のため、何度もカメラは三脚もろとも倒れたが、岩場ではないことと、本当に丈夫なオリンパス なので壊れずに済んでいる
低木がふさふさと濃い緑を輝かせている。ちょっとアスレチック的な岩遊びあり。
大無間側から見た、小無間山。北斜面が崩壊。ああ、また登らなくちゃ。
これが小無間から小屋までに続く、ちょっと歩きにくい岩の登山路。
この緑の草木もこのルートに特徴的な植物だった。どんな花を付けるのだろう?
小屋も過ぎ、あとは一気に下山という前の一休み。
ここまで来ると風もおさまり雨具を脱いでから歩き始める。
麓はまだ美しい紅葉が見られる
それで、ここまでは確実に登りでも見覚えのある景色だった。帰りに写真を撮ろうと思っていたんだもの。
こんな大木あったっけなー? 朝は急いでいたから足元ばかり見ていて気付かず通り過ぎちゃったのかな。なんて思いつつ下山。
ちょっと両側の草が伸びていてかき分けながら歩く場所が増えてきた。この先、踏み跡はしっかりしているが、笹がうるさくなってきた。こんな所歩いたっけ?ちょっと変だなぁ〜とは思いながらも、大無間までの道のりは1本だから迷うわけがないと思い込んでいた。
真っ直ぐで立派な杉。どのくらいの太さか手を回してみる。…なんてのん気にしていたが、
井川湖が見えた
朝の見え方と絶対に違うと確信 登りの時に見たのは、湖はもっと右手に離れていた!
踏み跡がまずまずしっかりしているし、確実に高度を井川湖へ向かって下げているし、時間的にもまだ心配ないのでこのまま下降することにした。
とはいえ内心穏やかではない。GPSも2万5千分の1の地図もなく、エアリアマップだけだったから
きれいな紅葉を見て、気を取り直し考える。
う〜ん、迷った覚えがない。一体どこで右方向へ来てしまったのだろうか。
しばらく降りてもダメなら引き返すしかない。もうヨレヨレなんだけどな
そしてその後は結局焦って急いだため、3回も前倒しにコケた。
突然、踏み跡も不明となり、冷や汗ものだったが、立木や倒木に青テープがところどころ巻いてあった。林業のためか何なのかわからなかったが人が入っているわけだから心強かった。急斜面で踏み固まっていないため、枯れ木やザレた土と一緒に崩れ滑る。「落ち着いて、しっかり木に掴まって、ゆっくりと…。」と自分に言い聞かせながら下方へ向かうと車道が目に入った 助かった〜 この簡易水道の上辺りの急斜面を落ちるように降りて来たのだった。ヤレヤレ ここから5分程度の道のりで県道60号へ出る。目の前が南アルプス井川オートキャンプ場だったので、駐車場までは直ぐだ。なんだ近いよー感激 身体についた枯れ枝や葉っぱ、泥を払いながらトボトボと駐車場へ戻る。
【下山:大無間山10:50→小無間山11:50→県道14:20→駐車場14:24】
それにしてもどこで間違えたんだろう?最後の尾根を1本右へ入ってしまっただけなんだけれど、う〜〜〜む 予想外だ。ともあれ無事に帰還できて良かった。
大無間山で出会った人は、ピストン日帰りの単独男性1名。小屋泊まりで今日大無間登頂下山の4人パーティ1組。同じコースで明日大無間登頂の単独男性。そして大無間を経由し、北岳まで縦走するという大荷物の単独男性1名。これは羨ましい。私もこんな本格的な縦走をしてみたいものだ。
こんなに安くてシャンプー・ボディソープ完備。ドライヤーもあった。
お湯は少し黄色がかっており、ぬるぬるとした感じがお肌にいいような
湯温は40℃ちょっとだったので温めだ。時間があればゆーっくり入りたいところだったが、汗を流してシャンプーするのが先決。でもちゃんと内湯も露天も楽しんだ。他にも人はいたので、この写真は着替えも終わって更衣室を出る直前に撮影。
看板付近がちょっとゴミ場になっているけれど、中は古いながらもキレイにされている。駐車場は広いし、お座敷の休憩室もあった。お薦めです
‘大無間山’は‘∞’を想像させられる。本来の意味は、死後に罪を背負った人が行く大地獄のような意味があるらしいが、他の人の山行記録によれば、一歩ルートを外し藪漕ぎとなったらそれはもう地獄の如き苦しさらしい。
私のイメージとしては、森林がどこまでも奥深く続き、その中には人間が把握しきれていない見知らぬ生物(植物)が多数生息しているような、無限の森のように感じられたのだった
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コメント
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「山は大好きだけど、必ず帰って来ます 」か‥。そのお言葉を信じて、これからも安心してブログを拝見します
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木には時々抱きついてみます。心地いいもんですよぉ〜 ケンチャンもお試しあれ
山の名前ってそれぞれ由来があるのでしょうが、読めないような名前もあるし、「茶臼岳」や「駒ケ岳」のように同じ名前の山がいっぱいあったりと面白いものです。
山は大好きですが、必ず帰ってきますよ
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日本各地には、本当にオモシロイ名前の山がたくさんあるんだ 大無間山も、なんだか‥ゲゲゲの鬼太郎に出て来そうで、オモチロ〜イ ‥だけど、オトロシ〜イ ( ̄▽ ̄) … 木に抱き着いてたね!(-_-) 気持ちよかった ( ̄▽ ̄;) 仙人になって、戻って来ないかと思った (・_・) お帰んなさい ( ̄▽ ̄)
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あるぷすさん、笊ヶ岳情報を色々ありがとう そう、そのコースもありますね。
山はピークには達成感がありますが、そこに達するまでの過程、つまりコースによって全然違うわけで、地図を見たり、ネットや人から得た情報で好みのコース取りで歩くことが‘意味’にもなってくるわけですね。
もちろん登ってみていい山であれば、他のコースからも登ってみたくなるわけで…。さてどのコースから行こうかな?と、考え始めたところで、ひょっとしたら来月ガイド山行で行くことになるかも。その場合は老平からの入山になります。
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もし老平から登る場合、沢渡りのある広河原に行くまでに斜めに傾いた錆びついた桟道があります。これはものすごく危険で手すりが錆びついていて体重をあずけたらポロッと折れそうだし 斜めに傾いた桟道は歩く面は木道で苔がはえたような状態でとても滑り易いので、長さは5メートル弱ほどと短いのですが下が20メートルほどの谷なので通る時は慎重に慎重をきして、くれぐれも足をとられて谷に落っこちないように注意してください
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土砂崩れは昨夏ではなく今夏です(^-^;
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あのぉ、笊ケ岳に登るにはさわら島や伝付峠や南部の青薙山からの他に雨畑の老平駐車場→布引山→笊ケ岳のコースもあります。
老平から笊ケ岳まで標高差2140mほどあって結構登り甲斐があるので機会があればお試しください。
なお昨夏、伝付峠入口の広河原手前で土砂崩れが発生して今も工事中のはずなので行く時は事前に確かめた方がいいかもしれませんね
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塔ノ岳さんの計画はやっぱりスゴイですね。
白峰南嶺日帰りなんて
大無間山は特徴のある山容なんですね。私って全然山座同定ができないもので
伝付峠から広河内岳は歩いてみたいと思っていますが、私には1日で抜ける力がないのでテント山行になるし、読図能力が低いので道迷いの心配があり、やはり行きたくても行けないコースとなっています。この冬こそ低山で読図をしっかりやろう!・・・といつも思いつつできません
笊ヶ岳は椹島から入ることしか考えていませんでした。でも伝付からの方が私にも向いているかもしれません。来シーズンまた考えてみようっと。
私に塔ノ岳さんくらいの体力とスピードがあったらもっとあちこち行っちゃうだろうなー
あのぉー 私を目標にする意味?がわかりません(?_?)
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これまた、びっくりで焦りました!!
大無限山は南ア南部でなくても北部からでも特徴ある山容で
気になる存在であります。まだ未踏峰です...!
今年は白峰南嶺日帰りを目指してました....
しかし、7月は悪天、8月は北アルプス、9月は面倒になり...
悪い癖で、また来年に持ち越しとなりました。
伝付峠から広河内岳と笊ケ岳方面へと二分してやろうか?
と考えてますが、この分だとnoriさんの方が先にやりそうですネ!
田代入口から伝付峠と白河内岳の広い稜線が怖くて行けないのです!!
臆病すぎて、思い切りがなくて、初見の山、なかなか行けませんね!
noriさんとのまダッシュさんを目標にして追いかけたいと思います!
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yatarouさんも下山の道迷いがありましたか。寒い上に暗くなって道に迷ったら最悪ですよね。装備があればビバークも有りだけれど、持ち合わせがなかったら・/span>ッとしますよね。こんなアホなことで捜索されるのも嫌だし
体力は特別あるわけではないと思っています。気力と行動力は結構あると思っていますが 山が好き それが何よりの原動力です
あるぷすさんも下山時の道迷い経験者のようですね〜。山に入ると少なからずありますよね。初めての山なんて尚更最後まで気を抜いてはいけませんよね!また1本道だという思い込みが招いた失敗でした。女峰山の経験が生きてないか でも地図にルートがなかったんだけどな・・
あの双子峰は笊ヶ岳ですか。なるほど、ありがとうございます。この山も行きたいと去年から思い始めている山なんです。ただ、知人関係で事故話しなどを聞いたことがあるので、どうもスンナリ簡単に行く気にはなれない山の一つでもあります。
口坂本温泉 は本当にタダでした でもお金を払ってもゆっくり入りたい魅力ある温泉(湯)でしたよ。
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ロングトレイルのコースお疲れさまでした。束の間の晴れ間 に反応して、すかさず飛び出すところはnoriちゃんらしいですね。
途中の小無間山の登り下りが結構こたえるようですね。樹林帯の道は大木もあったり樹木も多様で麓の紅葉も目を楽しませてくれたようですね。
双子峰は方角的に笊ガ岳ですよ。たぶん。富士山 はほんと雪が少なく見えますね。南西側は少ないのかも。
下山地点が近いと言って安心するととんでもない落とし穴が待っていますよ
口坂本温泉は結局只で入ったのですか?効用のありそうな風情のある温泉 のようですね。
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先週に続き南アルプスですか。またまたコースタイム14時間強のロングコースですね。2週連続で厳しいコースを選択するという根性がすごいと思うけどやっぱりズバ抜けた体力の持ち主なんですね。感心しました。
マイナーな山のようだけれど300名山に入っているから結構人が入っているんだね。
道を間違えたのがかなり下の方まで来てからだったからそれでも助かったね。そういう時、下の方に道路が見えると助かったーと感激した気持ちになるの俺も経験ありますよ。
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ええ、よろしくお願いします