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富士登山 【御殿場口ルート】
2010年8月27日(金) 深夜2時15分に須走口駐車場に到着
ところが満車で、交通誘導のおじさんから「7台目だから下で待っていれば空いたら呼びますよ。」と言われた。いくら7台目とはいえ、こんな時間に帰る人はいないだろう。せめてご来光を見て下山してくる人を待たなければならない。それならば 一番近い隣りの登山口である、御殿場ルートは標高が低いことから人気薄だとHPで見てきていたのでそちらへ急遽移動。富士山に限っては、どこのルートからでも日帰りができればいいと思っていた。植物も景色もさほど変化はないし、せっかく天気がいいのにどこへも行かないよりは富士山でもいいか、という程度だった。案の定、御殿場口の駐車場は第一から第三まであったと思うが、・/span>裕で第一駐車場へ停められた。到着は午前3時になってしまい結局寝不足だ
【コースタイム】
御殿場登山口 06:00→大石茶屋06:07→新六合目07:52→七合目 日の出館08:39→七合目四勺 わらじ館08:49→八合目 見晴館09:25→銀明館(山頂)10:06/10:08→浅間大社奥宮10:09→剣ヶ峯10:18/10:20→山口屋など営業小屋集落10:39/10:42→銀明館10:53/11:00→八合目11:14→七合目11:31→大砂走り→大石茶屋12:06/12:17→御殿場口12:20
第一駐車場出入り口至近にトイレ
洋式で、常に便器内には水が流れており、清潔な感じだった。しかし手を洗うところはない。
御殿場口 登山口 標高1440m 午前6時ジャストに出発だ。
火山灰の地に咲く花は限られているようだが、歩く者にとっては変化と潤いが感じられる貴重な存在だ。
アザミも沢山咲いていた。
この2種類だけだったと思う。
いつの間にやら雲で富士山が隠されてきてしまった。
ここの標識には、旧二合目八勺と書いてあったが、私は五合目から登っているわけだし意味がよくわからない。
実はここまでの登り坂を、道を間違えて‘大砂走’に続く下山コースを登ってしまった。
えらく急な直登で、深い砂に埋もれて一歩進むのに半分は下がってしまうような状態だった。疲れた
それを見ていた単独のおじさんが、「こっちを登ってきたの?!無謀な登山をしてはいけない。御殿場口は小屋もほとんど営業していないし、標高は低いしわかっているのか?日帰りのつもりなら私が日帰りできるペースで歩くから付いてきなさい。」と言われてしまった コースタイムは見てきているが、詳しいことは頭には入っていない。山小屋を当てにするつもりは最初からなかったが、道を間違えて苦労しているのを見られていた手前何も言えなかった。ただ、おじさんのペースでは下山が夕方近くになってしまいそうだったので、そこは勘弁してもらい「体力があるので行けるところまで行き、ダメなら無理せずに引き返します。」と言って振り切ってしまった。でも、こういうおじさんの存在は大切だと思う。ありがたいことだ。
一時的に雲の中へ入ってしまった時にはどんより暗かったが、抜けるとまた視界が開けた。
近くに見えて遠い山頂。なだらかに見えて結構な急坂。
眼下には先ほど通過した雲海帯
新六合目 2590m
小屋は営業していない。
そりゃそうだ。須走口の人出に比べたら雲泥の差。ポツリポツリしか人はいないもの。
宝永山 2693mが奥に見える。
富士宮口との間にある。
今日は寄る気にはなれないなぁ。
砂走館 ここが御殿場口ルートで唯一しっかり営業しているのがわかった小屋。
別にこのタンクを担いでいるから写真を撮ったわけではない。けれどすれ違いざまにいきなり「お金!!」と睨まれ、強い口調で言われてゲンナリした。どちらのお国の方なのか。
外国で被写体として人にカメラを向けるとしたら気遣いもするし、お金も払おうと思うが、富士山で外人さんが働いているとは思いもしなかったし、それがどうこうではなく、被写体としての価値はない。あの言い方にムッ!としてしまった。ここは大らかな日本だぞ
九合目はまだかなぁと登っていたら、稜線の銀明館に着いてしまった。
そう、御殿場口ルートに九合目の目印はなかったのだ。
思えば、道を間違えた砂走りの登りが殊更辛かったので、お陰でその後の道はさほど苦労はしなかった。そして七合目以降は足元が固めになるので登り易くなる。
銀明水前で記念撮影
周囲には3〜4名の方が休憩されていた。
静かなものだ。
最高地点である、『剣ヶ峯』を目指し、そのままぐるっとお鉢巡りをすることにした。
浅間大社奥宮
銀明水から岩を通過すると1分もせずにここへ到着。
いきなり人がいるので驚いた。
富士宮口ルートからの登山者のようだ。
売店もまあまあ賑わっていた。
剣ヶ峯 3775.6m 富士山最高地点である。
この写真、人の間を縫ってなんとか撮影したもので、周囲にはボーっと立っている人が沢山いた。
奥に展・/span>台と表示された狭い場所があり、数段の梯子を登るのだ。
何故かここは混雑していなかった。
展・/span>は残念ながら雲に包まれ開けず。
お鉢巡りをして、ちょうど剣ヶ峯の反対側にやってきた。
親子の存在がまた絵になっている。
ガスがかかったり、晴れたり、これぞ山の天気だ。
案外お鉢巡りをしている人は少ない。すれ違ったのは1パーティ、上の親子、単独者4名くらい。
あれぇ〜?また『浅間大社奥宮』の標識がある。2つあるんだ
それにこちらはスゴく人が多い。
そして一番賑やかな場所がココ。富士山銀座とでも呼びたいくらいだ。
ズラッと営業している店が並び、休憩している人もいっぱい居る。
吉田口と須走口の両方が合流して登りつく場所になるのだ。御殿場口ルートとはエライ違いだ。
私は富士山登頂4回目になるが、山頂小屋が営業している時期に登ったことがなかったので、バッジを持っておらず購入。カナヅチで日付を入れてくれた。そんなサービスは初めてだったので嬉しかった
こんな火山灰地帯もあり、お鉢巡りは静かで楽しい。
ちょっと高山病なのか、だるいというよりも身体が宙に吊られているように軽いのだ。変な感じ。
一周終了。休憩も含めて45分かかった。
何々、一歩が3mで降りられる そりゃ下山は早そうだ
そんなわけで日の出館辺りから、登りとはルートが違って、大砂走りとなる。
このロープに沿って行けば、大石茶屋まで誘導してくれる。
砂が深いほど快適だった。
ガスなのか、砂埃なのかわからない感じ。マスクをしている人や、タオルで顔を覆っている人がほとんどだった。私は追い越す時だけタオルで鼻口を押さえて一気に通り過ぎる。
後ろになった人はさぞ埃で迷惑したことだろう。でもあっという間だから勘弁ね
休憩なしで一気に大石茶屋へ到着。
なんと下りは1時間6分しかかかっていない。恐るべし‘大砂走り’ 決して登ってはいけません
ここから駐車場まで下りは3分だった。
ここまでは観光客も上がってくるので、皆さん寒そうにラーメンなどを食べている
その横で汗をかいてカキ氷を食べるのは、ちょっと違和感があったがコレが最高
‘いちごみるく’をいただく。¥500
おばさんが、山盛り作ってくれたのは嬉しかったが、テーブルに置く時にパサッ!といっぱいこぼしちゃった もったいない
でも本当に美味しかった
下山後の温泉はどうしようかと思ったら、御殿場IC至近のところに『オアシス』というスパを発見。
入館料¥1500だが、タオル使い放題、ルームウエア付き、テレビ付きリクライニングシートの部屋あり、お食事処のメニューも豊富。エステにボディメンテナンスも良心的値段であり。
寝不足だったので、ひと風呂浴びて、仮眠をとってから帰ることにした。
浴槽は、コラーゲン風呂、メンソール塩風呂、ジャグジーに露天、そしてプールのように大きい人肌程度の最初は冷たいと感じる浴槽。これがなかなかいいのだ。
サウナもドライとミストがあり、水風呂も別途ある。
そして妙に空いている。なんで
ってことで、・/span>裕の撮影 これがコラーゲン風呂 すべすべ感あり。
食事もして、ボディメンテナンスもしてもらい、ゆっくり家路についたのであった。
富士山は山としての面白みには欠けるが、体力作りや精神の鍛錬にはいいかもしれない。
それぞれのルートからまた登ってみたいと思う。
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コメント
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hiyokkoさん、まずはレース連覇おめでとうございます
そんなhiyokkoさんだからこそ、御殿場駅から走る なんて計画になるんですね。あり得ない そりゃ体力も尽きるし、時間も遅くなりますよ。いやはや恐ろしいかぎりです。
私もキナバルへ行く前に仲間と高度順応トレで2回ほど登りました。もう何年経つかなぁ。懐かしい。お陰で?その時は高山病にはなりませんでした。
キリマンは2月だったので、富士山トレーニングはできませんでしたね
ところで河口湖口って知りませんでした。私の地図には載ってなあい。古いからかな。
また低いところから登るのでしょうね。これも私には有り得ない。。富士登山競走だけで十分です
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今回のブログで、富士山のことが ちょっぴり‥わかりました。ありがと 。‥相変わらずアホなコメントでごめん
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御殿場口は、吉田口(登山競走)以外に初めて登った登山ルートです。
山梨側からのアプローチが遠いから、何も知らずに駅伝で往復するコースだから吉田口と変わらないくらい・・・と思って、御殿場駅から午後2時頃?スタートしたのですが、太郎坊へ行くまでで夕方になり、日の出館で力尽きました
山頂山小屋まで行って過ごすつもりだったので、ライトも持っていなかったんですよ
無謀でしたが、1人で登っても危険のない、アクセスの良い高峰といったら富士山しかないとアドバイスを受けて、キナバルの高地トレーニングの為でした。
途中で前後した同年代男性と即席のパートナーになりお互い励まされましたが、キツイ登りでした。その時のペースよりずっと早いです。
どうも私は砂礫が苦手(遅い)と最近気がつきました。
帰りは富士宮口からお中道をトラバースし、6合目から30分くらいで下りたかも。
私はあと河口湖口で全登山道コンプリートです。
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何が違うんだかよくわからない。
『富士山には 普通の山みたく、緑の木々が生えてるように見えないんだ』って、見えなくて、実際に生えてもいないし、ん?実際は木がわんさかだったら不思議だけど。
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ちがうよ。木ってのはね、富士山には 普通の山みたく、緑の木々が生えてるように見えないんだ。だって富士山て、雪景色ばっかしでさ。遠くから見るときれいだけど、のりちゃんのブログだと、砂漠のように渇き切ったお山でさ(;_;)‥ あのきれいな富士山が、実は 砂漠だったなんて ‥木が一本も生えてないなんて。いくらなんでも、あんまりだ(ToT) 残酷だよう!(≧ヘ≦)
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富士山に登るルートは前述したように、4本だよ。御殿場、富士宮、須走、富士吉田。
私は須走と、もうひとつどこかから登っていると思うけれど、行ってみないとそれがどこのルートかは忘れちゃった。高度順応のために行ったから、富士山を楽しむとか、ピークハントとかいう目的じゃなかったこともあり、印象に残っていないんだ。
御殿場は初めてだったけど、6合目までが特に長くて歩きにくくて修行のように感じてしまった。
木ってどこにある?
須走口ルートの下の方にはあるけれど、登ると直ぐになくなると思うよ。御殿場ルートにはなかったけどな?
あ、大砂走の道案内に打ち付けてある木の目印のことを言ってる?
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富士山て 遠くから眺めていると、木が生えているイメージが あんまり ないんだけど‥ どうしてかな (・・) 雪のイメージが 強すぎるのかな‥
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富士山を登るコースは いったい いくつあるニャン
歩く距離も傾斜も違うってことだよね?
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塔ノ岳さん、黒戸尾根より御殿場口が厳しいってそれはちょっと だって黒戸尾根は梯子が沢山でてきたり、攀じ登りもありましたよねぇ。私は1回しか行ったことがないですが、かなりキツイ印象が残っています。
御殿場口は精神的にキツかったです。景色や足元が7合目くらいまで変わらないので。
山としては、このルートでまた行きたいとは思えませんね。ただトレーニングと割り切れば、静かなルートだし下りは楽なのでまた行ってもいいかな、と思うところです。ただ、他のルートも一通り登ってからにしたいです。
ところで1日、北アルプスに入るのですね。槍の日帰りはしてみたい気もしますが、林道が長い?としたら、私はコースタイムを縮めることはかなり困難です。急登が続く方がいいみたいです。どんなコースか、塔ノ岳さんのブログ更新を楽しみにしています。
蓮華温泉周回コースは、白馬岳をパスして分岐で蓮華温泉に降りるならば可能かと思うのでいただきます 多分9月中に行けると思うのですが。
yatarouさんも御殿場口をご存知でしたか。私も距離や標高差というよりも、あの足元の悪さとマンネリの登りを知っていたら選べなかったと思います。知らないことは強いです。
富士山では高山病らしい高山病にはなっていないと思います。8合目を過ぎたあたりから、足が重くなって動きが悪くなるとか、頭がボーッとする感じなどは以前に感じたことはありますが、キリマンでの激しい頭痛や浮腫み、メマイ、食欲不振といったものは全くないです。そして今回は、それまでに3000m前後の山々に行っていたせいか、身体はずっと軽かったです。むしろ砂で埋る下の方よりも、上がるほどに軽く感じました。体調って不思議なものですね。yatarouさんが高山病になりやすいというのは意外な感じがします。じゃあ富士山でお酒を飲んだら安く済みますね?
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いくら駐車場が空いているからといって、御殿場口から登る気にはなれないよ。
それにしても登りは凄いタイムですね、あの道で‥‥。
4回登っているけど、3回は高山病で苦しみました。
こんな筈じゃないと思いながらも足が前に出なくなるんだよね、息苦しくて。
キリマンでは苦しんだけど、この位の高度では平気なんだ
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私も7/18に御殿場ルートで剣が峰まで行きました。
黒戸尾根ペースのつもりでしたが
登山口→剣が峰 3:31
銀命水→登山口 1:02
だったような気がします。
ほぼ、noriさんと変わらないようなペースでした。
それにしてもnoriさん強い!
御殿場口は黒戸尾根の登りより絶対に厳しいです!!
蓮華温泉→白馬岳→雪倉岳→朝日岳→蓮華温泉
も日帰りは大丈夫でしょう。
昨日の午前、山岳写真家の磯貝猛氏が北穂南稜の下りで
浮き石から滑落死したそうです。
お互いに・/span>倒には気をつけて下りは慎重に。
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富士山て、 遠くで眺めるとホットするけど‥ 近づくと 意外とクールな横顔だったんですね ‥知らなかった。 すいません 凍りつくようなジョーク でした ‥(;_;)
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御殿場口からのルートは初心者は止めた方がいい。一発で山登りが嫌になるかも
これまでブログで紹介した山と景色が全然違うというか、変化がないでしょ。ずーっと火山灰の道を眺めて、山頂だけ目指して何時間も歩くってしんどいよ。
今回は雲が下にあったから、富士五湖や遠くの景色の展・/span>もきかず、もくもくと歩いちゃったもの。
それに途中途中で営業小屋があると、辛くても次の小屋まで頑張ろう!って思えるけれど、行けども行けども閉鎖荒廃していると暗〜い気持ちになりかねない。
大砂走は下山には最高ですよ。私は右膝と股関節を傷めているけれど、全然負担にならないの。砂が深ければ深いほどいいクッションになるし、急であればあるほど体重で勝手にズリ落ちて行くので一歩が3mは大袈裟にしても、1m以上は滑り落ちていると思う。膝から下を回・/span>させていれば惰性で負担なく勝手に降りちゃいます。・/span>んでも衝撃はないよ、きっと。
ただ、ストックを持って一歩一歩降りようとする人はなかなか進めない。登りですれ違った人がまだ大砂走りの上1/3くらいの場所にいたけれど、あれではせっかくの大砂走の意味がない。大変だろうなぁ。
地図を見ると、富士宮ルート以外は下山道は別になってるねぇ。
今回の御殿場口ルート、そして富士宮口ルート、須走口ルート、吉田口ルートと4本の登山道がある。自分がこれまでどこから登ったのか、連れて行ってもらうと印象に残らない。須走口は登っていると思う。
山頂は多分寒かったのかもしれない。ほとんどの人が雨具を着ていたから。登って疲れて座りこむと冷えちゃうと思う。ずっと動いていれば私のスタイルで丁度良かった。風がほとんど吹いていなかったから、気温は低くても体感温度は私には寒くはなかったよ。風があったら相当寒いね。雨具は絶対必要!繰り返すけれど、御殿場口は止めた方がいい。
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お疲れ様
富士山に下り専用の登山道があるとは知らなかった。それが大砂走りって訳ですか?それにしても1時間ちょいで下りてくるなんて。膝にかなりの衝撃と負担がかかると思うけど何ともなかったのかな?
登り口にも人気のコースとそうでないコースがあるとは。
いとも簡単に登っちゃったような印象ですね。普段から鍛えている人は違うな
軽い高山病にかかったようだけど、山頂は寒くなかったですか?
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遠くから眺める富士山は神秘的なくらい美しいけど、間近に見る富士は‥下町っぽくて庶民的な山なんだね 。浅草か上野に居るような感覚を覚えた。いろんな意味で、 日本人の 心のふるさとなんだなぁ‥富士は
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ニャンともスゴイニャ〜
富士山 は一生に1度は登ってみたいと思っている場所を いとも簡単に登ってしまうとは…
にゃんこは地道に体力作りしま〜す
磯貝猛 Wiki
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・/span>報 山岳写真家 磯貝猛さん
山岳写真家、磯貝猛氏が穂高で亡くなられた由、元同僚の宮武利・/span>先生のよきパートナーであられ、そのご縁でお宅にお邪魔したり、ご馳走になったり、そして毎年素晴らしい山の写真の年賀状を頂戴しておりました。悠揚迫らぬその温顔が忘れられません。 ...(続きを読む)
気になったニュース 山岳事故 - 松浦淳のブログ - 楽天ブログ(Blog)
2010.8.29 15:54 産経新聞 29日午前7時35分ごろ、長野県松本市の北アルプス北穂高岳(3106メートル)で同県安曇野市穂高有...
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間違えた!
地図を確認しないで書いたら、精進口と間違えてしまいました。