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八ヶ岳(硫黄岳〜横岳)
このところ仕事で事務作業が重なり心身共に疲れがたまってしまった。こんな時こそ山で発散したいところだけれど、登山天気予報をみると晴れ
は関東の南側、そして富士山くらいだ。でも富士山は気分・/span>換にはならないし、希・/span>的観測で正午から晴れマークの八ヶ岳へ行くことにした2010年9月21日(火)諏訪南ICで降り、ファミマに寄り、0時頃に美濃戸口に到着。4時まで寝る
美濃戸まで車で入れるとは思っていなかったので、美濃戸口から登るつもりでいたが、4時を過ぎると数台の車が林道へ入って行ったので、体調も芳しくないし、私も美濃戸まで入ることにした。
駐車場は連休明けとあって空いていた。手前の赤岳山荘で1日¥1000の駐車料金を支払う。
今日は身体に優しい山登りというつもりで、硫黄〜横〜赤〜阿弥陀と時間をみながら歩こうと思っていたが、結局のところ時間の問題ではなく、硫黄岳稜線からの激しい暴風と展・/span>ゼロの状態から、地蔵尾根から下山することにした。
【コースタイム】美濃戸05:46→赤岳鉱泉06:57→硫黄岳07:55→硫黄岳山荘08:14→横岳08:43→三又峰08:53→地蔵ノ頭09:27→行者小屋09:49→美濃戸10:51
美濃戸から北沢コースをとる。
まずは林道歩き。曇り で空がなかなか明るくならないため、写真はブレるし、熊が出そうだし、元々お疲れモードなので気分が上がらない。
今の時期にしっかり咲いていた唯一の花はトリカブト。
この沢を渡るとようやく林道とお別れで、歩き易い?登山道へ入る。
こうして沢を幾つも渡るが、全て木道などの整備がされているので心配ない。
さすが八ヶ岳だ。
なんだかアプローチのようななだらかでいい道のままに赤岳鉱泉に着いてしまった気分。最近、急登を多く登ってきたせいか、全然登った気がしない。
小屋の横にはクライミングボードが設置してあった。
なんともリッチでお洒落な小屋だ。
喉も乾かないため、そのままスルー。
赤岳鉱泉を過ぎると、しばらく九十九折にやや急な登りが出てきて調子が乗ってくる。
雨は降っていないのだが、ガスがずっとかかっているので濡れてしまう。
稜線に出る前に、ザックカバーを付け、雨具の上着を一番上に出しておく。
樹林帯を抜けると途端に暴風が吹き荒れる。
しばらくそのまま歩いていたが、途中から防寒用に雨具の上だけ着用する。
硫黄岳には何度か来ているが、大体こんなガスと強風に遭っている。
ケルンの存在が有難い。
硫黄岳 2760m
もの凄い風なので、三脚を短いまま脚を石で固定しての撮影だ
この時点ではまだ突風が吹いたり、一時的に止まったりという具合だった。
しかし、ここから進むに連れて、暴風が常に吹き、時に突風
ザックカバーは飛ばされ、運良く三脚に引っ掛かったので仕舞い込む。
時に足を踏ん張り体勢を低くして立ち止まったりしながら一歩一歩を確実に踏みしめながらの前進となった。
不思議と引き返す気持ちには一度もならなかった。
風は西側から吹きつけている。
ここは東斜面なので優雅に写真も撮れる
この鎖場を乗越すと西側へ出る 慎重に慎重に。
こんなお天気でも人がいるのが八ヶ岳。
人に会うと心強くなるものだ。
横岳 2829m
これは居合わせた方が撮ってくれた。
結局のところ、一番突風が吹き荒れていたのが硫黄岳山荘前後で、あとも暴風ではあっても立ち止まるような風ではなかったので恐怖心はなかった。
正午から晴れ のはずだったが、どうも無理っぽい。
時間的には十分なのだが、ずっと強風にあおられ続けたので、手が冷たくなってしまった。展・/span>も何もないのでこれ以上、稜線を歩きたくない。赤岳、阿弥陀岳もただピークハントするために行きたいわけではないので、今日のところはこのまま地蔵尾根から下りることにした。
鉄板の階段が多い。そして歩く人によっては落石を落としやすい道だ。
途中、団体ツアーが2組いたが、リーダーの方がマナーが良く、メンバーに指示を出して直ぐに道を譲ってくれてありがたかった。
樹林帯に入れば無風。
雨具が暑くなり、ここ行者小屋で脱いでそのまま一気に下山。
下山は南沢。
北沢に比べると、大分下の方まで涸れ沢だ。
道端にかろうじて咲いていた花。
あっけなく美濃戸へ帰ってきてしまった。
青空になったら、このまま八ヶ岳のどこかの山へもう一座登ろうか?などと考えもよぎったが、結局空は厚い雲 に包まれスッキリしなかった。
赤岳山荘でソフトクリームを買う。
これがスゴク粘着度の高いアイスクリームで、全然溶けて垂れるということがない。ねっとりというか、ガムのような弾力がある奇妙な食感だった。
駐車場は結構いっぱいになっていた。
八ヶ岳人気はやはり高い
道端にはコスモスが揺れていた。
この後、‘樅の湯 ’で汗を流し帰路に着いた。
今回の山歩きは久し振りにお天気が不安定だった。雨が降らなかったことと、風は暴風ではあったが冷たい風ではなかったことに助けられた。
これから秋山に入る前に、気持ちを引き締める良い教訓となった。
快晴の日に、ぜひとも硫黄〜横〜赤〜阿弥陀を歩きたいと思う。
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コメント
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にゃんこは、マタタビとネコジャラシとあとなんだろう…
しばらく考えてみる
芝生もいいなぁ
お菓子でもいいんだけど
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にゃんとと登った塔ノ岳の時も風が強かったよね〜。でも硫黄岳の暴風はあの何倍かなぁ?全然迫力が違うよ。高山の遮るものがない突風ってもの凄いから。自然の力は恐ろしいよ。硫黄岳はそういう風が起こり易い場所なんだろうなぁ。何故かは私にはわからないけれど。もっちろん、快晴で穏やか〜な時もあるよん。
でもって、ムチとロウソクとハイヒールですか。結構似合いそうだと言われます
にゃんこは、マタタビとネコジャラシとあとなんだ?
yatarouさんもザックカバーやられちゃいましたか。
私は日帰り山行の場合は、お天気が悪ければ、山のご機嫌が悪ければ行かないのが基本ですが、縦走で山中に泊まる予定の場合はまあまあの雨までなら行きますね。
今回は昼から晴れる予定だったのだけれど・・・ただ雨が降らないのは本当に幸いでした。濡れた上に暴風に吹かれては、低体温になりそうですもの。
秋は快晴のもと、紅葉が見たいですねぇ
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硫黄岳山荘前後ってのは いつも突風なんかニャン?
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たまにはこういうお天気に当たることもあるんですね
私も硫黄でザックカバーを飛ばされたことがあります。
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ムチと蝋燭 (・・) ‥ハイヒールを忘れてるぞニャンコ 怖っ ‥ お陰様で 大分、 打たれ強くなりました!(T_T)‥少しは手加減しろ 《ドSの姉と妹へ 》
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今回の写真は天気のせいで、ホント空の青さが違うニャン
ふと塔の岳を思い出す…
あの日も エライ強風 だったなぁ
先日 テレビで日本の名山をやっていて、いろんな山をタレントさんたちが、登っていた。
のりちゃまが登っている山がたくさん出たニャン
タイム が全然違うので、のりちゃまは凄いな〜って思ったニャン
早く?速く?動けるってイケる山が増えるんだなぁ
みんな1泊で行くところをサクって行けるんだもんね
やっぱり 女王様 だニャン
ムチとロウソクを
あ〜違った
にゃんこ は…
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あるぷすさん、硫黄岳の突風は逃げ場もないのでたまりませんよね。
私が単独で最初に突風にさらされたのは、那須の朝日岳周辺でした。まだ山経験が少ない時で、誰もいないし、一度も歩いたことがないルートだったのですごく怖かったです。匍匐前進で進んでも風で剥がされそうだったので、岩陰にしばらく隠れていたことを思い出します。あれから10年が経ち、色々経験してきたこともあり図太くなりました。とはいえ、元々怖がりですし、慎重な方だと思うので、無理はしません。私は山が拒んだら、機会を待てという示唆だと受け留めて撤退します。今回も体調が悪かったので、早めに帰れと促されたように感じて、行く気になれば行けた赤岳、阿弥陀も辞めました。またいいお天気で、カラマツの美しい時期にでも八ヶ岳には行こうかと思います。
塔ノ岳さん、確かに今回は体調が悪いとはいえ、登り感を感じることがあまりできませんでした。ただ、山の自然の厳しい力を全身で受け止めたので、そういう意味では『山』を実感してきました。
山が好きになるキッカケになった八ヶ岳。1泊かけて同じコースを歩いていたのですから感覚がいつの間にズレてきたのか?八ヶ岳の一般ルートは初心者が多いのでコースタイムが大分甘いようですね。
八ヶ岳は温泉や目当ての小屋目的、もしくは静養、雪シーズンでない限り、泊まりで行くのは贅沢過ぎる気がします。
麦草峠から小淵沢駅まで・・・確かにメインルートを網羅できますね
これからの季節は北八が美しいので、そちらも楽しみたいと思います。
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歩き足りない時間と距離では?
noriさんの八ヶ岳での分相応なコースは
麦草峠→東天狗岳→硫黄岳→赤岳→権現岳→編笠山→小淵沢駅
と思います。
一日目はピラタスロープウェーまでは路線バス多し
二日目は麦草峠付近からスタートすれば
これが八ヶ岳縦走の核心です
それより北の女神茶屋→蓼科山→麦草峠は
大岩だらけで歩きにくいのでパス
私で4:30は要する難コースです
次は天気の好い時に是非この行程で考えてみてください
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硫黄岳山荘付近の暴風 は半端じゃないですもの。なんであそこらはあんなに強いのだろう?やはり地理的なものなのかな?きっと風の通り道なのでしょう。
ということでその暴風もなんのその、引き返さないで突っ込んでいくとこはさすがマウンティン・クイーンですわ。根性が違います。でも、危ないと思ったら引き返す勇気も常に忘れずにね 安全第一でお願いしますね。noriちゃんが遭難したらお母さんを始め悲しむ人が沢山いますから。
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にゃんこの武器は 猫パンチ ‥好きなものは 小さな虫。