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樹氷の奈良 高見山
2011年3月8日(火)は19時から大阪で友人のお誕生会に出席予定だった。
せっかく関西へ行くのなら、何処か山へ登りたいと思ったところにuttchiさんからこの高見山を紹介していただいた。霧氷が美しいという言葉に直ぐに惹かれたのだった。
3月7日(月)23:30横浜西口発→JR奈良駅8日(火)07:00着の夜行バス に乗車。
定刻より早い06:45には奈良駅に着き、ガストで朝食と洗面。奈良駅周辺は、このガストもミスタードーナツ等も皆7時からの営業だった。
オリックスレンタカーは8時から。手続きを済ませ、出発は08:30近くなってしまった。
駅周辺では多少の渋滞にハマりはしたものの、ほぼ順調にナビの誘導で登山口駐車場である、たかすみ温泉 へ10時過ぎに到着
途中の電光掲示板には『チェーンの携行またはスタッドレスタイヤ装着』と書いてあったが、道路上は積雪、凍結の問題はなかった。
こちらが‘たかすみ温泉 ’駐車場。
手前にキレイなトイレ があり助かる。
準備を整え10:23に駐車場を出発するが、高見山は‘たかすみ温泉’を背に真っ直ぐ進む方角だと勝手に思い込んでおり、その方角の奥には白く凍結した山が見えていた。
前情報で見たどなたかのブログには、「登山口とは思えない民家に入っていくような道…」と書いてあったのも頭に残っており、確かにそちらには民家が建ち並んでいたのだった。登山口を探すのに右往左往15分ほど。けれどそれらしき場所が見当たらず、ちょうど民家の庭にいらしたオジサンに声を掛けて教えてもらう。すると、なんと全く正反対。温泉の裏側へ真っ直ぐだった
正確に言うと、‘たかすみ温泉’駐車場を出て左へ道路沿いに進むとテニスコート跡地が見えてくる。その道を左折すると赤い橋があり、それを渡ると左手が登山口となっており、橋にも『高見山登山口』の標識が目立っていた。
ヤレヤレ。
‘たかすみ温泉’駐車場から登山口までは徒歩5分程度。
【コースタイム】登山口10:42→高見杉11:15→杉谷平野分岐11:34/11:37→高見山山頂12:19/12:29→杉谷平野分岐12:52→登山口13:24→たかすみ温泉駐車場13:28
登り始めは足元に積雪はなく、日陰となっているところが少々白い程度だった。
それが徐々に足元が白くなっていく。
杉並木の道はルートがはっきりしており歩き易い。
高見杉は周囲の杉と異なり、1本だけが太く堂々としており森の主のようにさえ見える。
標高が上がってくると一段と足元の雪は増え、まさしく樹氷がびっちりと着いている。
雪は水分が多い感じで重め。まだツボ足で問題ない。
林の中であり、曇りだったが、ようやく陽が差し始める。
光と影のコントラストが美しい。
初めて先行者の足跡が2つに分かれるところがあった。
左手はトラバースルートで一人の足跡しかない。
右手は登りの尾根ルートで踏み跡が多かったのでそちらを進んだ。
そして突き当たった先がこの『乳岩』
されどどれが乳岩なのかはわからなかった。
ここでは右手にハッキリとした踏み跡と、鎖があったためにそちらへ下って行った。
けれどこれほど下るのはおかしいと直ぐに思い直し『乳岩』へ戻る。
よく見ればこの看板の左奥に踏み跡があった。そちらを下ると目と鼻の先に『杉谷平野分岐』の標識と看板が見えた。
さらに積雪は増し、葉っぱは‘エビのシッポ’だらけだ。
いよいよアイゼン装着。今回は6本爪を持参。
枝が低い位置にあるので、くぐろうとしても頭やザックがぶつかってしまい、バサッと雪が落ちてきて首の後ろから背中に入ってきて冷たい
『国見岩』
この先にも幾つかの名前の付いた岩が出てくるが、岩そのものの特徴がよくわからないのでスルーする。
霧氷といってもここまでビッチリ雪のついた太い枝は想像していなかったのでちょっとビックリだった。
青空が見えてきた
いやはや雪の深い所では膝下くらいまである。
先行者がいたからいいようなものの、これが一人ラッセルだったら登頂は無理だっただろう。
その前にルートもわからなかった。赤テープなどの目印は全くなし。
ここまでにすれ違ったのは単独男性1名、追い越したのが6名パーティ1組のみ。
視界が開けた途端に青空が広がった。そして風が強い。
単独のオジサンが青空をバックに樹氷の写真を撮っていた。
そして私に気が付くと、「いい時に登ってきたねェ〜。私は1時間半待ってやっと撮れたよ。」と話し掛けてきてくれた。
そうか、今がチャンスと私も撮影
空は全てが青ではなく、頭上だけといった感じ。周辺には雲が多く、また直ぐに暗くなってしまいそうだった。
山頂避難小屋。
2階は展・/span>台になっている。
まずはスルーして山頂へ向う。
高見山 1248.3m 登頂。
いや〜寒くて寒くてじっとはしていられない。
早く避難小屋へ逃げ込みたいが、せっかくなので社の裏の眺・/span>を眺める。
他、どちらを見回しても特徴的な山はなし。
小屋が右下の木の陰にある。
指が冷たくて痛くてシャッターを押す感覚も定かではない。
避難小屋に飛び込みたい一心で急いで下りると小屋の横辺りでさっき撮影していたオジサンがまた話し掛けてきた。普段なら気持ち良くお話をさせていただくのだが、今回ばかりは寒さでたまらない。申し訳ないが「寒いので小屋に急ぎます。」と話しを途中で切るように駆け込んでしまった。
オジサンは高見峠から登ってきたと言っていた。…失礼しましたm(_ _)m
小屋は風を避けるだけだがそれでも全然暖かく感じる。
一息ついて、手袋を2枚重ねにし、毛糸の帽子をかぶると少し落ち着いた。
そうは言ってもやはり寒い。
食べたり飲んだりする・/span>裕はなく、早々に下山開始。
麗しのエビの尻尾ともお別れしてセッセと下山。
温泉で早く温まりたい。
そして17時には奈良駅に戻らなければならないのだ
帰りは早かった。
分岐でアイゼンを外し、行きには乳岩を通過したが、帰りはトラバースルートから下山。
下山途中、雪の深さを見誤り、踵から着地したら滑って尻餅。かなりの勢いだったので、すっかりアザになってしまった
露天も気持ち良く、うっかり予定時刻をオーバー
本日メインは大阪でのお誕生会なのだ!
一路、奈良駅オリックスレンタカーへダッシュ
返車時刻の17時ジャストに戻れた
夜の宴会編は別ページに続きまっせ
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コメント
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おっしゃるように、自然は、
ときに厳格きわまる面を見せますが、また、
「外来種」も在来の自然にとって
大きな脅威ですね。
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自然といえば、裏山で猫が台湾リスを狙い、台湾リスが小鳥を狙って争いが起きていました。
台湾リスが個体として簡単に10匹は見つけられました。あまりの数に驚きと恐ろしさを感じます。これは自然とは言い難い気がして。
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「ホッホ〜 ホッホ〜」が、
今年も青葉のころに聞かれるといいですね。
そして姿も。
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「そっとみまもり・・・」、
すてきなお心がけですね。
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嬉しいです
昨年の夏の ホッホ〜 ホッホ〜 といい
かなり 自然を感じます
今回はあまりにも近かったので にゃんこは そっとみまもりました。
いつもは 鳴き真似して もっと鳴いてもらおう思うのですが、
二度と近寄らなくなったら悲しいから…
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どらにゃんこさん
それはよかったですね!
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おやまあ
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おやまあ。メジロじゃなくてウグイスだったの?珍しいよね
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おはニャン
どこにコメントしようか悩んだ上 このブログにした
な な なんと ウグイスを見てしまいました
我が家のキッチンの窓から
やけに 近い位置で ホ〜ホケキョ と鳴いているから 窓を そっと開けてみた!
ちょっとしたら ウグイス色の鳥が2匹いた
初めて見たよ〜
さぁ 気分良く 今日も頑張ろうと思った
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冴えてるね にゃんこ 崖の上のポニョポニョだって 冴えてるね〜 そのまんまだねぇ ‥ポニョポニョへ
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崖の上のポニョ つながりがよかったな
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木の上かと思ったよ ‥崖の上に住んでんの? ‥崖っぷちのアリアだな (※やけっぱちのアリア参照。知らんだろ-な-! )
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我が家は 崖の上だよ
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にゃんこも海のそばだから怖いね。すぐに高台に逃げろよ!
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おはようございます。
まだ揺れてますね
天災の恐ろしさ… 怖いです
リュックに防災グッズ用意しました。
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人事を尽くして天命を待つ。
URL:
自然は美しく厳しい。最高の癒しであり、最大の恐怖ですね。
関東直下型は随分昔から「来る、来る」と言われ続けて現在に至ってますね。
できることをして、あとは運命に任せる。
生きていればこそ。
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やがて発生するであろう東海大地震は、おそらく今回の宮城沖地震の被害を大幅に上回ると予想されます。東京・横浜・湘南・横須賀・千葉・埼玉‥などの一都六県の地域および近県、静岡から東海地方全域にかけて、壊滅的な打撃を受けます。北米プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートに乗っかってる繋ぎ目の活断層・国府津-松田断層の岩盤のイカダが、弾かれてガクンとずり落ちて動いたら、直下型の大地震が発生します。そしたら湘南、横浜、東京エリアは地獄の様相を呈します。大津波で小坪も逗子の街もすべて一瞬にして飲み込まれます。怖いよ〜
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にゃんこ、スノーシューをするなら上高地がお勧めよ
高見山の雪は雪ダルマを作るには抜群の状態だったけれど、何せ夜の宴会に遅刻しないようにと時間に追われていたので頭にもなかったなー。
ケンチャン、樹氷写真の出来ばえはそんなに良かった?景色がいい写真を撮らせてくれるけれど、腕が良ければもっともっと素敵に撮れると思う。
uttchiさん、この度はタイムリーにいい山を紹介していただいて本当にありがとうございました。多分前日に雪が相当降った様子で、雪山をしっかり堪能できました。
それにしても、あの標高なのに麓との差には驚きました。風の通り道というのに納得です。メチャクチャ寒かったですもの。
今回はハードスケジュールだったので、早めに下山できたら大阪のホテルで1時間でも休んでから夜の宴会に行きたいと思っていたので、ゆっくり山でお湯を沸かすという発想が最初からなかったですね。標高も低いし、そこまでの雪、そこまでの寒さも想定していませんでした。意外性のある山でした
地震は揺れましたよ〜。ただその大きさより、長さに恐怖を感じました。
私は丁度美容院で髪を切っている最中だったんです。一人ではなかったので気分的には良かったのですが、帰宅する際停電で信号が消えていたので大渋滞でした。
コンビニ、スーパー、ガソリンスタンド、皆電気が消えていて、店の前に人が溢れていたり、何か異様な雰囲気でした。一夜明けて特段問題はないけれど、皆買いだめに走っている様子です。
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テレビは地震情報ばかりです。そちらは大丈夫でしょうか?
この日、ちょうど寒波が来て、素晴らしい霧氷に出会えましたね。
紹介した甲斐がありました。
私が行ったのは10年くらい前でしたが、これほど綺麗ではありませんでした。
この山は風の通り道になっているのか山頂はとても寒いですね。
でもこういう時に小屋があるのは助かります。
ガスコンロは持っていかなかったですか?
小屋で暖かいコーヒーでも飲めば体が暖まりますよ。
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こと被写体画像のキレの美しさという意味において、今回の山頂付近の樹氷の写真は、過去の永きにわたるのりちゃんのブログの中では、ダントツの一位に挙げられるのではないでしょうか
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おっ うなぎ から雪景色 に変わった
なんとなく びっくり
雪景色キレイだニャン
雪だるま 作った?人型 作ってきた? ニャハハ
雪深いところだと スノ〜シュ〜 が必要なのかな?
いわゆる『かんじき』ですよね あ〜ゆ〜ので歩いてみたいもんだニャン
高見山 立派な杉だニャン
花粉はまだだね!
樹氷が美しい
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そう思います。
昔は居なかった台湾リスが、今は山の主役であり、道路も電線も走っており、それが鳥など弱い生物を襲っているのを目の当たりにすると、こんな里山でも生態系が崩れていくように感じます。