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六甲山 <芦屋川→有馬温泉へ>
2011年6月24日(金) 長年お世話になった‘居酒屋 めえべる’のママが、いよいよ今日で店を閉めることになった。最終営業日には近しい仲間だけの貸切で、‘ママ’としての最後を見届け、労いとお別れの飲み会をすることになっていた
そのため、仕事の合間をぬっての0泊2日の大阪行きとなった。
せっかく関西へ行くのなら…ということで、『六甲山』を歩くことにした。
23日(木)の日勤後に母のケアを終えてから帰宅 シャワーを浴び、荷物の準備を整え、洋光台の職場へ で向い駐車。そこから夜行バス出発場所である横浜駅へ で向う。明日は宴会の後夜行バスに乗り、直接出勤となるためだ。
23:30横浜駅 西口天理ビル前から出発 行きのバスはケチって、横2人ずつの4列席だったが、車内はガラガラ。2人席を1人で使えたので居心地良く、直ぐに深い眠りについた
24日(金)予定より約20分早い、7:40に兵庫県三ノ宮駅に到着。阪急電車で芦屋川駅へと移動。 ここでモーニングを食べながら、今日歩くコースをゆっくり確認でもしようと思っていたのだがそれらしい店がない 唯一あったローソンで朝食や行動食を購入し、窓際に設置されていたカウンター席でチンしてもらった朝食を食べ、出発となった。
こんな風に明確な標識が分岐場所ごとにあるので、スムーズに登山口まで誘導してもらえる。
超高級住宅地の奥、ここから山の中へと入る。
樹林に覆われた道に数m入っただけで涼しい。木陰や樹林の必要性や意味を感じずにはいられなかった。
芦屋川駅から30分弱で‘滝の茶屋’を通過。営業はしていなかった。
トイレと自販機も設置されていた。
前を歩くオジサンが一人。
地元の方らしき人達と数名行きかった。
お散歩に丁度良いコースと思われる。
‘滝の茶屋’から上流直ぐに隣接して‘大谷茶屋’があり、5分弱で‘高座の滝’に到着。
想像より小さな滝だった。
前を歩いていたオジサンを抜く時に挨拶をしたら、行き先などを話し掛けられ、有馬温泉まで抜ける予定だなどとあれこれお話したら、
「これを持って行くといい。」と自宅で採れたビワを持たせてくれた。
<写真は有馬温泉着後に撮影>
小粒ながらみずみずしくて美味しそうだ。
オジサンは、「今日は暑いからここまでで帰る。」と見送って下さった。
高座の滝を過ぎたところから登山道となる。
石の階段を登ると直ぐに分岐があり、このような地図が設置されていた。
ここで悩む。
私はガイドブックにあった写真のピラーロック周辺を歩きたかったのだが、ガイドブックにはそのルートが記載されておらず、山と高原地図はきちんと見てはいなかった。どの道を行っても‘風吹岩’に到達するのは同じだったし、時間にも距離にも・/span>裕があったのでいい加減に考えていた。後に反省することになる。
とりあえず写真だけ撮って、考えなしで『中級コース 地獄谷』を選んで進んだ。 踏み跡はあるが、最近歩いたという形跡が伺えない。道を間違えるような感じはしなかったけれど、下草が多く、かき分けもしなければならないような道だった。
今回は整備された六甲山を歩くイメージだったので、半袖と足首辺りが出ているズボンを履いており、蛇に噛まれたり、虫刺されも嫌だなぁと思い、5分で引き返すことになった。
またこの分岐まで戻り、整備されている『一般ルート 尾根道』を行くことにし、この石階段を進んだ。
すると直ぐに出てきたのが結構な岩場。
滑らない岩で、足場もしっかりしているので楽しい岩登りだ。
ちなみに端にはもう少し簡単に登れる岩の道もある。
そして鎖場。
これも楽しい♪
しかしあっという間に終わってしまった。
登りきったところに‘ロックガーデン’の看板あり。
ロッククライミング、近代登山の発祥の地だそうだ。
ならだらかな岩場の尾根歩きがほんの少々ある。
六甲アイランド、海が一・/span>できる。
岩場の尾根道が終わると樹林帯へ入る。
先ほどの乾いた感じとは違い、苔も生えている湿気の多い登山道。
標高差が少ないので、最初の岩場以外はなだらかで歩くには楽だ。
いつ‘ピラーロック’が出て来るのかと期待していたら、登山道左手に岩場の頭が覗いて見えた。
でも尾根違いだ。途中からあちらに行くルートがあるのだろうか?あそこを歩きたかったのだ。
そう思いつつ閃いた
‘風吹岩’に着いて、そこからピラーロックまで下ってもさほどの距離ではなさそうなので、道がわからなければ‘風吹岩’まで行ってしまえばいいと。
結局途中にピラーロックへの標識もなく、ここ‘風吹岩’へ到着してしまう。
山頂には3組、4名の方が休憩していた。
私はザックを置き、カメラだけ持って直ぐさまピラーロックへのルート探しに別ルートを走って下った。
約5分も下るとピラーロックが先ほどより遠くに見え、魚屋道と阪急岡谷駅への分岐になってしまった。 明らかに道違い。
急いで‘風吹岩’へ引き返し、休憩している地元の方にピラーロックへの行き方を訊いた。
すると、この下の踏み跡を辿れば行けると指差して教えてくれたが、「でもたった今、その方向に猪も降りていったよ。」と笑っている。
なるほど。芦屋川からずっと『イノシシ出没注意』の看板が立てかけられていた。
丹沢は鹿だが、こちらはイノシシが増えているようだ。
それにしても後ろからザックに噛みついて来るなんて恐ろしい
それでも今回の六甲山のメインは、最高地点登頂ではなく、このピラーロックを踏みたいと思っていたのでイノシシごときに負けてはいられない
「足場も悪いよ。大丈夫?ロッククライミングはやってるの?タフなの?」と色々質問を受けながらも「大丈夫です、行ってきます 」と下って行った。…がしかし、全くもって踏み跡らしきものすら見つからず、また戻ると一人のオジサンが、「私も昔行ったことがあるから入り口のわかるところまで付いていってあげる。」と、登ってきたルートの途中まで一緒に下り、ピラーロックへの降り口を探してくれた。そして最近は踏まれていなさそうな、でも間違いない踏み跡を発見。オジサンにお礼を言って別れ、一人で降りて行った。
そしてこれこれ
ガイドブックの写真で見た‘ピラーロック’へ到達。嬉しかった〜少し古い足跡だが、結構歩いた形跡がある。つまり色々なルートから入れる?迷う?ようだ。
尾根道から人の話声は風に吹かれて聴こえるものの、誰も来ないこの岩場で休憩をとり、満足感に浸る
ピラーロックと風吹岩の距離は時間にして10分もかからない。
イノシシにも遭遇せずに無事に風吹岩に戻り、次の目的地である六甲山最高地点へと向う。
普通の歩き易い登山道を行くが、雨ヶ峠までの道程で、芦屋カンツリー倶楽部内を通過するため、このようなゲートが2ヶ所ほどあった。鍵もなく、ただ押せば開く方式だ。
分岐ごとの標識もきちんとあるので迷うことはない。
六甲山は水の多い山だ。
ルート上もぬかるみが多くあったが、せせらぎ程度の沢を渡る箇所も数ケ所あった。
このように大きな石が置かれてあるので渡るには困らない。
平日でも歩いている人は多い。
七曲がりを経て一軒茶屋経由で六甲最高地点を目指す。
よく整備されており、道幅は広めでトレイルランをするにはもってこいの山だ。
汗だくで一軒茶屋へ到着。
まさに全身ビッショリだった。
思えば大阪に住んでいた頃、もちろん山登りなど知らない頃、お客さんにこの六甲山へ連れて来てもらったことがあった。
当時は自分が山登りにハマるとは想像もしていなかった。
その時もこの茶屋に入ったのを覚えているが、頑張って登った場所に道路があり、車で来られることを知ってかなりガッカリした記憶が今でも忘れられない
その懐かしの茶屋で、今年初のかき氷を食べる。
サイコーに美味しい
一軒茶屋からはこんなコンクリート道を5〜6分ほど登ると立派なパラボラアンテナ塔があり、その奥に最高地点の標識がある。
六甲山 最高地点931.3m
周囲には学生さんの団体と、年配者の植物観察の団体さんが休んでいた。
ガスがなければ展・/span>も良いのだろうが、今日のところは白くて見晴らしはきかなかった。
ズボンの膝のところだけがかろうじて白く乾いているが、あとは汗で全部グッショリと濡れている。それだけ気温が高かった。
山頂では記念撮影だけして、気持ちはすでに有馬温泉へと飛んでいた。
下山は有馬温泉への標識に沿って、魚屋道を一路下った。
この道は広くて、登山道というよりは、散策路といったイメージだ。走りたいのだが、ザックが重くて肩を壊しそうだったので早歩きにとどめた。
‘稲荷神社’に下山。
誰もいないが、境内には『恋みくじ・恋まもり』というのが置いてあったのでひいてみた。
嬉しい『大吉』だったので、大切に保管
一路、有馬温泉『太閤の湯』へ。
ここは有馬ビューホテルに併設されている日帰り入浴アミューズメントで、露天から岩盤浴、エステ、マッサージ、レストラン、仮眠スペースなどが完備されており、梅田への直行バスが出るバス停にも徒歩圏内と事前に調べておいたのだ。
設備はまずまずとして、露天風呂に関しては、小さな岩風呂が‘炭酸泉’‘赤湯’‘銀の湯’など分かれており、人が多いと入りずらい。ある程度と広い浴槽の方が入り易いものだ。
バスツアーでどっと人が来るような場所でもあり、浴室は常に人が多く、特に有馬温泉本来の‘赤湯(鉄泉)’と‘炭酸泉’には人が多く、あまりゆっくりできずに上がった。
今回のようにゆっくり休憩を考えないのであれば、旅館やホテル併設の温泉の方がいいと思う。
休憩室に関してはガラガラで、女性専用リクライニングスペースでゆったりとくつろぐことができた。
そして有馬温泉中心部のバスセンターから17:00発 梅田駅直行バスに乗車し、夜の部宴会の‘めえべる’へと向かった。
【コースタイム】芦屋川駅08:51→高座の滝09:16/09:20→中級地獄谷ルートor一般尾根道分岐(地獄谷へと向い、引き返し一般尾根へ)09:24/09:34→風吹岩10:02/10:15→ピラーロック10:30/10:42→風吹岩10:50→雨ヶ峠11:17/11:22→一軒茶屋12:01/12:16→六甲山最高地点12:22/12:24→有馬稲荷神社13:06 …10分程度で有馬温泉太閤の湯へ。
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コメント
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noriさん、蓬莱峡は行ったことがないです。
ネットで調べてみましたが面白そうな岩が多くて楽しめそうですね。
行ってみたくなりました。
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ケンチャン、そんな大したことでもないから謝らなくてもいいんだけど
ファンタジアどんならそうねぇ、・/span>がってバウンドしてコロコロコロ…
イノシシはちょっと見たかったな。名物だものね でも、後ろからかじられるのは勘弁だけど。
ファンタジアどんは暑がりなのに汗はあまりかかないんだ
きっと私とこの時期、一緒に丹沢の尾根道に行けば初大発汗体験ができるよ!如何?
uttchiさんもピラーロックを目指したのですか
写真で見ると、あんな風景のところは珍しいので歩きたくなりますよね。
クライミングの練習はA懸、B懸辺りでしょうか?そこも涼しい時期なら歩いてみたいと思いました。
私も東おたふくに寄り道しようかとも思ったのですが、あまりの暑さに温泉が恋しくなりました。
他のルートも色々あり、岩場、沢筋と楽しめそうでした。また機会があればルートを換えて歩こうかなぁと思える山でした。でもしつこいですが、涼しい時期限定ですね
蓬莱峡は行ったことがありますか?
noriさん、尾根から多分鉄塔のある風吹岩を下りたんだと思います。
ピラーロックは一応、下調べしていたのでおおよその場所は把握していました。
ピラーロックの後、東お多福山まで行って、六甲山を目指しましたが迷路のような道に嫌気がさしてショートカットしようとして分からなくなって途中で諦めてバスに乗って帰りました。その時はGPSは持っていませんでした。
URL:
ピラーロックは5年前に行きました。noriさんと同じコースで高座の滝を通り途中から尾根に登って行きました。ほとんどの人が尾根道をまっすぐ行く中で私一人が尾根を途中で下りてピラーロックに辿り着きました。
私もnoriさんと同じく雑誌で見て、ここに来るのが目当てでした。
ピラーロックの辺りではクライミングの練習もしていましたよ。
まさか今になってクライミングをやるとはその時は思いもよりませんでした。
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凄い 私、こんな所行ったら、
滑って・/span>んで、絶対怪我しちゃうよ
それにしても、絶景
イノシシ、テレビでは時々ニュースでやってるけど、やっぱり怖いね
noriさんの発汗の多さにびっくりで〜す 私、今までの人生で
そこまで汗かいたことないかも…
URL:
そこまで詳しく説明するとは思わなかったんだ。十分了解しました。質問した俺が悪かったよ。‥もっと単純な理由かと思ったんだ。ごめんよ。
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はいわかった。
URL:
芦屋の邸宅内のガレージに停めてある車は、ベンツ、BMW、ポルシェ、あとは私が知らないマークとか、国産車が珍しい感じだった。玄関に警備会社のシールが貼られているのも当たり前の感じだったし、凄いなぁ〜と思った。
加藤文太郎かぁー 何故か忘れてました そうだったね、でもそれらしき看板などは見掛けなかったなぁ。
カキ氷、何よりも美味しかったです
超ハードスケジュールはバスの故障でしめくくられた感じで残念だった
六甲おろし…にゃんこは阪神ファンだったっけ?私は歌えないんだ。
でも、六甲山に雲が沸いて流れる様を見た時、‘六甲おろし’という言葉がなんとなく頭に浮かんだよ。
ピラーロックは本当なら下からちゃんとルートとして登りたかった。
特徴的な岩肌で、樹林に包まれた山に一部あるのは不思議でしょ。
地獄谷コースはあの時の服装ではやっぱり無理だったなー。もっとメジャールートかと思ってた。他にも雰囲気の異なった岩場があるので、そちらにも興味はある。秋〜春がいいのだろうな。
さて、ズボンの濡れ方の件ですが、、、
膝は有馬温泉に着く頃には濡れていました。つまり、六甲山最高地点ではまだ濡れていなかったのです。
背中の汗が多くて伝うので、まずお尻から濡れて、体幹全面の汗がその後来て前側も濡れて、そして内股から伝い、全体に浸みていく。膝小僧の上辺りが濡れていなかったのは、登山の歩く姿勢にヒントがあると思うけれど、まあもういいでしょ。
にゃんこの素朴な疑問はわかるけれど、ケンチャン、そこは特段この記事でピックアップするところではないし、性別女性の私としては、あまり観察されて嬉しいことではないですよ。
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のりちゃまが正解を言うまえに、俺たちで想像力と推理力を働かせてみようよ、ニャンコ! / 事実は小説より奇なり‥というけれど、真相は 意外な結末をはらんでいるかも知れないな。
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想像じゃなくて、推理をしてるんだよニャンコ。 推理だからハズレるときだってあるさ だけど推理しないと事件の解決に結び付かないだろ? ‥なぜ膝小僧だけが濡れていないのか ‥という難事件だよ、これは
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まあまあ (^-^)/ ニャンコ 聞いてくれ。 ほかの可能性としては、岩場によじ登っってる写真では膝小僧が岩にピッタリくっついてるから、岩の砂が付着して白っぽくなってる可能性も高いから、砂が汗を吸収して膝小僧は乾いてる可能性もある。水分の性質上、砂や土に容易に吸収されるからね
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想像ではなく のりちゃまに聞いてるんだけど
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山頂で撮った写真では、ズボンの膝小僧の部分だけが他と違って白く変色してる。きっとそこに、秘密がある
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膝は濡れてないとは書いてないよ。かろうじて乾いていると書いてある。ズボンの膝小僧は、接地面との摩擦で擦り切れて生地が薄くなり果てているから、体温のぬくもりが直に伝わって乾きが早かったのだろう‥
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のりちゃま お疲れ様
チョ〜ハードスケジュ〜ルだったニャンね
バス故障は残念だったね
ピラーロックは素晴らしいね 幻想的っていうの?違うなぁ……
のりちゃまがぶら下がっている岩なんて素晴らしい…
なんていうんだろう 鍾乳洞みたいに長い年月をかけて出来たんだろうなぁって感じる
六甲山で『六甲おろし』を歌ってきてほしかったニャン
それにしてもすごい汗 だね
でもね…なんで膝だけ濡れないの?
それが不思議なんだけど
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芦屋はやっぱり高級住宅地 なんだ。それも“超”のつく。樹木、森林は、ほんと大事にしなくっちゃね。六甲山と言ったら「孤高の人」加藤文太郎を思い出す。彼の足跡があちこちに残っているのだろうな。ビラーロックは何度も道を間違えてたどり着いただけあって迫力満点だね。また暑かっただろうから、一軒茶屋のかき氷は最高だったろうな。最後はやっぱり有馬温泉 だよね。
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蓬莱峡は、私が大阪に居た頃に通勤ルートで時々通っていたところなんです。
あそこがクライミングのゲレンデとして使われているのを知ったのはそんな前ではないのですが、なんとな〜く興味があったので伺ってみました。
もし行く機会があったら、報告、期待しています