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霞沢岳 日帰りピストン
9月18日は夜勤明け。翌日は雨だと思っていたので山行予定はしていなかった。眠い目をこすりつつ、通勤途中にあるジムへ寄り、少しだけ身体を動かしてから帰宅
とはいえ、台風の影響は時間通りとは思えないので、遅くても15時までに下山できる山を考えた。
北アルプスの霞沢岳 2645.6mに決定
早速‘さわやか信州号の夜行バス’を調べてみると満席。そうか、世の中は3連休だった。
そうとなれば自分で行くしかない。仮眠をとってから夜発で行くことにした 目指すは沢渡大橋、5時40分の始発バスに乗るのだ
途中、諏訪湖SAで力尽きて寝るが、無事に沢渡大橋バス停上方にある、市営第一駐車場へ駐車 1日¥500
2011年9月19日(月)
沢渡大橋05:40→上高地バスターミナル06:05着
片道チケットだと¥1200だが、往復で買うと¥2000。勿論往復で購入 チケットは下りる時に必要。
3連休とはいえ、今日は最終日。駐車場もバスもガラガラだった。
今回はトレイルランの装備で行くか、登山装備で行くか迷ったけれど、天気が不安定であることや、足場が登山靴の方が向いているのではないかと想像し、登山装備で登ることにした。…失敗だった。
【往路コースタイム 所要時間04:11】上高地バスターミナル06:12→河童橋06:15/06:17→明神06:45→徳本峠入口06:48/06:50→最後の水場→07:38/07:42→徳本峠・島々方面,霞沢岳分岐07:54→ジャンクションピーク08:28/08:32→P2 08:58→K1ピーク09:56/09:58→霞沢岳10:23
早朝の森は晴れていてもまだうす暗い。
写真ではボケてしまうのだ。
小梨平キャンプ場を過ぎて間もなくのところで勢いよく前のめりに・/span>倒してしまった
少し前で靴紐を結わき直しているオジサンが驚きつつも、見ない振り 後ろには誰もいなかった。ほっ
原因は、左の靴紐のループが長めで、右足の登山靴の紐を引っ掛けるところに引っ掛かってしまったのだ。どちらの足も前に出せず、勢いよく歩いていたので身体の重心は前にあり、そのままバッタリだ。
両膝と手の平でほぼ受け止めつつうつ伏せになる。
直ぐに立ちあがるが痛みがジンジン 普通に歩けず小股でヨレヨレ我慢しながら進む。「この先大丈夫かなぁ?」と不安になるが、次第に痛みは落ち着きホッとする。今日は一日注意して歩けという教訓だと心で呟く。
明神を過ぎて間もなくで‘徳本峠入口’の分岐標識が目に飛び込む。
誰もこちらに曲がる人はいない。
上高地からの登山では、一番人気薄ではないだろうか。
身体が温まったので、薄手のフリースを脱ぎ、長袖1枚となる。
徳本峠入口からしばらくは、このように軽トラが走れる程度の道幅の林道が続く。
これならトレイルラン装備ならば走れたのに。。
木の小さな橋の1本目を過ぎると道幅が幾分狭くなり、2本目を過ぎると登山道らしくなる。
沢沿いではこの花が主役だった。
ナデシコ系かな? こぶりで可憐だ。
それまで右手に見てきた沢から離れる時に、沢筋の景色が開け、向かいの穂高が朝日に照らされてい た。
登山道はひたすらの九十九折り。
それも歩き易い、急登ではない登りだったので、ローカットの靴ならばもっと楽だった。
途中途中で沢が流れ込んでいるが、ここが最後の水場、そしてベンチが設置されていた。
水はほぼ満タンだったけれど、ちょっぴりでも注ぎ足しておく。
このほんの先にも水は流れていた。
九十九折りの道も、少々石はゴロゴロしていても基本的に歩き易い。
ジャンクションピークが近づく頃にはだんだん急になってくる。
ジャンクションピーク 2428m
一人のオジサンが休憩中
うっかり三脚を忘れてしまったため、撮影をしてもらう
オジサンは昨晩徳本峠小屋に泊まり、仲間の16名が朝の5時から霞沢岳に向けて出発していると話してくれた。
ということは、団体さんが下山の時に擦れ違うことになる。
地図にも載っている、小湿地。
ジャンクションピークを過ぎてからしばらくはぬかるみの道となり、歩きにくい。
ジャンクションピークが1つ目、そしてこの‘P2’が2つ目のピーク。
このように‘P5’まで小さなアップダウンが繰り返される。結構しんどい
ちょっと美味しそうな実もあった。
ずーっと樹林帯を歩いてきたが、P5を過ぎて開けると、後頭部へ照りつける太陽 がキツイ。
ピントが後ろにいってしまったが、リンドウがちらほらと目を楽しませてくれた。
K1ピーク前になると急登。
トラロープがつながっており、なければないなりに登れる道ではあるが、有れば使ってありがたいロープである
こちらがこれから向かうK2ピーク、その奥に霞沢岳山頂。
遠く見えるが案外近い。
そうこうしている間にどんどんガスが沸いてくる。
やはり天気の崩れは予報より早そうだ。
風も強くなってきた。
稜線では雨に当たりたくはないので急がなくちゃ。
ジャンクションピークで写真を撮ってもらったオジサンの仲間達16名と擦れ違う。
霞沢岳 2645.6m
晴れていれば背後に穂高が見えていたはずだが、あっという間にガスに包まれてしまった
山頂には3組4名の方が先着していた。
こちらの単独のオジサンに撮影依頼
徳本峠小屋から登ってきたというが、その最中にズボンのお尻が破けてしまったと恥ずかしそうに立ち上がる。かなりバックリ破れていた お気の毒。自分だったらどうするか?衣類を腰に巻きつけるしかないな。
西側の上空は晴れていた。
帰り道の稜線もガスが押し寄せている。
景色どころではなくなってきた。
ガスって美しいのは苔である。
踏み外してはいけない崖が1ヶ所
普通に見て歩けば危険のない登山道。
帰り道はアップダウンが気にならなかった。
ただ、P2からジャンクションピークまでがやたら長く感じた
下に下りてきたら、また穂高がギリギリ稜線まで見えてきた。
沢沿いの林道から徳本峠入口までの静かな道は、登山靴でドスドスとかろうじて走り先を急いだ
雲行きが怪しい。
徳本峠入口から上高地バスターミナルへ向かう道に入ると、登山客も観光客もどっと増えるのでサッサ歩き。
そうそう、今日は2回も・/span>んだのだった
2回目も1回目と同じに靴紐を自分に引っ掛けてハイマツ帯で前倒れ。同じく両膝打撲
紐を小さく小さく結び、その後はなるべく両足を左右に離して歩くことを心掛けた。
【復路コースタイム 所要3時間3分】霞沢岳10:36→K1ピーク10:58→ジャンクションピーク12:06/12:09→徳本峠小屋分岐13:05→最後の水場12:37→徳本峠入口13:05→明神13:08→河童橋13:36→上高地バスターミナル13:39
予定より早めの13:39に上高地バスターミナルに到着すると、人で溢れかえっている
なんと昼過ぎに上高地⇔沢渡間の山に土砂崩れがあり、一時道路が不通になっていたらしい。現在は復旧したものの、その影響でバスの発着が大幅に乱れ、私が乗る沢渡行きのシャトルバス乗り場は、上高地インフォーメーションの建物をグルリと並ぶ大渋滞
無論、新宿行きや大阪行きなど全てが遅れ、各事業者の添乗員さんなど走りまくっていた。
それでも開通してくれて良かった。道路が通れなければ閉じ込めにあうのと同然だもの。
バスターミナルで1時間30分程度の待ち時間で乗車できた。
上高地は14時前には大雨 が降ってきた。
早めの下山は正解だった。
沢渡大橋駐車場の直ぐ下に温泉
小さい施設で洗い場が少ないのが難点だったが、私はスムーズに利用できた。後ろに並ばれると慌ててしまう。
帰りの道も渋滞。中央道は小仏トンネル付近で30km。諦めて談合坂SAで熟睡 涼しくて眠るにはちょうど良い。0時近くに目が覚め、けんちん汁をすすってから帰路につく。翌日午前休みだったので気楽なものだ。
今になって両膝頭が痛い なんとも見事な・/span>びっぷり。
明日にはアザになるんだろうな。イテテテテ
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コメント
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noriさん、南越百からどうやって帰ったのでしょうか?
摺古木山に向かって下りていったのですか?
この辺りは無雪期ですと笹薮が酷いですが、冬にスノーシューで登ったりしたら快適じゃないかと思っています。
確か4月頃に安平路山まで登っていましたよね
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ノリちゃん、台風一過です。今朝は気持ち良かったけれど、今日は気温が上昇 しそうです。昨夜は暴風雨のさなか、長時間ずっと、原っぱの池の湖畔に立って、風雲吹きつのる天空を見つめていた / 子供の頃から台風 が大好きで、吹き荒れる暴風雨のさなか、龍神が舞うが如くに流れる雲の動きを眺めていた。はやてのように通り過ぎる風にあたり、長時間佇み、天空に向かって、思念を凝らした。当時、嵐の中の逗子海岸は誰もいなくて気持ち良かった。昨夜も7時ごろ近くの大池の湖畔に出掛けたが、湖畔には人っ子ひとりいない。瀧に打たれるように、沛然(はいぜん)たる暴風雨のなかで、無欲になって思念を凝らし、天空を見つめ、風雲を呼んで現れる龍神と対面する如く、無欲、無心に、清澄に、思念を凝らした。自然界のエネルギーを身体の気道(プラーナ・ルート)から取り入れ、体内エネルギー(精神と肉体の両面)の充電です!
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台風 凄い風だったね。
仕事帰りの道は、大きな枝が沢山折れて落ちていたし、色々な物が散乱してた
今朝は静かになっているけれど、外はどんなかな。明るくなってから見ようと思うけれど、ちょっと恐ろしいね
uttchiさん、霞沢を大正池から 色々考えますねー!
結構急登の山だし、やはり正規ルートが安全だと思います。uttchiさんならどこからでも行ってしまいそうですが。。
中央アルプス、懐かしいです。
私は伊奈川ダムから空木岳の駒峰ヒュッテ泊→越百小屋泊の2泊3日で行ったことがあります。今思うと贅沢な行程ですが、1日目は1時間しか寝ずに登ったのでヘロヘロに疲れた印象です。アプローチがやたら長く感じた。その前に運・/span> が大変だった。高速を下りてから、1本道を前後トラックに挟まれて(対向車もトラックだらけ)30kmくらいの速度でずーっと走行し疲れてしまった けれど朝焼けも花も素晴らしく、今もその光景や体感した空気を忘れていません。越百小屋に泊まることも一つの目的でした。噂通り、小屋番さんが一人で切り盛りしているのですが、夕食には山菜の揚げたて天ぷらを出してくれるし、朝には沢で汲んだ水でコーヒーを煎れてくれるおもてなしが素晴らしく、トイレがピッカピカなのも山小屋を愛しているご主人の仕事ぶりがよく感じられ、また気さくなお人柄にファンが多いのも納得でした。空木から南越山の行程も良かった〜。特に摺鉢窪避難小屋周辺の花畑が素晴らしくまったりしました。南越百では道に迷い、やぶ漕ぎしたのも今はいい思い出です。本気で焦ったけど
長くなっちゃった。 uttchiさんも大変と同時に思い出に残る山行ができたのではないでしょうか。
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霞沢岳は狙っていましたがnoriさんに先を越されてしまいました。
徳本峠経由では私の足では日帰りは無理なので、大正池から直登できないかなとひそかに考えていましたが道がないのでちょっと無理かもしれません。
今回は登山ともランともどっちつかずだったので、シューズ選びから少々失敗だったかもしれませんね。
noriさんならランでなく、登山で登っても日帰りも大丈夫だったでしょう。
私はこの連休に伊奈川ダム〜南駒ケ岳〜越百山〜伊奈川ダムを周回しましたが
下山は日没を過ぎて、ヘトヘトの登山でした。
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台風だニャ〜
時折大雨、強風になるニャン
膝痛々しいニャン
気をつけてニャン
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あるぷすさんのご指摘、ごもっともです。
今回はローカットシューズを選ばなかったことが最初の失敗。ある程度スピードを上げて歩くには、ハイカットは邪魔になります。下調べ不十分で、ハイカットの方がいい山だと勘違いしていました。
道の良い、梓川沿いをサッサと歩くために、靴紐を一番上まで締めずに2番目にしたので、いつもより靴紐のループが長くなり引っ掛かってしまったのが1回目の・/span>倒です。2回目も登り時なんですが、紐は今度は3番目までの網上げにして、後ろに回してから前で結わき短くはしたのだけれど、歩いているうちにハイマツなどの枝で引っ張られたようでした。意識していないと内股気味?直線歩き?になってしまう癖があるので、また見事に引っ掛けてしまいました。下りでは靴紐を一番上までしっかり結わくので大丈夫です。アイゼン歩きでも自分の足に引っ掛け何度も・/span>んでいるのに、何時間もの間、意識をずーっと持続させるというのはなかなか困難です
山に合った、歩き方(速度)に合った靴選びが重要だと再認識しました。
大きな事故はとり返しがつかないことはいくらでもあるので、気を付けたいと思います。ありがとう。
ぷりすけさん、訳ないことないんだよ。山で行き違う人からも「身軽でいいですね。」なんて言われるけれど、本人としては「身重」だし。もちろん疲れるし。決して特別ではないのだと思っています。
杜氏さんが走るコースだとしたら、凄すぎて私には無理なのではないかと。。
三郷スカイライン?今度調べてみます。
だんだんハセツネを意識する時期になってきました。
ロングランが必要だとは思っていますが、自分が10時間だとどのくらいのコースなのかとか予測がつかないです。
71.5km・・・未知ですよ。今回みたいに・/span>んで身体を傷めることだけはしないように、着実にいいペースで完走を狙いたいと思っています。タラタラ走り続けること、それが難しいわけですが。
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去年、杜氏さんが使ったコースならバスには乗りません
三郷スカイライン→鍋冠山→大滝山→徳本峠→霞沢岳
結構、トレランで走れるコースのようです
上高地はバスに乗る場合にはロスタイムが大変です
車からグルリとやれるところへ出向いてしまいます
先日は足が動かなくなって、無念の上高地バスターミナルでしたが
そうでなければ別の登山口から目指します
大変でしたネ
でも、これくらいでないと霞沢岳には行けませんからネ
さすがです!!
旬この一回、一回の積み重ねがハセツネ完走への道に繋がっていると思います
後は、10Hくらいのロングランで締めて下さい
ハセツネは道中賑やかなので夜道でも心配ないです
上記の三郷口コースなんか、地元の人からでないと知りえない情報だと思います
膝は傷だけですか?
怪我は一瞬です!
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色々霞沢の日帰り報告見てるけどnoriちゃんクラス1人しか居なかった・・・・・・・
紹介では普通1泊2日だよね・・・・・・・・・
ま、槍日帰りするくらいだから・・・・・・・・
訳ないか(笑)
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思い立ったら、すぐ実行に移せる体制にあるところが並ではないですね。
上高地はこれから紅葉 のシーズンに向けて益々混雑してくるのでしょうね。
でも、行き帰り共に・/span>倒するとは それはnoriちゃんが明らかに悪いと思いますよ。足元を先ずしっかり安全にしておくことが登山の基本中の基本ではないのでしょうか?一度ならず二度も同じことを繰り返して・/span>倒するとは。大事故に繋がらなくて本当に良かったと思います。靴ひもの結び方一つでも基本に忠実に結ぶということはとても大事なことなのではないでしょうか?今後こう言うことのないように装備の安全には万全を尽くしてほしいものです。noriちゃんが事故を起こしたら泣く人はいっぱいいますから
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南越百からは戻って、越百小屋へ泊まってそのまま下山しただけです
その時に小屋のご主人から、安平路へ行くには積雪期が歩き易くて快適だと教わりました。
私は積雪期のルートファインディングに自信がないので、まずは反対側の摺古木山から偵察の意味を兼ねて安平路まで行きました。けれどワカンも持たずにズボズボ状態で行き、体力消耗、とてもその先の様子までは見る気力もありませんでした。
GPSが使いこなせれば、雪の安定した時期に歩きたいものです。