| ホーム |
『絶景の大天井岳』 日帰り
2011年9月29日(木) 快晴
前日は夜勤明けで、夕方から会議もあり寝不足だったけれど、意外にも全然眠くならずに梓川SAまで一気に運・/span> 23時には車内でシュラフにくるまって
起床4時
駐車場は登山口から1.1km下にあった。平日だというのに空きは点々とある程度。既に山中で泊まっているであろう人の車が多かった。
2000年の昭文社の山と高原地図には駐車場にトイレマーク があったのだが、実際には登山口にあるのみで、この駐車場にはなかった
朝一番から車道の登り坂は結構辛い。たらたらと15分近くかかってしまった。
右手に登山相談所(本日閉鎖。夏だけ?)、正面がトイレ。
約10年近く前、常念岳からの下山でここへ下りてきたが、なんとな〜く思い出す。
登山口出発は05:44
樹林帯から始まるが、暗くてブレるので写真は陽の射す場所だけ撮影
この場所は沢の右手が登山道。岩の道は案外歩き易い。
ヒエ平からの一の沢コースは、ずーっと沢沿いを歩くので水には不自由しない。
ここ一ヶ所だけコップが置いてあったので、北アルプスの天然水を味わう。
冷たくて美味しい
笹に囲まれた道。夏のように朝露で葉が濡れていないので快適に歩ける。
左下に写っているような丸太橋が何度も繰り返し出て来る。
渡渉の苦手な私にはこうした橋がありがたい。
登山口からこうした標識が随所にあり、ポイント確認ができる。
ここは地図でもコースタイム基準点となっている笠原だ。
この時期アザミもトリカブトもほぼ終わっており、しっかり咲いていたのはこれだけだったと思う。
『胸突き八丁』の標識に覚悟するが、急登の距離はそれほど続かないので、もちろん息はハァハァするが辛いというほどでもない。
常念乗越 2466m
正面には槍穂高の絶景だ
赤い屋根は常念小屋
雲一つない青空、清々しいそよ風。
これ以上ない素晴らしい気候だ。ありがたい。
これから行く、横通岳への道。
しばらく登って振り返ると、常念小屋がもう小さい。
そして常念岳がどっしりと聳えている。
前方に山ガール発見
単独縦走しているようだ。
追い越す時に声を掛け合ったが、30歳前後のとーっても爽やかで可愛い女性だった。
『横通岳』というだけあって、ピークのはっきりしない稜線、そしてそこをトラバースするように道がついている。
ずーっと歩いている間中の絶景で、なんと気持ちの良いコースなんだろう
ルートもとても歩き易く快適だ。
2〜3箇所、このような大きめの岩石が積み重なったところを通過するが、これも踏み跡がわかりやすいし、浮石も少なく楽しい障害物。
登りでは痛まなかった膝が平地で走るとお皿が痛い。後ろに蹴ると痛むようだ。
それでも道の良さ、気候の良さ、景色の良さに走らずにはいられない。軽〜くジョグ
ハイマツも多く自生している。
雷鳥も居るようだが、今回は会えなかった。
紅葉の始まりという感じ。
槍穂と逆、東方向には南アルプスかな?
雲海から稜線が頭を出している。
東大天井岳の標識はなく、どのピークがそれなのかわからなかった。
あとから写真と地図、歩いたルートから想像するに、多分、この標識の東側にピークがあったのだと思う。
東大天井はまだか、まだかと思っているうちに、カーブを曲がって目に飛び込んできたのが『大天荘』
思ったよりも早く到着した。
小屋からサッサと上がれば5分でピーク。
大天井岳 2922m
すっばらしい360度の大展・/span>
ポカポカと降り注ぐ太陽とそよ風が心地良く、またとない絶景にしばし身を置く。
あ〜快感
大天井岳からつながる稜線は喜作新道。東鎌尾根を経て槍ヶ岳へ通じている。
こちらは今登ってきた常念岳方面からの道。
よく見ると大天荘の屋根が見えている。
北方向には表銀座縦走コースの燕岳へと続いている。
その奥には餓鬼岳、唐沢岳。
北西には立山、剣岳が遠・/span>できる。
谷間には高瀬ダムの淡い緑の湖面。
こんな風にぐるりと写真を撮ってみた
そうこうしているうちに約25分が経過し、だんだん登ってくる人の姿も見えたので復路開始とする。09:40。
岩のオブジェと稜線の向こうには雲海。その向こうに浮かんでいるのは南アルプスか。
黄葉 、紅葉が始まっている辺りの写真。
まだまだこれからが美しいだろう。
ズームアップをすると、涸沢カールも見える。この距離から見る限り、涸沢の紅葉にもまだ早そうだ。
常念小屋と槍ヶ岳に別れを告げて、あとは一気に一の沢ルートを下山。
眼下にある丸太橋。
滑りそうで滑らない。歩きにくそうで歩き易い。
沢筋のルートだから、今日はローカットのゴアテックス登山靴にしようと思っていたのに、間違えてトレランシューズを履いてきてしまった
なのでちょっと踏み損なうと靴の中に水が入ってくる。
陽射しに緑が映え麗しい。
池が景色を写しだし、苔蒸した木や、こんもりと浮かぶような植物。和の庭園のようだ。
『山の神』
ヒエ平登山口まで、あと500mの標識あり。
登山口には12:25に到着。
トイレ利用 。 男女別、和式が3つ。汚いけれど紙の設置はあった。
車道をまた1.1km先の駐車場まで歩く。
下りなので楽ちんだけれど、気が抜けるとやっぱり痛む膝。さあ、温泉 はどうしようかと思いながらトボトボと戻る。
【コースタイム】往路:ヒエ平駐車場05:30→ヒエ平登山口05:44→笠原沢06:43→常念乗越07:35/07:39→大天荘09:09→大天井岳09:14
復路:大天井岳09:40→大天荘09:44→常念乗越10:59/11:01→最終水場11:16→ヒエ平登山口12:25/12:28→駐車場12:41
長野道、豊科ICへ向かう途中にある『穂高ビューホテル』の日帰り入浴を利用。¥500
温泉ではないようだ。残念
日帰り入浴の建物の方には露天風呂
でも、広い窓から緑のシャワーのような明るさが広がり、気持ちの良いお風呂だった。
痛みのある膝に、じんわり心地良い。
今回は山中でよく年配の女性から声を掛けられた。ここの脱衣所でもいきなり「貴女、もう下りてきたの
一度見た人を忘れないって大したもんだと思う。
無理して飛び出してきてやっぱり良かった。
予定よりも随分早く下りることができた。それほど歩き易い山であり、ルートであったのだ。今回はお天気 に助けられ、絶景が常にそばにあった。気温も暑くも寒くもなく快適
上の方はもう紅葉が見頃かと思っていたのだが、今年は遅めようだ。
ということはまだまだこれから紅葉本番 ということだ 楽しみだな〜
<<第12回 Web杯 〜皇居にて〜 | ホーム | 『足長蜂』退治>>
コメント
URL:
素晴らしい天気と歩きです
私の中では、一押しNO.1「山ガール」のnoriさんです
タイムを見ると、私の記録と変わりはないです
ハセツネも、廻りの雰囲気に乗れば、距離は気にならないで、やってしまうでしょう
ハセツネについては全然心配していません
一番の難関だった「富士登山競争」を実力で勝ち取ったのですから
10/22に向けての山での実地練習を上手く利用して行って下さい
今日、北アルプスは初冠雪となりました
ハセツネ対策で車利用なら大倉→蛭ケ岳→三ノ塔→大倉なんてどうでしょうか
これを2回続けてやったら、ハセツネ本番仕様になりますが
雪も積もったので寒くなりますが、後三週間後の本番に向けて
それまでの過程を楽しみにしております
本番は絶対大丈夫だと信じています
URL:
にゃんこ、抜群のお天気だったよー 沢沿いコースだったこともあり、本当にキラキラいっぱいでした
あるぷすさん、秋の空は一段と蒼いですね。
本当はこの時期、高山では紅葉が始まっているはずなのですが、それは期待ハズレでした。でも時期が遅れる分には楽しみは後ってことだからそれもいいかな。
縦走ができたら一番いいけれど、単休なので仕方ないです
uttchiさんは下りでダブルストック使用なんですね。慣れるまで引っ掛けたり難しくなかったですか?
霞沢岳で激しく・/span>んだ後遺症、結構響いています。痛みは結構あるのですが、以前にクライミングで捻ったというような悪い痛みではなく、痛いけれど治りそうな痛みの気がしています。
結石の痛みは激痛でしょう!それは大変です。自然排石を待つのですか?山で痛みに襲われないといいですね。
皆さんにもご心配をお掛けしておりますが、根拠なく、安静にしていれば治ると思っています。とはいえ、ちょっとWeb杯で走ってしまったので痛み倍増、本当にマズイと思ったけれど、昨日同僚から‘レメディ’をもらってかなり軽快しました。この分なら安静にしてあと2〜3日でいいのではないか。希・/span>的観測ですが
いぶし銀さん、この日は光量が多かったから写真がハッキリしているのでしょうかね。
このコース、いぶし銀さんもOKと思います。常念小屋に1泊すれば、常念も大天井も行けることでしょう。沢沿いを歩く楽しさ、稜線の絶景、そして歩き易さ、どれをとっても素晴らしいルートでした。
ケンチャン、私は勇敢どころかかなりのビビリです
URL:
山に登って無事に下山するというのは、思えばスゴイことのように思う。登山だから山に登り、山から降りてくるわけで、当たり前といえば当たり前なのだが、人の運命なんて一寸先は闇なのだから、旅先で何が起こるかわからない。男は外に出れば七人の敵に囲まれる。登山にしろ旅行にしろドライブにしろ、出発して無事に帰還するというのは大変なことです。必ずしも無傷とは限らず、怪我や痛みを伴いながらも毎回それを無事にこなすということは、それだけで尊敬に値する。思えば、危険やリスクや・/span>牲を全く伴わない人間の行為は、価値あるものを何も生み出さない。・/span>牲を伴わない行為は、純粋な意味で行為とはいえない。危険やリスクや・/span>牲を伴ってこそ、努力や忍耐は生きると思う。困難を乗り越えるために努力や忍耐は絶対に必要だけど、それ以上に大切なのは勇気を持つことであり、勇気を奮い起こすことだと思う。現代の日本人には努力や忍耐や優しさはあるが、勇気が足りないように思う。「弱さ」からくる優しさではなく、勇気を持つことで生まれる優しさが本当だと思う。記事の主旨から外れますが、個人的にはノリちゃんの一連の登山記録のなかに、日本人の失った勇気や勇敢さを見る気がします。
大天井岳登山の疑似体験をさせて頂きました。 noriさん有難う。
どの写真も鮮明でガイドブックに使えそうですね。
このコースはしばらく登山から遠ざかっている60歳を超えた私にも再び登れそうなコースにも思えますが、どうでしょうか。
noriさん膝の状態はいかがですか。痛みが引かないようなら診察を含め養生が必要なのかも知れません。あ、これは釈迦に説法でしたかな。
URL:
noriさん、こんばんは
素晴らしい天気でしたね。
蝶ヶ岳から見る北アルプスは最高ですね。
私は膝が弱いので下りはいつもダブルストックです。
膝痛はいまのところないですが、少し前に肩痛が・・・
今は結石痛に悩んでいます。
URL:
終始、真っ青 の天候でさぞかそ気持良い山行だったことでしょう。
秋山はやっぱり最高ですね 日帰りが勿体ないくらいですよ。
膝関節痛は大丈夫でしょうか?何やら治るのに長引きそうな箇所なので
無理しないでくださいね
URL:
いや〜
空がキラキラで眩しいねぇ
キレイだねぇ
膝痛いのね お大事に
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |
URL:
塔ノ岳さん、ありがとうございます。
8月はお天気に恵まれず、仕事もハードで全然山へ行けなかった分、晴れの休みはじっとしていられません。
私は登るのはパワー不足ですし、足も速くないです。でも、山の景色や雰囲気やエネルギーが私を喜ばせて引っ張ってくれます。
いい気候に恵まれた幸せな一日でした。
北アルプスは初冠雪ですか まだまだ行きたかったけれど、装備の関係上安易には入れなくなりますね。残念
ハセツネに関しては、塔ノ岳さんにそう言ってもらえると安心してしまいそうです。
塔ノ岳さんの言うのは大体当たっているのだもの。ただ、今左膝を壊してしまいました。普通に歩くのも痛くて我慢している状態なので、治らないとかなり厳しいです
安静に、安静に…それがまた難しい