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鼻曲山 ~霧積温泉~
『鼻曲山』は群馬県と長野県の県境に位置する山だ。百名山でも二百名山でもないが、名前が覚え易いためかずっと以前から頭にあった山なのだが、親しい山仲間から「あそこは温泉
も山も良かったな。もう一度行ってもいいな~。」と話に聞いてからは、チャンスがあれば行きたいと狙っていた山である。
『霧積温泉』といえば、‘日本秘湯を守る会’に認定されている秘湯で、遠い昔の映画‘人間の証明’[森村誠一作]の舞台になった場所でもある。
2012年11月4日(日)
昼頃に出発
し、途中‘横川SA’で懐かしの?『峠の釜めし』を購入。昔ながらの釜の容器に入った変わらぬ味だった。
7月から無職の私は貧しいので、『霧積温泉の金湯館』には宿泊せず、格安の‘軽井沢チサンイン’に宿泊。
ホテルのレンタサイクルを利用し、5分程度で軽井沢駅に着く。
駅周辺は広大なアウトレットモールになっており、日曜日とあって車は渋滞、すごい人出である。登山ウエアなどのスポーツメーカーも入っていたので、ぐるりと一通り歩いてはみたものの欲しい物はなく、牛角で焼き肉を食べてホテルへ戻った。
11月5日(月)
ホテルで朝食を食べてから出発。
軽井沢から登山口である、霧積温泉駐車場まではマイカーで1時間弱であるが、碓氷峠を通るので、朝からくねくね道にお腹も頭もシャッフルされて酔いそうになる。
有名なめがね橋。碓氷川に架かる煉瓦造りの4連アーチ橋で、碓氷峠の代表的な建造物。国鉄信越本線横川駅 - 軽井沢駅間の橋梁の一つで、同区間がアプト式鉄道時代に使われていたそうだ。

どなたかのHPで、金湯館までの道のりが悪路で運転が大変だったと書いてあったので心配したが、現在は全くそのようなことはなく、駐車スペースも広く、マイカー登山にはありがたいことだ。
‘金湯館’駐車場になっているところには、以前‘きりづみ館’という温泉宿が営業していたようで、今でも古いながらも風情のある建物だ。

ここから‘金湯館’までは徒歩で30分と標識で示されていたので、下山後に直接‘金湯館’に行けるように、温泉セットを持参しての登山となる。

なだらかに登る登山道だ。

すると、20分もしないうちに林道(車道)に出た。なんだ、車で来られる道もあるんだ。
大きく派手な看板に、金湯館と鼻曲山への方向が示されていた。
駐車場で先に出発した長野県在住のおじさん達グループが一休みしていたので、軽く会話を交わして先に行かせてもらう。

笹に覆われた登山道。軽井沢はツキノワグマの出没が多い場所なので、ちょっと気になる

登山道が浸食してしまったのか、土の位置が高いので歩きにくい場所が少々。

笹が伸びて道を塞いでいるため、軽い藪漕ぎ状態。庚申山に比べたら立派な登山道だけど^^;

山の中腹以降では多くの広葉樹は葉を落としてしまっていたが、こうして今を盛りのもみじもある。

これは指の先ほどの小さなシダだ。シダはどこの山でもお目にかかれる草だが、ここのはなんて小さくて可愛らしいこと

ほとんどはこの位の高さの笹で視界良好。歩き易い登山道だった。

平坦で広くなっている場所で休憩。ふと見ると、立派なキノコが生えていた。

ロープのある場所はここだけだったように思う。とても快適に歩ける山だ。

ただ、あまり景色に変化がないし、急な登りもないため、山頂が近づいているという実感が湧きにくい。
と、ここで目の前に見えたのが‘鼻曲山’山頂のようだ。なんとなく、人が寝ている時の鼻の形にも見えるような?由来は知らないけれど。。
鼻曲峠から山頂までは急登になる。それを約20分ほど頑張ると、

鼻曲山 1654mに到着。 ん?地図だと1655mになってるけど、どっちでもいいや~

山頂標識の奥に、小高く開けた一角がある。そこからの風景。あれに見えるは浅間山
山頂で昼食休憩をして、のんびり帰路につく。

秋らしい木の実?とキノコ。このキノコは食べられそうに見えるけど、、、

来た道をのんびり戻り、元の車道へ辿り着くと、そこから‘霧積温泉 金湯館
’へ徒歩6分。
車道から沢沿いへと降りていく。

橋を渡ると‘金湯館’玄関。歴史と秘湯ムードを感じる古い造りだ。

玄関入って左へ細長く寒い廊下を下ると男女別の内湯がある。その長い廊下の途中には、今は使われていない様子の卓球台があり、いかにも昔の温泉旅館の風情が感じられた。

手前に女湯
脱衣所に入るとストーブが焚かれており暖かい。ロッカーなどはなく、籠が並べられているだけ。

洗い場は3つで赤と青マークのカランがあったが、しばらく出してもお湯は出なかったので、浴槽の湯を使ってシャンプーも洗身も済ませた。無論シャワーはなし。ボディーソープやシャンプーは設置されていた。露天なし。
泉質は無色透明なカルシウム硫酸塩で、39℃で湧き出している。ちょっと口に含んでみたが、臭みがなく飲みやすいと感じた。
初めは温くて、これじゃあ身体が温まるまで相当時間がかかると思っていたが、15分くらいでポッカポカ。身体の芯から温まり、しばらくは上着が暑くて着れなかった。
廊下の洗面台にも温泉が引かれていた。

お茶とお菓子が用意されており、ストープの周りで一服のんびり。

玄関内に飾られていた‘日本秘湯を守る会’の提灯前で記念撮影

温まって軽くなった身体で、車道までを登り返し、そこからはゆっくり駐車場へと下っていく。

鮮やかにりんどうが咲いていた。
【コースタイム】
往路:金湯館駐車場08:55→林道 金湯館分岐09:14→剣ノ峰・角落山分岐09:36→鼻曲峠10:51→鼻曲山山頂11:07
復路:山頂11:25→鼻曲峠11:36→剣ノ峰・角落山分岐12:35→金湯館分岐12:54→金湯館12:54/温泉
/13:53→金湯館駐車場14:10 
国道18号線との合流地点に‘力餅’‘ソースかつ丼’の幟が目に入る。お腹も空いたし、創業二百余年とくりゃ入るしかない。

私たちが入ると店内の電気が点けられた。たまたま私達の直後にもう1組客が来たのだが、いかにもガラ~ンとした感じだったので少々料理には不安があったが、注文した‘からみ餅’はとても柔らかく、大根おろしも適度な辛味とみずみずしさでとても美味しかった。この店の売りは‘力餅’(こしあん)だったが、それは食べなかった。

ソースかつ丼のお肉がとても柔らかく、ソースとマッチしており意外な美味しさだった。何のお肉かと尋ねたら、「今日のは鶏です。」という返答だった。どうやら日によってお肉は変わるらしい。
都会的な軽井沢と、歴史ある秘湯の霧積温泉、そして落ち葉散る鼻曲山を楽しむことができ、充実の1泊2日だった。

『霧積温泉』といえば、‘日本秘湯を守る会’に認定されている秘湯で、遠い昔の映画‘人間の証明’[森村誠一作]の舞台になった場所でもある。
2012年11月4日(日)
昼頃に出発

7月から無職の私は貧しいので、『霧積温泉の金湯館』には宿泊せず、格安の‘軽井沢チサンイン’に宿泊。
ホテルのレンタサイクルを利用し、5分程度で軽井沢駅に着く。

駅周辺は広大なアウトレットモールになっており、日曜日とあって車は渋滞、すごい人出である。登山ウエアなどのスポーツメーカーも入っていたので、ぐるりと一通り歩いてはみたものの欲しい物はなく、牛角で焼き肉を食べてホテルへ戻った。
11月5日(月)
ホテルで朝食を食べてから出発。
軽井沢から登山口である、霧積温泉駐車場まではマイカーで1時間弱であるが、碓氷峠を通るので、朝からくねくね道にお腹も頭もシャッフルされて酔いそうになる。

有名なめがね橋。碓氷川に架かる煉瓦造りの4連アーチ橋で、碓氷峠の代表的な建造物。国鉄信越本線横川駅 - 軽井沢駅間の橋梁の一つで、同区間がアプト式鉄道時代に使われていたそうだ。

どなたかのHPで、金湯館までの道のりが悪路で運転が大変だったと書いてあったので心配したが、現在は全くそのようなことはなく、駐車スペースも広く、マイカー登山にはありがたいことだ。
‘金湯館’駐車場になっているところには、以前‘きりづみ館’という温泉宿が営業していたようで、今でも古いながらも風情のある建物だ。

ここから‘金湯館’までは徒歩で30分と標識で示されていたので、下山後に直接‘金湯館’に行けるように、温泉セットを持参しての登山となる。

なだらかに登る登山道だ。

すると、20分もしないうちに林道(車道)に出た。なんだ、車で来られる道もあるんだ。
大きく派手な看板に、金湯館と鼻曲山への方向が示されていた。
駐車場で先に出発した長野県在住のおじさん達グループが一休みしていたので、軽く会話を交わして先に行かせてもらう。

笹に覆われた登山道。軽井沢はツキノワグマの出没が多い場所なので、ちょっと気になる

登山道が浸食してしまったのか、土の位置が高いので歩きにくい場所が少々。

笹が伸びて道を塞いでいるため、軽い藪漕ぎ状態。庚申山に比べたら立派な登山道だけど^^;

山の中腹以降では多くの広葉樹は葉を落としてしまっていたが、こうして今を盛りのもみじもある。

これは指の先ほどの小さなシダだ。シダはどこの山でもお目にかかれる草だが、ここのはなんて小さくて可愛らしいこと


ほとんどはこの位の高さの笹で視界良好。歩き易い登山道だった。

平坦で広くなっている場所で休憩。ふと見ると、立派なキノコが生えていた。


ロープのある場所はここだけだったように思う。とても快適に歩ける山だ。

ただ、あまり景色に変化がないし、急な登りもないため、山頂が近づいているという実感が湧きにくい。
と、ここで目の前に見えたのが‘鼻曲山’山頂のようだ。なんとなく、人が寝ている時の鼻の形にも見えるような?由来は知らないけれど。。
鼻曲峠から山頂までは急登になる。それを約20分ほど頑張ると、

鼻曲山 1654mに到着。 ん?地図だと1655mになってるけど、どっちでもいいや~

山頂標識の奥に、小高く開けた一角がある。そこからの風景。あれに見えるは浅間山

山頂で昼食休憩をして、のんびり帰路につく。


秋らしい木の実?とキノコ。このキノコは食べられそうに見えるけど、、、

来た道をのんびり戻り、元の車道へ辿り着くと、そこから‘霧積温泉 金湯館

車道から沢沿いへと降りていく。

橋を渡ると‘金湯館’玄関。歴史と秘湯ムードを感じる古い造りだ。

玄関入って左へ細長く寒い廊下を下ると男女別の内湯がある。その長い廊下の途中には、今は使われていない様子の卓球台があり、いかにも昔の温泉旅館の風情が感じられた。

手前に女湯


洗い場は3つで赤と青マークのカランがあったが、しばらく出してもお湯は出なかったので、浴槽の湯を使ってシャンプーも洗身も済ませた。無論シャワーはなし。ボディーソープやシャンプーは設置されていた。露天なし。

初めは温くて、これじゃあ身体が温まるまで相当時間がかかると思っていたが、15分くらいでポッカポカ。身体の芯から温まり、しばらくは上着が暑くて着れなかった。


お茶とお菓子が用意されており、ストープの周りで一服のんびり。

玄関内に飾られていた‘日本秘湯を守る会’の提灯前で記念撮影


温まって軽くなった身体で、車道までを登り返し、そこからはゆっくり駐車場へと下っていく。

鮮やかにりんどうが咲いていた。
【コースタイム】
往路:金湯館駐車場08:55→林道 金湯館分岐09:14→剣ノ峰・角落山分岐09:36→鼻曲峠10:51→鼻曲山山頂11:07
復路:山頂11:25→鼻曲峠11:36→剣ノ峰・角落山分岐12:35→金湯館分岐12:54→金湯館12:54/温泉


国道18号線との合流地点に‘力餅’‘ソースかつ丼’の幟が目に入る。お腹も空いたし、創業二百余年とくりゃ入るしかない。

私たちが入ると店内の電気が点けられた。たまたま私達の直後にもう1組客が来たのだが、いかにもガラ~ンとした感じだったので少々料理には不安があったが、注文した‘からみ餅’はとても柔らかく、大根おろしも適度な辛味とみずみずしさでとても美味しかった。この店の売りは‘力餅’(こしあん)だったが、それは食べなかった。

ソースかつ丼のお肉がとても柔らかく、ソースとマッチしており意外な美味しさだった。何のお肉かと尋ねたら、「今日のは鶏です。」という返答だった。どうやら日によってお肉は変わるらしい。
都会的な軽井沢と、歴史ある秘湯の霧積温泉、そして落ち葉散る鼻曲山を楽しむことができ、充実の1泊2日だった。
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コメント
No title
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とてもたおやかで登りやすい山なので、のんびりハイクにはちょうどいい感じです。トレイルランにも適していると思いました。
霧積温泉の泉質は、全国で10本の指に入るくらいの素晴らしい温泉なんだとか。
私も各地で温泉

見ての通り、ほかほかデス♪
人気の無い店に入った時の「しまった!」という不安感は、大概において当たるのですが、ここは裏切られ美味しくいただけましたよ

創業二百余年、「やるなぁ~。」と思いました

まさかハナマガリヤマではないでしょうが、一度読んだら忘れない名前ですね(*^o^*)/~ あのねノリちゃん(・◇・)/♪‥携帯で見てるとやっぱり写真が途中で写らなくなる(┳◇┳)‥こればっかりは仕方ない(・∀・) ノリちゃんの巧みな文章で豊かな山の美しさを思い浮かべてる!(^-^)v 可愛いキノコや長いシダの葉っぱも!(・◇・)/‥しかしノリちゃんの美しい沐浴シ-ンだけは、ボクの貧しい想像力では及びませんでしたっっっっ!\(*^▽^*)/
その通り、ハナマガリヤマだよ。
携帯では写真が途中までなんだ。ボリュームが大き過ぎるのかな?
ここは歩き易くて、距離もほどほど、温泉は素晴らしい源泉掛け流しで、気楽に楽しめる山だったよ。
携帯では写真が途中までなんだ。ボリュームが大き過ぎるのかな?
ここは歩き易くて、距離もほどほど、温泉は素晴らしい源泉掛け流しで、気楽に楽しめる山だったよ。
度量の問題だ!(*^o^*)
ボリュームが大き過ぎるのではなく、ボクの携帯の度量が狭いのと違うか?(笑)(*^o^*)‥
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ここは温泉が売りのようですね。
下山後の温泉もオツなものです。
湯上りのnoriさんがしっかり温まって満足な様子が伺えます。
又始めて入る店がガラ~ンとしていたら不安になりますがからみ餅は結構美味しそうですね。